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【修羅場】勤務中にいきなり嫁の会社の社長夫人から電話が入ったのが修羅場の始まりだった

サレ夫
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517: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2014/11/30(日) 18:45:19 ID:Lkq

嫁と社長が入室してきた。
意外なことに、会話の冒頭は関係解消の話からだった。
俺に欝の兆候が出ていて心配だということ。
もしかしたら自分たちの関係がバレたのかもしれないという内容だったと記憶している。
しかし社長はバレる訳がないと一笑に付した。

仮に興信所に依頼したとしても半年に一度の関係を立証する事は不可能だと言いながら、慰める様に嫁を抱きしめた。
どうやら社長は奥さんが6年もかけて浮気を立証している事など微塵も疑っていない様子だった。
嫁は、もういい加減、良妻賢母を演じる事に疲れたと言った。
だから関係を解消したいと言った。

情けない事に俺は号泣してしまった。
俺と結婚してからの長い年月、良い嫁だと思っていたあの姿は全て演技だったのかと知った瞬間、我慢しても涙が止め処なく流れ落ちた。
子供と一緒に旅行に行ったあれも、俺の母親が逝ったときに泣いてくれたあれも、全ては演技だったのかと思うと騙され続けていた自分が途方もなく無価値な存在に思えてきた。

社長は仮にバレたとしても俺は嫁を捨てる事は出来ないだろうと言った。
常習ではないし、子供の養育を考えたら最終的に嫁の稼ぎを当てにせざるを得ないだろうと言った。
バレた時点で関係を解消すれば良い。
非を認め、ひたすら謝り倒せば再構築の道を選ぶに決まってると言いいながら、社長はさりげなく嫁の服を脱がしにかかった。
嫁子をここまでに育てたのは俺だと社長は言った。
同時に自分が耕した畑に自分の種を蒔いて何が悪いとも社長は言ったが、俺はその言葉の本当の意味を理解出来ていなかった。
途方もなく長い時間が流れた後、社長は自分の種をその畑とやらに放ち、モニター越しに意味を突き付けた。
俺は白濁色の種が映つしだされた所でギブアップし、契約は終了となった。

518: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2014/11/30(日) 18:45:39 ID:Lkq

余談でかなり昔の話になるが、夜分遅く帰ってきたきた嫁の寝床に潜り込んだ事がある。
その時ヒステリックに拒否された事を思い出した。
翌晩、昨日は精神的に疲れていたからごめんと謝りながら俺の寝床に入ってきたら忘れかけていた。
あれは社長の痕跡が残っていたからなのだろうと思い当たった。
俺はそうやって長きに渡って裏切られ続けてきたわけだ。

俺に同情してくれた親友が今日の料金は自分が立て替えてやると言ってくれた。
Aさんは、この動画はあくまで奥さんの浮気の真相を確かめる為に撮影されたものなので、譲渡する事はできないと言った。
不法性の高いものだから、俺がその映像をたてに嫁を脅す可能性を懸念したのだと思う。
当然のことだと思った。
事実、きっと俺はそうしていただろう。
Aさんは、しかしどうしても復讐しないと気が治まらないというなら連絡してきなさいと言った。
俺がどういう事ですか?と聞くと、内容は教えられないが、比較的安全な方法で精神的に追い込む事は可能だと言う。
しかしそれでも少なからずリスクを伴うからそれなりのモノは貰うと言われた。
俺は承知してその場で別れた。

翌日、社長夫人に例の調査報告書を提出してもらって構わないと連絡を入れた。
夫人は自分から先に話をつけさせて欲しいと言った。
俺はとりあえず彼女の動きを待った。
数日後、勤務中に夫人から携帯に連絡が入り、昨晩報告書を夫(社長)に見せた事と弁護士同伴で慰謝料の請求を行っている事を告げてきた。
少し胸がすく思いだった。

519: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2014/11/30(日) 18:46:00 ID:Lkq

帰ると嫁が青い顔をして待っていた。
俺はそ知らぬふりをしてテレビを点けた。
暫くすると嫁が俺の前に静かに座り、土下座した。
「浮気してました、すいません」と搾り出す様な小さな声で言った。
肩を小刻みに震わせていたが、それも演技に思えて許す気持ちになれなかった。

双方の気分が高揚している時に短絡的に関係を結んでしまったとう言い訳は、夫人の上場祝賀パーティでの話と合致するが、だからと言って許す理由には全くならない。
嫁は常習ではない事に活路を見出そうと必タヒだったが、映像で一部始終を目の当たりにした俺には無意味だった。

俺は今更責める気はないけど、せめて親権をくれるぐらいの良心があると信じたいと突き放した。
嫁は離婚だけは許して欲しいと泣きながら嘆願してきた。
そうやってずっと演技し続けるのも疲れただろう?と俺は言った。
嫁はハッと驚いた表情をして俺を見上げた。
この人はどこまで知っているんだろう?という猜疑心に満ちた目だった。
俺は自分のサインを入れた離婚届を彼女の前に差し出し「お互いに楽になろう」という言葉を残して自室に入った。

嫁は最後まで離婚を渋った。
もう一回だけチャンスが欲しいと食い下がった。
中学生になる二人の子供(長女中三)(長男中一)は、母親の不貞を知り、幻滅した様子だった。
特に嫁に懐いていた長女は汚い女だと激しく罵った。
しかし意外な事に子供は再構築を望んでいる風でもあった。
娘に離婚になったら俺についてきてくれるかと聞いたら、あんなでも私にはたった一人の母親だからと言われた。
俺への愛情は偽りであっても、子供に対する愛情は本物だったのかもしれない。

数ヶ月が過ぎたある日、家に帰ると妻のサインが入った離婚届がテーブルに乗っていた。
俺がどうしてもと言うなら仕方ないので離婚しますと彼女は言った。
同席していた二人の子供を見ると気まずそうに下を向いていた。
そういう事か…。
と俺は全てを察しながらあえて「お前たちはどうするんだ?」と言った。
ケジメだと思ったからあえて自分の口からそれを言わせたかったのもある。
「ごめん、私たちお母さんと離れる事ができない」
と娘が言った。

520: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2014/11/30(日) 18:46:18 ID:Lkq

俺は無言の息子にも「お前もか」と言った。
息子は小さく頷いた。
そして俺は嫁の顔を見た。
冷徹な嫁の視線がそこにあった。
(ほらね、結局こうなるのよ)と言いたげな勝ち誇った表情に、居た堪れなくなった俺は負け犬の様に離婚届をつかむとそのまま家を出た。
悔しくて情けなくて公園の公衆便所に閉じこもってひたすら泣いた。

翌日、実家に帰り、年老いた父に離婚を告げた。
すっかり涙もろくなった父はそれを聞いて目頭を押さえた。
可愛いがっていた孫にもう会えなくなると思ったのだろうと思うと、少しだけ離婚に踏み切った事を後悔した。
しかし全ては後の祭りだ。
だからといって嫁のところに頭を下げるつもりはさらさらなかった。
妹にも携帯で離婚を告げた。
憔悴しきった自分を見せたくないから携帯で済ませようと思った。
妹に怪しいと思っていたと言われて驚いた。
母の葬儀のときに手伝ってくれていた嫁が手が空いて、妹と一緒に何となく昼のドラマを見ていたそうだ。
それがちょうど社長と社員の不倫の話で、妹が「こんなこと現実じゃ怖くてできっこないよね」と言ったら、嫁の視線がちょっとだけ泳いだそうだ。
社長夫人といい、女の嗅覚は凄いんだと改めて思い知らされた。

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521: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2014/11/30(日) 18:46:33 ID:Lkq

結局、全てが嫌になった俺は会社を辞めた。
全てリセットしたくて携帯も銀行口座も変えた。
後で妹から嫁が慰謝料を払いたいと言ってきてると連絡が来た。
俺が頑なに離婚を譲らないから子供と組んで賭けに出たのだと言っていたらしい。
妹が兄は行方不明だと告げると、自○してしまったのではないかと心配していたそうだ。
しかし今更そんな事はどうでもよかった。
とにかく俗世と離れたかった俺は当てもなく東北に向かい、最終的にそこに定住した。
月収11万の水道検診の仕事で何とか食いつないだ。

さすがにそれじゃ足りなくて日給10000円で水曜日だけボロアパートの管理人の仕事をすることにした。
老人ばかりのアパートで最初は辟易したが、住人が思いのほか俺を可愛がってくれた。
残ったおかずや使わない贈り物やらを俺にくれて大いに生活に役立った。
妹も気にかけてくれてフリマで見つけた服を俺に送ってくれたりした。
久しぶりに訪れた安穏の日々だった。

しかし残念ながらいいことばかりでもなかった。
父が町会の草刈の途中で倒れ、そのまま逝ってしまった。
多分、俺のことでの心労もあっのだと思う。
一応訃報は妹経由で嫁宅にも知らせたらしいが、嫁はともかく二人の子供も葬儀には顔を出さなかった。
父の葬儀のときに妹から嫁が副社長に就任していることを聞かされた。
社長が罪滅ぼしに昇進させたのかなと俺が言うと、社長側は離婚回避したのだから多分そうだろうと妹が言った、
社長夫婦が再構築したという話は初耳だった。
妹宅に尋ねてきたときに知らされていたらしい。

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コメント

  1. 名無し@2ch浮気速報 より:

    好きな作家の作品。
    カラオケキスの作品や、ラブ穂で待ち伏せ「おれの子か?」という作品と同じ人だと思う。文章がきれいで緻密。感情移入しやすい。あと、慰安旅行もこの人の作品だな。

  2. 名無し@2ch浮気速報 より:

    元嫁も元子どもたちも自分で選んだ未来なんだから自分の手で生きていくしかないわな
    元旦那に頼るのは論外だろ
    恥知らずにも程がある

  3. 名無し@2ch浮気速報 より:

    突然現れる有能な知り合い持ちの友人

  4. 名無し@2ch浮気速報 より:

    >1 ホテルで待ち伏せして、俺の子かどうかわからないから、ってやつは本物だと思う。05年9月11月12月と間隔開けて登場して熱心に答えている。作家はボロが出るから、あまり受け答えしないし、するなら面白がってダラダラやる。一ヶ月も間隔開けたりしないから。特に12月の書込みはたまたま知り得た、別れた妻子の近況報告だったし。あと間男がどんな奴かわからないし、間男と妻に制裁もしていない。間男に制裁しなかったことは悔やんでたしね。一見、文章が上手いんで、作品かと思ったけど、登場人物もほとんどいないし、話もシンプルで地味。作家ならもっと話を膨らますから。多分実話だと思う。妻子の近況報告は地味だけど胸に染みる内容でね、まとめ関係で、一番すきな話なんで、反論させてもらいました(笑)

  5. 名無し@2ch浮気速報 より:

    まあ、托卵ガキどもも地獄に落ちてるんだろうなと思うと心が暖かくなるよね

  6. 名無し@2ch浮気速報 より:

    薄汚いクソ女の末路が苦労で終わるのはいいねー
    バカどもは底辺を楽しめばいい
    それが運命なんだから

  7. 名無し@2ch浮気速報 より:

    超有能な知り合いが登場。そんな知り合いいるやつが簡単に浮気される設定。
    三文小説だな。

  8. 名無し@2ch浮気速報 より:

    スカッと要素がない

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