私は「ラッキー」と思って、彼氏と浮気相手のところへ行こうと思ったら、
なんと二人が喧嘩を始めてしまいました。「こんなところで喧嘩するなよ」
と思いつつ、「この後どうなるんだろう、彼女怒って帰っちゃうかな」と
淡い期待を持って、しばらく観察することにしました。
でもその時、後ろから「お客さん、バック忘れてますよ」と声をかけられました。
私は慌てていて、バックを椅子の上に忘れていました。店員さんに頭を下げて、
再び二人のほうを見ると、なんと抱き合っているではないですか!
しかも、そのあと浮気相手の彼女が彼氏の耳元で何かを言い、彼は周りを
キョロキョロと見渡してから(でも私に気がつかなかったんだから、フリだと思う)
キ.ス.までしてしまいました。道の真中で!ここで、私の理性はブチ切れました。
「あいつ、もう絶対に許さない!」と心に決めて、彼氏と浮気相手のほうへ
走って近づきました。彼と浮気相手はすでに手をつないで、駅のほうへと
ラブラブで歩いていました。私はその二人の後を追いかけながら、
「私とは手をつないで歩いてくれた事なんてないのに」とか
「道の真中でキ.ス.なんて、絶対嫌とか私には言っていたのに」とか
いろいろ考えているうちに、ふと「もしかして、私が浮気相手??」と
嫌な考えが浮かびました。でも、理性がブチ切れているので、取り合えず彼氏と
浮気相手を呼び止めました。
初め、彼氏はびっくりしていて、「お前、今日友達とのみに行くとか言ってたじゃん」
とまた間抜けな事を言いました。そして、浮気相手はやっぱり私の予想通り、彼氏の
前の彼女でした。
(まだ、つづきます)
私「何してるの?その人とはもう別れたって言ってたでしょ!」
彼「いや、別にこれは浮気とかじゃなくて・・・」
私「自分で浮気じゃないといか言うの、怪しいって言ったでしょ!」
彼「大きな出すなよ、恥ずかしいだろ」
私「道の真中でキ.ス.したくせに、恥ずかしいとか言うな!」
彼「お前、見てたのか???」
私「見てたんじゃなくて、見えたの!」
ここまでいうと、突然、浮気相手が口をはさんできました。
「ここじゃあ、人目につくからどこか別の場所で話そう?」
と甘ったるい声で、私の彼氏に言いました。
私はその、妙に落ち着いた態度に、また腹が立ちました。
しかも、私の前で彼氏の腕をつかんで、何事もなかったように、また
二人で並んで歩こうとするんです。彼氏は私を振り返って、小さな声で
「後でちゃんと説明するから」と言いました。
でも、浮気相手を振り払うわけでもなく、二人で仲良く並んで歩き出して
しまいました。私は怒りがなかったら、その場で泣いていたと思います。
ここで補足ですが、彼氏と浮気相手(前の彼女でもある)は27歳で、
大学時代から去年まで6年も付き合っていました。私は22歳で、
就職活動を終えたばかりの大学4年生です。しかも、私の就職先は
彼氏の会社の「親会社」です(後で、これが絡んできます・・・)
(つづきます)
二人がどんどんと歩いていくので、私は後ろをコソコソと付いていきました。
でも、なんだかだんだん自分が惨めになってきて、「やっぱり、今日は帰ろう」
と思い始めたとき、彼氏と浮気相手が突然こっちを振り向き「ここで話そう」と
言いました。そこは、小さな公園で、いくつかのカップルがベンチに座っていました。
彼氏は自動販売機で私と浮気相手にウーロン茶を買ってきました。
浮気相手は「ありがとう、私がウーロン茶好きって、ちゃんと分かっててくれてるね」
とこれ見よがしに言いました。
彼氏は私にも渡してきましたが「いらない」と言って私は受け取りませんでした。
そして、「私がウーロン茶、苦いから嫌いなの、忘れてる」と一人で落ち込み
モードに入っていました。そして、彼氏が違う飲み物を買いに行っている間に、
浮気相手が私に話し掛けてきました。
浮「突然でびっくりしたかも知れないけど、私たち今、付き合ってるの。分かるでしょ?」
私「・・・・・・(無言)・・・・・・・・」
浮「彼ね、あなたの就職先のことで悩んでいるのよ。」
私「就職先??(本当にびっくりした声で)」
浮「そうよ、男として、彼女のほうが親会社って、やっぱりプライドが傷つくでしょ?」
私「親会社って、別に直接親会社って訳じゃ・・・」
浮「そうね、彼のは下請け会社だものね。でも、それはもっと最悪じゃない」
私「・・・・・・(また無言)・・・・・・」
ここで、彼氏がオレンジジュースをもって登場。
(つづく)
コメント
15年前かあ
今だと即創作認定で潰されて終わりなんだろうけど、過去の話に真偽なんてどうでもいいし、純粋に読み物として面白い。