本命男は、しばらく黙っていたが
本「彼女、俺前にも言ったように美人子とこれからちゃんと付き合うから
今更妊娠したなんて言われても困るし、金は出すからどっちかにして」
どうやら穏便に済ませたいようだ。しかし彼女は首を振り、
彼「そんなこと言われて困るのはこっちの方。言っておくけど、赤ちゃんはかなりの確率で本命男だよ?」
本「んなことねえだろ、ちゃんと避○だってしたし…」
彼「ううん、(首を振る)ゴ○はいっつもこっちから出してたわけだし。
生でやった日もあったじゃん、危険日に」
本「ふざけんなよ…」
彼女は本命男をはめたらしい(はめられてる方だけど、夜は)
彼「と、いうわけで責任とってもらうねーーけっこーん♪」
我慢できずに口出しをする俺。
俺「ちょっと待てよ彼女…お前そんなんでいいのか?大学とかどうすんだよ…」
すると一言。
彼「だって妊娠でもしなきゃ別れられないでしょ、友男と。」
彼「いい加減うざいんだよ!!大体、俺男があんな紛らわしいことしなきゃ友男から纏わりつかれる事もなかったんだよ!?」
俺「…」
彼「俺男との子って可能性もないわけじゃないんだから、黙ってた方が得だよ、色々と。
後輩子ともいい感じだし…元々後輩子のこと気に食わなかったんだよ…人の事いっつも見下してる!
何で私ばっかり!絶対に許せないんだから、絶対に勝ち組になってやるんだから、本命男と結婚して!
玉の輿乗って、私の事捨てた俺男も、俺男をとった後輩子も、美人子も…絶対私の方が上だって知らしめるためにも!」
皆「…………。」
本命男も美人子も黙りこくった。諦めたのかもしれない。
俺も後輩子もかける言葉が無かった。
彼女子イタイー
しえん
すると友男がキレた!!
「ふざけんなよ…」
「俺は彼女の為を思って…」
「なのに何で…」
そして、次の瞬間、彼女へ突進していったかと思うと、
力いっぱい
腹を○ろうとした!
間一髪でせき止める俺と本命男。
友男は涙と鼻水ズルズルで泣いていた。若干引いたけど、とりあえず慰めた。
友男は力尽きた様子で
「そいつがいなくなれば、彼女は本命男を引きとめられねんだろ…だから…
彼女は俺が、幸せにするから…」
すると彼女が血相を変えて、
「もうやめて!!私にかかわんないで!!あんたなんか大っ嫌いなんだから!!!」
と倒れそうになりながら力いっぱい叫んだ。その言葉を聞くと、友男はがっくり肩を落とし部室を去っていった。それから友男の姿は見なかった。大学も退学した。
どこのバカ田大学だよ
愛とかじゃないんだな、自分のほうが上って・・・
なぜか早稲田叩きになってきた支援
美人子は、
「それはこっちのセリフ…」
と力なく呟いた。
「お願いだから諦めてよ…お願いだから…御金は出すから…」
美人子は彼女が異常なのに気付いたのか、必タヒで縋る様に言った。
本命男も続けて、
「本当に悪かったから、マジで、許して」
と宥めた。何度も何度も。
すると彼女は、「分かったよ…」
喜ぶ二人。俺と後輩子は固唾をのんで見守っていた。
「じゃあ 土下座して」
ぽかーん。
驚いて彼女の方を見ると、にっこり綺麗なスマイルでもう一度「土下座して」と繰り返した。
美人子は何か言おうとしたらしいが、本命男に引き止められ泣く泣く床に手をつけて額をこすりつけた。
もうとにかくカオス。言葉が出なかった。
それから数分ほど経って、顔を上げると彼女は、
「もういいよ、御金もいらないから、自分で何とかするね。私も悪かったし」
とケ□リとした顔で言うと、それじゃばいばーいと手を振って去っていった。
彼女はその後も大学に涼しい顔して通い、今現在は読モやバイトで食い繋いでるらしい。
これで修羅場は終わりです。ありがとうございましたー。
コメント
やっぱそーけーってクソクソのクソだわ