嫁と俺と二人揃ってストー力ーに騙されて人生を棒に振った

・離婚後のストー力ー騒動
その後すぐに転勤した
転勤先で腐ってた俺を先輩が合コンに誘ってくれた
その合コンにいた一人の女が転勤族で一時俺の地元にもいたということで話が合ったんだよ
こいつがストー力ー、俺の１つ下
恥ずかしながら寂しさもあってストー力ーと関係を持つのはさほど時間がかからなかった
が、たった数回関係を持っただけで避○失敗、これはいかんと遠方のストー力ー親に挨拶しに行ったんだ
ストー力ー親は俺に対して友好的で、こんな娘で良ければどうぞ貰って下さいという態度
少しネジが外れてるとこあるけど、ストー力ー親は基本的にいい人だった
ストー力ーの腹が膨らみ始める前に籍を入れるべきだと思いデキ婚し、同居生活スタート
妊婦の身で甲斐甲斐しく家事をしてくれるストー力ーに感謝していた、その時が来るまでは
俺がこいつはストー力ーだと気がついたのは割とすぐで、ストー力ーの機種変前の携帯を見つけたんだよ
ストー力ーの過去について何も知らなかった俺は男の遍歴でも分かるかなーと軽い気持ちで充電してみたんだわ
するとロックが掛かってなくて、中から出てきたのはこれはもう酷い
画像フォルダには転勤前の俺の写真
発信履歴は嫁の携帯番号に184でひっきりなしにかけた跡
電話帳には嫁友の名前や男ストー力ーの名前
メールを振り分けるフォルダにはパスが掛かっていたので難儀したが、２日かけて俺の誕生日四ケタで解除成功
あまり遡ることが出来なかったが、断片的な情報から推測すると嫁に俺が浮気したと不信感を募らせ、そこに男ストー力ーが嫁を慰める
俺はストー力ーが頂く、とこういう筋書きが見えた
俺は少しだけ悩んだが、ストー力ーに騙されたことより男ストー力ーに嫁をみすみす奪われることがどうしても我慢ならなかった
ストー力ー両親に連絡を取り、ストー力ーは俺の職場近くにかつて勤めていて俺の後を追うようにここまで来たことが判明
完全にキレた俺はストー力ー両親に知り得た情報をすべて話す
すると、ストー力ーは過去にも他の男にストー力ーをした前/科があり、やっと落ち着いたと思ったのにと号泣していた

ストー力ーの前で俺はうまく演技ができず、自然と口数が減る
それをストー力ーは訝しがっていたが、ストー力ー両親の元へ顔を出そう、俺の仕事ではこの先フォローができないから数ヶ月後には帰省して出産しなきゃならんし、と説得
実はこの時点でストー力ー両親と話はついていた
そのままストー力ー実家に泊まったところで、ストー力ーが寝込んだのを見計らって復讐決行
ストー力ーの手足をストー力ー父が抑え、腹をストー力ー母が滅多打ちにした
絶叫するストー力ー、俺は別の部屋で耳を塞いでいた
ストー力ーの声を聞いたのは、これが最後
あくる朝俺はストー力ーを放置してストー力ー両親に謝った、こんなことをさせてすみませんでしたと
ストー力ー両親は俺に同情的で、ストー力ーを精ネ申病院にぶち込んで二度と出さないこと、離婚届を速やかに書かせて送ることを約束してくれた
後日ストー力ー両親から封筒で記入された離婚届が送られてきた、本当にストー力ーが書いたものかどうかは知らんが
俺はそれをさっさと提出して晴れて独身の身になり、次は男ストー力ーに復讐せねばと転属願を出した
…が、これが通らず、諦めた俺は退職願を提出して、それが年度末になりようやく受理されてやっと帰郷した

・嫁を取り戻すまで
帰郷した俺を待っていたのは、男ストー力ーと嫁が入籍し、挙式間近という残酷な現実
俺は必ﾀﾋで打開策を練った、嫁には着拒されてるし直接の連絡が取れず、このままでは指をくわえて見てるだけになってしまう
そもそも俺が持っている証拠らしき証拠はストー力ーの携帯だけで、これで嫁を説得できるかも分からんし

分かったとしても男ストー力ーと別れるかは未知数
ここで俺は賭けに出た、嫁と俺とも仲のよかった同級生に連絡を取った
この同級生は男ストー力ーのことをたしか良く思っていなかったはずだという読みが的中した
同級生は俺の言うことを信じてくれたので、同級生が発案した「同級生宅に嫁を呼び出し、俺と二人で説得を行う」という作戦に乗ることにした
久しぶりに見た嫁は元の体型と笑顔を取り戻していてホッとしたっけな、俺に会って開口一番「久しぶりだね」と
久しく聞いていなかった嫁の声を聞いて、しかもそれが優しいものだったので思わず泣いてしまった

嫁の説得に時間はかからなかった
俺が想像していたストー力ーと男ストー力ーの策略は大筋で事実だったんだ
嫁両親に男ストー力ーが取り入っていたことも、男ストー力ーが出した資金で嫁実家を新築している途中だということから
嫁両親も恐らくグルだったんだと俺に語る嫁の顔は絶望に満ちていた

それからが長かった
嫁の周囲はみんな俺の敵の状況で、ここから離婚するのはかなり難しい
何より、物的証拠はストー力ーの携帯だけで他は状況証拠だけ、これでは返り討ちに遭いかねない
俺と嫁は男ストー力ーがボロを出すのを待った、嫁と関係を持ちながら
苦しかった、俺だけしか男を知らなかった筈の嫁が男ストー力ーに抱かれているんだ
男ストー力ーを上書きするように激しく嫁を抱いた、嫁もそれに応えてくれることがただ嬉しかった
嫁の心は完全に取り戻していた
そして托卵という形だが、俺の子を産んでくれたことに感謝した
生まれるたびにこっそりとDNA鑑定をしたのでこれは間違いない
もしかしたら男ストー力ーは種無しなんじゃないかなw

天国と地獄を行き来する日々の中でとうとう男ストー力ーの尻尾を掴んだのは嫁が俺の三人目の子を妊娠していた時だ
恐らく、男ストー力ーが浮気しているという嫁に、今度こそ離婚の手順を間違える訳にはいかないと嫁になけなしの貯金を渡した
この金で興信所と弁護士を雇え、と
男ストー力ーが自分ちのホテルに女と入っていったことを嫁が教えてくれた時は思わずガッツポーズをしてしまったよ
もっともこれだけでは証拠が弱いので、カー行為してる写真や野外行為している写真も確保したようだ

そのまま嫁が男ストー力ーに離婚を突き付けて男ストー力ー有責で離婚となった
男ストー力ーはあっさりと離婚を飲んだらしいが、嫁は浮気相手の女が既婚者なのもしっかり把握していたよ
どうやら略奪が趣味なのかな、旦那が乗り込んできてしっちゃかめっちゃかになったそうだ

・その後の嫁と俺
嫁が自由の身となったその日、俺は嫁と祝杯を上げたよ
遠回りしたけど、今度こそ２人で生きていこう、俺と一緒に老いていこうと嫁に二度目のプロポーズをした

よ
嫁は「ありがとう、もう間違えない、大好き」と応えてくれた

地元から少し離れた場所で嫁と同棲して、出産を乗り越えて六ヶ月後に婚姻届けを出した
この件で男ストー力ーの味方をしたのは大半の嫁友、その中には共謀したものもいたはずだし
最終的に嫁実家とも絶縁してしまったから、嫁と話し合って地元を出ることにした

息子たちは嫁の連れ子という形になってしまったけど、確かに血を分けた俺の子だ
あと一人、今度は娘もほしいな、ということで今でも頑張っている