行ってみると、友人ともう一人知らない女の子が座ってました。
軽く会釈をして、友人に「彼男の会社で働いてる後輩」という説明を受け、
私も自己紹介をしてしばし沈黙。
気まずそうな雰囲気に耐え切れなくなり「何かわかったの?」と聞いたところ、
友人に催促され女が話し始めました。
女は彼男とは全く関わりのない部署の事務。
彼男と同じ部署の知り合い、メル子という人がいて、その人は高校時代から親しい先輩なので、
同じ会社であるということからも仲は続いていて何でも話す仲。
しかし最近メル子の付き合いが悪い。
彼氏でもできたのかなと思って聞いたところ、違うという。
彼女いる人と付き合ってると。
始めは辛そうなメル子を見て、同情し、何でも話を聞いていたが、
最近過剰なぐらい彼男に執着し始めた。
まず会った事もない彼男の彼女の悪口をいう。
「あんな色気のない下着なんてつけて」
「ダッサイアクセサリーつけてる」
「シャンプーとかも500円くらいの安物つけてる、女として終わってる」
「私の方が可愛いし、好き」
「性格も絶対悪いに決まってる」
これはちょっと・・・と女が引き始めた頃に、もっと引く事件が。
彼男の家から彼女の物と思われる私物を袋にギュウギュウにつめて持って帰って来た
と自慢気に語っていたらしい。
実際、メル子の家に行くと、コレクションのように床に私子の私物が並べられており、
唖然とする女にむかって
「どれが一番ダサい?w」
と聞いてきたらしい。
それからシャンプーなど液体の物をボトルから半分以上も流してやったと話して、
「あの女の居場所なんてなくなっちゃえばいい」
と顔を歪めていたらしい。
これ以上は・・・・!と思って必タヒに、もうやめな!と止めたが、
「私は私。もう自分で決めた道だから曲げるつもりはない。
あの女さえいなければ付き合えるから粘ってやる」
と言い放ったらしい。
それから、メル子伝いで仲の良い友達から「メル子と付き合うのやめたほうがいい。アイツやばいよ」
と警告されたりした。
女は何度もメル子と話合う場を設けたが、
「彼男の代わりがいないと忘れられるわけないじゃん。だったら男紹介してよ」
と言ったらしい。
メル子には元々彼氏がいて、その彼氏を捨てて彼男に走ったとのこと。
もう止められない、どうしようと思っているところに友人から連絡が来て、
話を聞いたところメル子だと判明した。
彼男のことは信じていたけど、長く付き合っているウチに見えない所が出てきてしまったのだと思った。
彼男が浮気する奴だなんて思いもしなかったから。
彼男は言葉巧みにメル子を騙して「いつか彼女と別れる。そうすればお前と付き合うよ」
と言って信じ込ませているらしい。
友人にどうするの?と聞かれて決心がついた。
現場を押さえてやると・・・。
一番悪いのは彼男だと思うので、メル子には目を覚ましてもらわなければいけない。
女の話では、週末に会っているらしい。
大胆にもお泊まりしていると。
ちょうど私は夜勤などでお昼過ぎに帰るので、きっと彼男も安心なんだろう。
事前に会社に連絡し、土曜日日曜日は休みをもらう事にした。
女もメル子が心配なので一緒に来ることになった。
友人は仕事で、休むと言ってくれたが、それはとても悪いので丁寧に断り、
女と二人で日曜日の午前中に乗り込むことになった。
それまで私は友人宅にて待機。
友人は何かあったらすぐ連絡してと言ってくれた。
正直私には何があるかわからない。
でも大人だから話し合いでなんとかなると思っていた。
当日になり、女と以前使ったファミレス前で待ち合わせ。
女は泣きそうな顔になっており、私は何度か帰っていいよと言ったけど、
頑なに拒否したので頼りないけど一緒に行くことに。
彼男の車があった。
そーーーっとカギを開けて、そーーっと玄関を覗き込むと、
見たことないパンプスがキチっと揃えて置いてあった。
それを見て、女の顔を見ると頷いたので、多分メル子のなんだろうと予測。
二人でそーーーっと入室。
そーーっと寝室まで歩いて行く。
寝息が聞こえた気がして、そーーーっとドアを開けると、
彼男の胸の辺りで頭を乗せて眠っているメル子らしき女がいた。
もう女の事なんて気にできなかった。 頭が真っ白。
目の前に想像していたよりキツイ現実があって、ちょっと吐きそうになるのをグッと我慢。
「おきてーーーー!!!!」
気がつけば叫んでいた。
コメント
彼氏との年齢差がフェイクじゃないなら、元々その男は屑だと思う。