>>27
すいません。本当に偶然にこの曲が流れました。
用意していた訳ではありません。
BEST集だったので盛り上がる曲も流れたと思います。
4月が来て社会人になった。
俺の勤務先は、就業時間終了後にだらだら残ったりすることは禁じら
れていたし、厳格なプログラムに基づいて研修を受けていたので基本
的に定時退社で18時には自由になった。
対して、翔子の企業は創業社長が君臨するいわばベンチャー企業。
研修期間でも課題をこなすため22時・23時が当たり前のような環境だった
(いまでいうブラック起業か)。
土日も最低でもどちらかは出勤していた。
結局、距離を置くという提案の答えもないままだったが、実質会えな
い日々が続いた。
さすがにゴールデンウィーク全部を出社とかはなかったと思う。
デートもしたと思うが記憶が定かでない。
デートをしたならセクロスもしたかもしれないが、これもはっきりしない。
6月に入り、俺は親会社に出向のため上京した。
1年の予定だが2年になるかもしれない。そんな状況だった。
距離を置くためにはいいことだとも思った。
盆休みに帰省して会った気もするが、11月に家庭の事情で数日間帰省
し 久しぶりにに翔子と会った。
卒業してから俺は、親が市街中心部に持っていたマンションを使って
いて、上京した時もそのままにしていたので、そこでお互いの近況を
話した。
翔子に、職場にいい男とかいないのかと聞いたら、
少し気になる同期の男がいると言った。
だんだん惹かれているそうで、向こうも気があるらしくアプローチが
あるとのことだが、俺とのことがあるからあいまいな返事をしている
らしかった。
正直、俺はもう二人の関係はダメだと思っていたが、結論を出してな
かった。未練のようなものが心の奥底に感じられたからだ。多分付き
合ってきた日々に未練があるのだろう。
俺は、最近心の中に翔子がいない日が増えてきたことを話し、
出向が終わった時に今のような気持ちなら別れようと話した。
翔子は頷いた。多分もう駄目だろうねとも話した。
そのあと沈黙が続いた。どちらからともなく口づけした。
結局、そのままベッドで男女の営みとなった。
別れ話をしているのに、セクロスをするというところが、
なんだか大人の世界の感じがした。
若いから体が快楽を求めただけかもしれないが・・・。
切ないな、なんか
その後、出向先では先輩プロジェクトリーダーの婚約者の後輩(十代)
に気に入られ、無理やりデートさせられたりしたが、まああまり関係
ない話だな。
翌春、1年の出向の予定が少し早まり帰郷した。
別れを決めた。お互い明るく話せた。
俺は、マウンテンバイクを買おうと思っていると話した。
翔子も欲しいと言った。
一緒にサイクリングすることは無いが、自転車屋に一緒に行き、色違
いサイズ違いの同タイプを注文した。俺のは白基調で翔子のはピンク
基調だ。
店員は恋人だと思ったようで、元恋人だと話したが信じてもらえなかった。
翌週だか、二人で自転車屋でマウンテンバイクを受け取った。
翔子は普通の自転車しか経験が無かったので、翔子の自宅まで並走した。
11月に聞いた同期の奴と付き合うことになりそうだとのことだった。
実際俺との関係があいまいなまま付き合っていたかもしれないな。
翌日、知人の研究室に顔を出した。新人がいた。河合その子似のすご
い美人だと驚いた(以下園子とする)。
一つ年上で大学院を出たばかりの新人だった。話している内に打ち解
けてきて、デートに誘ってみたらあっさりOKが出た。
ゴールデンウィークだったかな、園子と隣県のテーマパークに出かけた。
夕刻、アトラクションの待ち行列に並んでいたら、ジグザグの待ち行
列の前方に見慣れた後姿を見つけた。
ジグザグが切り替わると顔が見えた。確かに翔子だった。見知らぬ男
と並んでいた。ラガーマンだったか野球経験者だったか聞いた通りの
がっちりした男だった。初々しい感じだった。翔子は俺に気づかなかった。
園子との事を書いたのは、このテーマパークで見かけた偶然を書くためだ。
園子とはその後も付き合ったが、最後は別れた。お互いの多忙が主要因だ。
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あと少しですが、出かけます。夕方までには何とか
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