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違和感が最高潮に達したのは些細な事でした。
出張先でいつものようにメールを交換していた時のこと。
「服がないから、今日は君の家に泊まるよ」
確かに頻繁に私の家に来るため、彼の服はほとんど私の家にありました。
が、私が出張でいない時は勝手に来るような事はなかった。
次の日仕事が終わって、
自分のアパートのドアを開けた瞬間ふわっと香る香水の匂い。
「大事な時」につけるあの香水。
クローゼットの中から消えたお気に入りの服。
それまで、自分の中で否定していた他の女の存在が
ありありと感じられた瞬間でした。
必タヒに連絡を取ろうとしても、メールも電話も繋がりませんでした。
やっと次の日の昼間にメールが来たので、
すぐに電話をしても出ることはありません。
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その状況がとても辛くて、
たまたまその日時間のあった年上の友人に、
洗いざらい今までの事を話しました。
難しい顔をして私の話を全て聞き終わった友人は、
すぐに別れることを進めてくれました。
話ながら自分の思いを整理した私も、
このまま彼と交際を続けてゆくと、
何かとんでもないことに巻き込まれそうな気がしてなりませんでした。
その日に私は荷物をまとめ、
次の日には「親が具合が悪くなったから」と理由を付けて実家に帰りました。
彼からは、何度も連絡がありましたが、
直接話すのも怖くて電話には出ずメールだけで返事をしていました。
その後、アパートを引き払う事にして彼に退去を勧告。
ずいぶん怖い感じのメールも届きましたが、
最終的には私物を引き上げ鍵も返してくれました。
この間、私は一度も彼に会うこともなく、
彼も私の実家に私を訪ねて来ることはありませんでした。
(場所は知っていましたが)
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引き払う前、必要な物を運ぶのに、
彼がいない時間帯を狙って戻ってみると、
自分の部屋のように暮らしていた様子が残っていました。
名実共に、あのアパートは「彼の家」だったのでしょう。
それからしばらく彼からはメールが数通届きましたが、
今ではもう届きません。
他に「家」を見つけたのかも知れません。
彼が何者なのかは、共通の友人もいないため今も分かりません。
彼の田舎は分かっていたので、調べることもできたのですが、
「今更知ってどうするの?」と家族に言われて止めました。
ヘタレですが、関わらない方を選択しました。
これで私の話は終わりです。
最後までお付き合い下さってありがとうございました。
乙
なんか素性の知れん感じがすごい不気味だ…
個人的には賢い方法で手を切って乙と思うけど、きっと欲求不満の人に叩かれるよw
807さん
バカですから、叩きは覚悟しております。
交際中の記憶をたどり彼の田舎と小学校を思い出しました。
小学校の通学範囲と名字から、番号案内で彼の実家の電話番号らしき物を
いくつか入手したところで止めました。
その時、番号案内は個人情報が漏れるので怖いなぁと思いました。
>>795
乙
泥沼にはまるまえに別れられて良かったではないか。
確かに、彼の素性は気になるけどw
>>795
乙
じわじわくる怖さだ…
この男と縁が切れて本当によかったね
>>795
乙。
ミステリー好きな自分はすごく面白かったです。
この彼、自分の家はなく何箇所かの別荘(彼女の家)を渡り歩いてたのかな?
なんか性質の悪い外猫みたいだな。
コメント
本人もわかってない上に落ちもなく、なんなんだ。