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私に彼以外の別の好きな人がいる らしい という噂が広まった【長編】

シタ女
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735: 733の続き 2001/08/09(木) 02:40

わたしは正直乗せてもらいたかったのですが、
こんな時だし、何か気が咎めて断りました。
今まで彼との待ち合わせに送ってくれたことも
何度かあって、彼もK君なら近所だし、幼馴染という
ことで、後ろにのっても怒ったりはせず、
いつもごめんなーとKに謝っていました。

でも、今回はKにも乗った方がいいよ、時間なくなっちゃうし
と言われ、乗せてもらうことにしました。
そして目的地に着き、お礼を言って中へ入ると
彼がいました。
彼は今までに見たことがないような顔をしていました。
疲れたようで、怒っているような…。

738: 735の続き 2001/08/09(木) 02:55

そして、「ごめんね、遅くなって…。」
と声をかけると、あぁ…と返事しました。
わたしは誤解を解こうと、今日Mに聞いた話を
言い、違うと言う事を言いました。
でも彼は、信じてくれませんでした。
「もういいよ…。バカにすんなよ。
 おまえの事信じたいけど…。その話されたの、一人じゃないんだぜ?
二人で歩いてるの、見たっていうし…。
おまえを信じると、そいつらがグルになって俺たちをからかってる
事になる。あいつらを信じると…。何なんだよ…。」
と聞いた事のないような、消えそうな声で彼は言いました…。
わたしは嘘を言ってない。
でも、そうするとかれの言う、そいつらは彼に嘘をついてる…。

もう私は、自分を信じてくれない彼に
絶望感すら抱いていました。
数人の人に言われたなら、揺らぐのもわかるんですが、
その時の私はその数人より信用されて
いなかったのです…。

740: 738の続き 2001/08/09(木) 03:02

そして私は、「わかった…。」といい、
席を立ちました。
彼は、「俺どうしたいのかわかんねー…。おまえと別れたくないよ。
   でも、…わかんねぇよぉ…」と机に崩れてしまい
ました。
わたしは、何も言えず、店を出ました。
そしてそのまま家に帰りました。

741: 740の続き 2001/08/09(木) 03:11

次の日、Mに「どうだった?誤解とけた?」
と聞かれ、すべてを話しました。
すると、「うーん…。っていうか、その噂の相手は誰なんだろうね?
     それがわからないと話にならないよねぇ…。」
と言われ、確かにそうだなぁ、と思いました。
もしかすると、わたしの仲の良い男友達だったり、
最近家に来た従兄弟のお兄ちゃんと一緒にいるのを
見られて、勘違いされたのかも…と思いました。
Mは、「もしそれなら、話になんないじゃん!さりげなく聞いてみるよ!」
と言い、私も今までの自分に落ち度がなかったか、
思い返してみることのしました。

784: 741です 2001/08/10(金) 01:40

勘違いの原因を、私なりに考えてみたのですが
思い当たる節もなく、混乱状態が続きました。

そして、MもTから答えをもらえなかったようで、
一体誰の事を勘違いしているのかわからずじまいでした。
お互い、移動教室などの関係や、集会などで顔を合わす
事もたびたびあったのですが、気まずい雰囲気のまま
言葉を交わさずにすれ違うしかありませんでした。

それから数日が経ち、Kが私の教室にやってきました。
次の授業の教科書を忘れたので、
借りに来た、と言われ、私はKに教科書を貸しました。
すると、Kは小声で
「Tとうまくいってないの?最近一緒にいるの、見かけないから…。」
と言ってきました。
私は、うまくいっていないどころか、今の状態では、彼は
別れているつもりなのかもしれないと思っていました。
なので、そういう事はTに直接聞いて欲しい、と言いました。
Kは、「そっか、わかった。あんまり落ち込むなよ。あいつも
    最近暗いしさ。教科書サンキュ。また返しに来るわ」
と言い帰って行きました。

その時、わたしははっきりさせないといけない、と
思い、放課後彼を呼び出すことにしました…。

786: 784の続き 2001/08/10(金) 01:59

放課後、彼を呼び出した私は、
あまり人の来ない非常階段で待っていました。
彼はすぐに来て、無言で正面に座りました。

少しの沈黙の後、わたしは話を切り出しました。
「私たちって…どうなってるの?もうダメなの?」
すると彼は、
「…あの話…俺の勘違いなのか?」と言いました。
私が、「うん。好きな相手なんてT以外いないよ…。信じてくれないの?」
と言うと、彼は、信じる、ごめんな。と言いました。
私は、信じてくれた事が嬉しくて、ほっとしました。
彼に、勘違いしていた相手を聞くと
「もういいんだ。信じてるから。俺に言ってきた奴らも勘違いしてたんだよ。
 ……きっと勘違いで言ってきたんだ。騙された、とかはもう考えない。
 おまえも、両方大事だから。」
と言い、その日はお互い言葉すくなに過ごしました。
彼は、私に「俺のこと、好き?」と聞いてくるので、うん、と
答えると、少しうつむき
 「そうか、わかった。俺今日は用事あるから先に帰るわ。
  明日は教室行くからな。」
と言い、帰って行きました。
私は、やっと元通りのなれるんだ、と思い久しぶりに
勉強に集中できました。

そして次の日、また彼は来ませんでした…。

789: 恋人は名無しさん 2001/08/10(金) 02:13

彼の行動わけわからんね。

790: 恋人は名無しさん 2001/08/10(金) 02:14

つうか、そこまで疑り深い彼とはこの先もいいことないと思われ。
そのうち自分と一緒にいない時間の全てを疑い出すよ。

791: 786の続き 2001/08/10(金) 02:15

私はまた不安で一杯になり、
涙が溢れてきそうになりました。

そして、昨日の非常階段のところへ行き
声を出して泣きました…。

涙も枯れ、私は教室へ戻ろうと廊下を歩いていると
友達に会いました。
泣いた顔の事を聞かれたら何て言おう…などと考えて
いたら、友達は私の顔を見て、
「どうしたの、大丈夫?あのね、T君からなんだけど…、
 ここ一週間は忙しくて、会えないけどごめんなって伝えてくれって」
と言いました。
私は、お礼を言って教室に戻ると
また涙が止まりませんでした。

‘何で…?昨日は信じてくれるっていったのに…。’

もう彼の言葉の何を信じればいいのかわからなく
なりました…。

792: 恋人は名無しさん 2001/08/10(金) 02:18

そんな彼とは別れたほうがいいとおもう。
一度でも疑ってしまうと100%信じることはどう頑張っても無理だと思うし

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