そして夏休みに入り、私は彼の事を
考える暇もないまま、勉強する日々を送っていました。
やはり、私も出来るなら彼とは別れたくなかったし、
真実が聞けたのが嬉しかったのもあったと思います。
でも、Mのことがこわくて聞けず、私は別れたくなかった
反面、彼のことは忘れるように努力するつもりでいました。
そして、かれの事をホンの少しだけど、
忘れることが出来てきたある日、
彼から電話がかかってきたのです。
彼「もしもし?話したい事があるんだけど…。」
私「何?」
彼「…明日何時ぐらいなら長電話できそう?」
私「そんなに長くなる話なの?」
彼「…うん。一言なんだけど。」
その時、私は“あぁ、とうとう振られるのか…”
と思い
「いいよ、今言って。」と言ったのです。
彼「長くなるから…。」
私「そんなのわかんないでしょ?早く言ってよ」
それでも彼は言おうとしませんでした。
そして、あしたかけ直す、と言い切られてしまいました…。
その時私は、いいようのない怒りが込み上げてくるのが
わかりました。
別れよう、と一言言うのに、長くなると言う事は、
明らかに私が止めるのを前提に言っていたということだからです。
その時は、本当に言われても、わかったと言って切ろうと思って
いたので、なめられていたんだと思います。
彼はモテる方なので、私が泣きついて
止めてくるだろう、と思っていたみたいです。
そして、次の日勉強もあまり手につかず
電話のばかり気にしていたのですが、
とうとうその日も、その次の日も
かかってきませんでした。
もう私は訳がわからなくなり、
折角集中できるようになっていた
勉強も、また集中できなくなっていきました…。
それから何日経っても、電話の音に
反応してしまう…彼の考えていることが
わからない…。
今思えば、物凄くいいタイミングでかかって
きたように思います。
少しずつながら、忘れかけていたあの時に
かかってきた電話。
その電話のせいで、また思い出して悩んでいる…。
本当にバカらしかった。
そして、電話はかかってくる事のないまま
夏休みは終わりました。
夏休みも終わり、私は彼と顔を合わさないように
過ごしました。
会った時は、気付いていないフリをしたり…。
そして、Kがいつものように教室へ来ました。
K「Tとはどうなった?」
私「うん…あのね…」
私はまた、Kにあった事を話しました。
するとKは、黙り込み、ゴメンと言い、どこかへ
行ってしまいました。
“Kに言ったのもまずかったかな…。”
私は不意にそんなことも思っていました。
そしてその日の放課後、私はKに呼び出されました。
そして、Kからの指定の場所に行くと、
Kはもう来ていました。
そして、わたしを見ると言いにくそうに
口を開きました。
「俺達が騙したんだ…。ごめん…。」
Kのいきなりの言葉に、
私は、一体何の事を言っているのか
わかりませんでした。
私「何の事…?」
Kは、私と目を合わさずにゆっくりと
返事をしました。
「Yに…他に好きな奴がいるらしいって…
Tに言ったの、俺たちなんだ…。」
私の頭の中は真っ白になりました…。
えーーーーーーーー!!
衝撃の一言だぁね。
ぁぁ、一体どんな結末なんだろう・・・
ながながとごめんなさい…(^^;
長くなってしまうんです~。
まだまだなんですけど、
続いていいんでしょうか…?
続いておくれー
ありがとうございます。では続きます。
Kの言葉に頭が真っ白になってしまいました。
笑うしかないってこんな状態なんだろうな…あの時の
私は少し戸惑いつつ、笑っていたように思います。
正直、聞くまでもなく、私の頭には確信的に
浮かんでいた名前をだしました。
「俺たちって…Mだよね?」
するとKは、「あぁ…。M、ずっとTの事すきだったんだよ…。」
と言いました。
私「何で…?何で嘘ついたりするの?私の話、ずっとバカにしながら
聞いてたんでしょう!?最悪じゃん!!」
K「バカにしてなんかない!俺…Mにそう言われた時、
初めはやめた方がいいって思って言ったけど…。
ゴメン…。」
私「何でこういう事になったの?」
私が聞くと、Kは言いにくそうにしていましたが、
ぽつぽつ話し出しました。
MはTの事を好きだったけれど、私がいたので
ずっと隠していたそうです。
そして、ある日Kと二人で話していると、Kもまた、
Mと同じように私を好きだということをMが知って
しまったらしいのです…。
そこで、MがKにある提案をしたのです。
コメント