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660: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2015/05/05(火) 22:24:22 ID:???

あの忌まわしい出来事が、この季節が来ると思い出します。

私は専門学校へ通っていた時、N美という女性知り合いました。
会った瞬間、運命的なものを感じ、猛アプローチを掛け、彼女も笑顔で付き合うことを承諾しました。
お互い就職して3年の社会人を経験し、結婚をしました。
N美と話し合い、暫くはお互いに仕事を続け、マイホーム資金を貯め、家族を作り、幸せな家庭を築く。。

そんな人生プランを立て、目標に向かってお互い励まし助け合い、仕事に勤しむ毎日を送っていました。






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そんなある日、私が業務で隣町の営業所に社有車で出かけた時のことです。
思ったより早く業務を終えたので、気分転換も兼ねて遠回りの山沿いの道を選び、帰途につきました。

その道は雑誌でも紹介されており、新緑の回廊をちょっとしたドライブ気分で気持ち良く車を走らせていました。
路肩に工事予告の標識が置かれており、交通警備員が赤い旗を振っているのに気付き、車を減速させて停車しました。
路肩の雑草を伐採しているようで片側規制されており、対向車が数台走って来ました。

すると私の車と同じ車種・同じ色の車が通り過ぎ、思わずドアミラーに目をやり、過ぎ去っていく様子を確認しました。
車の後部に私が付けたオプションのパーツと同じものがついていて、ナンバーは鏡なので逆に映り、確認までは出来ませんでしたが同じナンバーだったように思えました。

661: 660 投稿日:2015/05/05(火) 22:25:02 ID:???

私は思わず車を転回させ、後を追いました。
しかし運悪く伐採した小枝や雑草を満載した工事用のトラックの後ろに付いてしまい引き離され、あの車のナンバーと誰が乗っているのか何人乗っているのかは分かりませんでした。
遠巻きに途中の分岐を左に曲がって行くのを確認して後を追いましたが、いくら車を走らせてもあの車を見つけることは出来ず見失いました。

ただ、分岐路から少し走ったところにラブ○テルがあり、状況的にそこに入った可能性が高いのは分かりました。
あの車がラブ○テルから出て来るのを待って確認をしたかったのですが、さすがにそこまでの時間は無く、もやもやした気持ちで帰途につきました。

業務を終えてアパートへ帰ると、いつもと変わらずN美が先に帰っており、部屋には電気が点き、いつもと変わらず私の車が止まっており、私が買って付けたオプションのパーツを暫く眺めた後、部屋へと帰るといつもと変わらずN美は夕食の準備をしていました。
いつもの日常風景。

何か、私だけが別の世界で居たような錯覚を感じました。
いつもと何ら変わることの無いN美と話しているうちに、
同じ車種で同じパーツ、似たようなナンバーの車はいくらでも走っている。あの時見た車は違う。
そう思うようになりました。




662: 660 投稿日:2015/05/05(火) 22:25:41 ID:???

数か月が経ち、車のことなど忘れかけていた休日に、私はN美と車で買い物に出かけました。
買い物を済ませ駐車場まで帰って来たところで、N美は買い忘れたものがあると言い、店舗へと戻って行きました。

私はそのまま車へ戻り、時間潰しに車の中の片づけを始めました。
読んでしまった雑誌をごみ箱に捨てようと纏め、タ.バ.コ.の吸殻が溜まっていたので、吸い殻入れを取り出してビニール袋に移しました。
吸い殻入れを戻そうとしていた時、奥のほうに一本だけタ.バ.コ.が引っかかっているのに気が付き、指で摘み取り出しました。

その吸い殻は私が吸っていたのとは違う銘柄で、その時、数か月前の私の車とよく似た車とすれ違った出来事を思い出しました。
私は雑誌と吸殻を捨て車に戻り、暫くしていつもと変わらないN美が戻って来ました。

いくら思い返して見ても、浮気などをしている素振りなど全く無く、浮気などする女性でも無いし、そう信じている。
しかし、疑念は消えませんでした。

その日から、私の車の距離計を確認してメモを取り、出勤することにしました。
統計を取りカレンダーと照らし合わせると、多少のばらつきはあったものの、
N美が仕事だと言っていた祝祭日を中心に不自然に走行距離が伸びていることが分かりました。


663: 660 投稿日:2015/05/05(火) 22:26:17 ID:???

私はその時にN美に問い質しても良かったのですが、
もし何かの間違いか誤解であった場合、逆に私が信頼を失い、後々まで禍根を残すことになるかも知れない。
そう思い、以前親族の縁談で調査会社を使った話を思い出し、結婚前の私の貯金を切り崩してその調査会社に、次の祝日前後に絞ってN美の行動調査をお願いしました。

数週間後、調査結果が纏まったとの連絡があり、事務所へ赴きました。
応接室に通され暫くすると、対応して頂いた黒縁眼鏡の調査員の男性がファイルを持って現れました。
ソファーに座り、ファイルを机に置き、

「落ち着いて聞いて下さい。奥様は、お勤め先の方と浮気をされています。」

私は、頭を鈍器でナ.グ.られたような、激しい衝撃を受けました。
あんなに愛していたN美が、あんなに尽くしてくれていたN美が、何食わぬ顔で、私を裏切っていたのです。
何度も何度も何度も、男性の言葉が私の頭の中を駆け巡りました。
その時、私の頭の中で、突然テレビの電源が落ちるように、
「ブツッ」
と音を立て、意識が飛びました。
男性からの呼びかけで意識を取り戻した時、私の感情はタヒんでしまっていました。


664: 660 投稿日:2015/05/05(火) 22:28:32 ID:???

何と表現すれば良いのか、私の体から半ば魂が抜け出てしまったような、自分の体が自分で無いような、「ぼやぁ」とした世界に変わっていました。

私は、簡潔に書かれたN美が勤務先の既婚の男を私の車に乗せる様子や、海沿いの特殊宿泊施設に入る様子、車の中で抱き合い口づけをする様子、男の通勤ルートの途中で車から降ろす様子、N美がアパートに帰って車を停める様子等の写真が纏められたファイルを説明を受けながら目を通し、一部始終が撮られたビデオテープと原本のコピーを渡されました。

私は男性にお礼を言って残りの料金を払い、ファイルとテープは処分をお願いして事務所を後にしました。
男性が私に何かを言っていましたが全く耳に入らず、アパートへ帰りました。
そこには、いつもと変わらない笑顔のN美、いつもと変わらない団らん。
「ぼやぁ」とした世界の中で、この生活を続けて行こうと思いました。

665: 660 投稿日:2015/05/05(火) 22:29:00 ID:???

次の年の桜の季節、私はN美と桜の名所のお寺へ花見に行きました。
お寺の門で二人そろってお辞儀をし、手を清め、本堂でお参りをし、そして満開に咲き誇る樹齢数百年という、大きな桜の美しさに目を奪われていた時のことです。
若い男性が面白半分で思いっきり鐘をついたのか、体の芯まで響くほど大きな音がしました。
その衝撃が、私の心が息を吹き返すきっかけになったのでしょうか。
私と同じように驚いて私の手を握るN美を見て、
「この女が何故未だ私の傍に?」
激しい憎悪が湧いて来るのを感じました。

その日から、私の中でぼやぁっとした世界に変わりはなかったものの、もう一度証拠を得ようとあの調査会社へと足を運んでいました。
応接室に通され、黒縁眼鏡の男性が入って来て、私を見るなり、
「ファイルの件ですね?また来て頂けると思っていました。」

666: 660 投稿日:2015/05/05(火) 22:29:54 ID:???

その後は協力頂いた方に迷惑がかかるかも知れないので詳しくは書けませんが、
送り主が分からぬよう偽装工作の上で証拠を関係各所へばら撒きました。
浮気相手の奥様がアパートへ乗り込み、動転したN美は私の車で失踪。

数日後、巡回中の警官が山道で車を停めてその傍らで蹲っているN美を発見し、保護しました。
私は引き取りを拒否し、N美の実家に連絡をして義両親が引き取りました。
その後の話し合いの席で、私は感情を爆発させ、離婚届に署名をさせました。

その後、N美がアパートまで来ているのか郵便受けに手紙が入っていることがありましたが、全て読まずに燃やしました。

アパートを引き払おうと荷物を纏めて引っ越し業者が荷物を搬出していたその日、N美がアパートへとやって来ました。
泣き叫び、謝罪を繰り返し、荷物の搬出を止めようとするN美を見ても全く心が動きませんでした。
動揺する引っ越し業者に搬出の継続を指示しました。
搬出が終わり空っぽになったアパートの真ん中で呆然として座り込むN美を無視し、管理者に鍵を返して部屋を後にしました。

あの日からかなりの年月が経ち、歳を重ねました。
私の心が元に戻っているのか良く分かりませんが、生きています。


668: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2015/05/06(水) 07:08:46 ID:???

悪いことしてても平気な顔してるタチの悪い女っているよな

669: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2015/05/06(水) 22:22:37 ID:???

話し合いでの感情の爆発をkwsk

670: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2015/05/07(木) 07:20:25 ID:???

創作だとは思うが
慰謝料いくら取ったんだろ

671: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2015/05/07(木) 09:47:58 ID:???

創作、創作と言うけど、似たような話、同じような話は日々どこかで起きているんだろうね。

ところで、間男には制裁を下したのかな?


672: 660 投稿日:2015/05/08(金) 00:06:46 ID:???

ご質問にお答えします。

>>668
「男とはお互いに配偶者がいるのだから一緒になることなど有り得ない。などと思い込み、善悪の境界がおかしくなってしまっていた。」
そう言っておりました。
男の奥様に、アパートに乗り込まれ、証拠写真を見せられ、
「夫に不貞を正直に打ち明け、今後のことを考えるように。」
そう言われたところで、初めて取り返しのつかないことをしていた実感が湧いたとのことです。
信じられない話です。

>>669-671
N美は会社から退職勧告を出されて心身共に衰弱していたのと距離の都合で、変な話ですが私と両親がN美の実家に出向き、同僚の男を奥様同伴で呼びつけて話し合いの席を設けました。
不貞を働き始めた時期が、N美の後に申告させた男の時期よりかなり短かった時点で怒りが一気に爆発し、双方の両親が居るのにも関わらず、憔悴し切っているN美を両親に止められるまで罵倒をし続けました。

慰謝料は、男に顛末書を書かせ署名捺印させ、、奥様は
「離婚しか考えられない。」
そう言っておりましたし、育ち盛りの息子さんが居ることも考えて100万で手を打ちました。
結局のところ、男が離婚したのか職場で処分が下されたのかは分かりませんが、不貞が会社に知れ渡っているのでタダでは済んでないと思います。

あの女の金など欲しくない。
その気持ちが強かったので、顛末書と離婚届を書かせただけで本人からは一円も取っていません。
後日、N美の荷物を引き取りに来た義両親から改めて謝罪され、気持ちとしてお金の入った封筒を渡されそうになり、固辞しましたが、どうしてもということで根負けして封筒の中から束を一つだけ頂き、後はお返ししました。






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