なんでそこまでして忘れるのか
背中に当たった胸の感触も忘れたというのか
>>26 この後、めちゃくちゃ辛い状況があって……
クリスマスの頃だったかな?
街のイルミネーションを撮りに行こうとか理由をつけて出かけたことがあった。
一応カメラは持っていったけど写真なんてほとんど撮らずにゲーセンで遊んだり
ファーストフードでハンバーガー食べたりしたなあ。
そんな青春してんのに不登校?
>>28 このまま続けばリア充で楽しかったと思います。
そういえば俺の写真が一度だけ何かのコンテストで佳作に選ばれたことがあったんだ。
彼女も凄く喜んでくれたっけ……
思わず抱き合って喜んでたら彼女がキ.ス.してくれた……ほっぺただったけど。
俺も「お返し」とか言ってキ.ス.したような気もする。ほっぺだったのか唇だったのかは
残念ながら思い出せない。いや、これはただの妄想かもしれない。
冬休みの間も「部活だ!」と言って彼女を連れ出して初詣に行った。
人混みの中ではぐれちゃいけないとか理由をつけて手を繋いだりしたよ。
厨二病全開だったし。
普通に手を繋いだハズなのに途中からは指を絡める形に変わったような気もする。
その時、俯きながら頬を赤く染めた彼女が、つま先で俺の足をツンツンと蹴ってきたのが
めちゃめちゃかわいかったとか……
もうね、信じられないくらい充実した日々……今との違い半端ナシ。
そんな楽しかった日常が突然終了した。
それが俺の不登校の原因。引き篭もりの始まり。
1月の土曜日だったと思う。
いつものように撮った写真を部室で現像処理してた時。
(えーっと、会話はまったく覚えてないんで適当に補完処理します)
彼女「先輩はポートレートは撮らないんですか?」
俺 「撮りたいとは思うけどモデルいないしさ」
彼女「だったら……私を撮ってください。その代わり先輩もモデルになって下さいね」
そんな感じでお互い写真を撮り合うことになったように思う。
これがカプセルに入ってた写真。もちろん着衣だからエ口展開はナシ、ってその頃の
俺にそんな汚れた発想はなかったと思う。純真な田舎の厨坊だったから。
撮影場所は学校の裏を少し登ったところにある小さな公園。
街のほぼ全部が見渡せる場所。
テンパった俺は部室にあったありったけのレフ板や三脚を持って必タヒで登ったような
気がするがアシスタントなしでどうやってそれを使うつもりだったんだろう?
当時の俺に会えたら聞いてみたいと思う。
面白い
>>34 ありがとう。
事前にロケハンしていたのか公園に着くといい具合に光の廻ったポイントに立つ彼女。
長い髪から透ける傾いた夕陽がキラキラしててさ、夢中でシャッターを押してたら
あっという間にフィルム3本。モードラなしで3本は結構撮り応えあるぞ。
ここで攻守交替。
緊張して仁王立ちの俺に苦笑いの彼女。
そして何枚か撮った後で彼女が一緒に写ろうと言い出して撮ったのが腕を組んだ
このツーショット写真だと思う。
カメラを三脚に固定して最初は普通に二人並んで撮ったんだけど、もう少し撮って
おこうとシャッターをチャージして戻ってきた俺の腕に彼女が自分の腕を突然絡めて
きたのがカプセルの写真。
驚いたのなんのってもうね。この時の俺はたぶん相当舞い上がってたと思う。
そんな感じで盛り上がってたんだけど冬だから日没が早くて、この時点でもう暗くなり
始めてた。早く部室に戻って片付けをして帰らなきゃと思って
俺 「遅くなったから現像は来週にしようか。もう下校時間だし」
彼女「それ、ダメなんです……」
俺 「なんで? 試験はまだ先だし大丈夫でしょ?」
彼女「私……明日、引っ越すんです……」
俺 「 」
わお…
この時の俺のダメージは極めて甚大。テンションが上がるだけ上がってたから落差が
激しく血圧の急変動で倒れそうだったし。まさに血の気が引くってやつ。
唇が急に冷たくなっていった感覚が蘇る。
ここから先は何が何だかわからない状態で、とりあえず現像とプリントを急いだんだ。
なんとしてもその日じゅうに写真を彼女に渡さなきゃとか思ったから。
今から考えると、もっと大事なことがあったような気がするんだけど。
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