私A子…28歳
彼氏B男…32歳
バカ男…私の元婚約者 33歳
私とバカ男は私が23歳の時に婚約したが、
結納を交わした後に浮気相手の妊娠が発覚し、相手に責任を取るために婚約解消した。
バカ男はその時、何と言うか悲劇のヒロイン的な浮気相手の白馬の騎士の様で、
「俺は浮気子と何か変な絆の様な物を感じたんだ…
A子の事は愛してる。でもここに俺と浮気子との子供がいる。
もしかしてあの時感じた気持ちは、
こいつは俺の子を産む女だという予感めいた物だったのかもしれない」
「ああーバカ男さん!!」「浮気子ー!」
……という猿芝居を見せられて捨てられた。
お仕置きはたっぷりとさせてもらったが、私は一切関知せず
ただ泣き暮らし、結果だけ、というかお金だけ渡されて
「これで新しい人生を歩んで行こうね」と親に慰められた。
彼は会社を退職する事になったらしいが、
「浮気子と子供を幸せにするためにはどんな犠牲もしょうがないと思います」と言っていたらしい。
そこまで言ってもらえる浮気子が妬ましかったし、
私は彼のベターハーフ(笑)じゃなかった、運命の相手(笑)は浮気子だったんだ、と
軽く引きこもりになり、男性不信になった。
そして4年後、B男と出会いぎこちないながらも付き合い始めた。
そしてある日、私は彼とちょっと遠出して観光地に行った。
彼と手を繋いでお土産をみていると、
何か視線を感じ振り返ったらバカ男がこっち見てた。
思わずB男にすがりつき、隠れるようにしたら、
バカ男が突然胸をかきむしり、「ウォッウォッウウウォォォォーー」と苦しそうに泣きだした。
日曜の観光地のお土産屋で、中年の男が
自分で自分を抱くようにし、ガックンガックン体を揺らしながらの嗚咽ですよ。
私もB男も、周りの人も唖然…
小さい子供を抱きかかえて逃げるお母さんもいた。
ガクガクしながら絞り出すような声で「A子!A子!」と泣きながら叫び、
突然こっちに来て腕をつかむと、「ちょっと来い!」と言って私を連れ出そうとした。
私は茫然としてたが、B男が我に返って「おい!」と言ってひきとめると
「邪魔しないでくれ。大事な話がある!!」と更に引っ張って行こうとする。
私も我に返って悲鳴を上げながら手を振りほどくと、
バカ男に泣きそうな声で「A子!俺の話を聞いてくれ!!」と懇願された。
B男が「言いたい事があるならここで言え!」と言うと、
バカ男はB男をキッと睨んだ後、悲しげな顔で
「A子…これ以上自分の体を粗末にするな…
俺は、俺は、お前にそんな事をさせるために身を引いたんじゃない!!」
マジで意味分からん。
「は?何?」と真顔で聞くと、いいんだよ、って顔で頷きながら
「俺と別れて寂しいからって、他の男について行くなんて良くない。良くないんだよ!
それはA子の人生で辛い思い出としてしか残らない!
自分を大事にするんだA子!
責任の一端は俺にある!それは認める!済まなかったA子!」
と、抱きつかれそうになって、悲鳴を上げて逃げた。
バカ男wwwシエン
それでも「A子ぉ~~…」と泣きそうな顔をするバカ男を見て、
もうカーッとなって
「何が身を引くだ、この馬.鹿!!
あんたが浮気してよその女妊娠させたんでしょうが!
責任の一端じゃない、お前だけがすべて悪かったんだろうが!
あんたは私の人生の汚点よ!市ね馬.鹿!2度とその面見せんな!
あああーーあんたなんかと結婚しなくてほんっとうに良かった!」
B男「同じ男としてあんたの事を心底軽蔑するよ。
今更なれなれしくすんなよ!
お前既婚者だろ!嫁と子供はどうしたんだよ!」
バカ男「お前には聞いてない!A子!A子!聞け!
俺はお前の人生にも責任があるんだ!あんな事になったけど、いやなったからこそ…」
女性「あんた、何してんの」
ハッと振り返ると私と同じくらいの年の女の人がこっちをあきれ顔でみてる。
でも、どう見ても浮気子じゃない。
「……こちら、どなた??」
バカ男「ちょっと…待ってて…ねえ○○ちゃん…」
○○ちゃんと呼ばれた女性、バッグでバカ男を○打。
「嫁と子供ってどういう事?ん?」
バカ男「いや、それは」また○打。
○○ちゃん「おかしいと思ってた。私帰る。あんたはバスでも何でも使って勝手に帰って」
バカ男が○○ちゃんを追いかけてる間、
遠巻きに見ていた店員さんに謝って、さっさと帰ったよ。
駐車場出てすぐ、とぼとぼと店の方に向かって歩くバカ男とすれ違った。
どうやって帰ったんだか。
コメント
浮気じゃないと燃えない人なんだろうな…
いけない事をしている!って思うと脳内物質が分泌するんじゃないかな?
子供には見せたくない光景だが、年食ってたら観光しにきたのに面白い見ものがあったw
と楽しい思い出になりそうだな
高校生以上なら社会勉強の生きた教材として悪くないかもな
バカは治らない、と