修羅場と言うか、彼のチャット(メール)相手とのやり取りです。
(話に出てくる「彼」とはすでに別れています)
これは2年位前の話で、私と彼は就職したての新入社員でした。
新しい環境に私はすぐに溶け込み、理系だったので総合職と
して、結構いいスタートを切ったと思います。
でも彼は、すこし人間嫌いなところがあって、会社も親のコネを
使って入った金融で、周りに馴染めず、毎日「会社はつまらない」と
愚痴を言っていました。
私の会社は4月から5月までが新人研修で、理系技術者のみ、
某保養地で泊り込みの研修があり、週末だけ地元に帰る事が
出来ました。私の実家は東京で、彼も東京にある、叔父夫婦が
管理するマンションに一人で住んでいたので、週末だけ、実家と
彼の部屋を行ったり来たりしていました。
研修と言っても、始めはコンピューターがどうとか、プログラミングが
どうとかなどなど、私にとっては新しく学ぶ事が少なく、結構暇でした。
なので、持ち込んでいたノートパソコンから毎日のように彼に長いメール
を送ったり、チャットで話をしていました。彼は一人暮らしをするように
なってからパソコンを買い、私の研修中に、初めてメールとチャットを
経験しました(私が使い方を教えたんです・・・)
(つづきです)
研修が無事に終わり、私は実家から会社に通う事に
なりました。でも、しばらく仕事の忙しい日が続き、
彼と遊んでいる時間は全くありませんでした。
彼のほうは、相変わらず「毎日暇」と言っていて、
仕事中でもしょっちゅう私の携帯に彼からの
メッセージが入っていました。
そのうち夏休みを取る時期になり、私は9月の頭に、
彼は8月の終わりに夏休みが取れ、お互いに2日間
だけ重なりました。
旅行に行くには時間も短いので、私が彼の部屋に
久しぶりに泊りに行く事になりました。
久しぶりに泊った感想は「なんか、違う」でした。
夜になると、彼はずっとパソコンの前にいるんです。
私が話し掛ければ答えるのですが、ずっとチャットを
しているんです。彼の使っていたISPはA●Lで、
少しチャットが独特なんですが、友達の所を見ると、
数十人ものハンドルネームが登録されていました。
それはA●Lのメッセンジャーですね>独特
いつのまにかチャット友達ができてたってこと?
しかし、仕事大丈夫かいな>カレ
余りに彼がチャットばかりで、私はだんだん腹が立ってきたので
「久しぶりに泊りに来たんだから、二人で出来る事をしない?」
と提案し、二人でレンタルビデオを借りに行きました。
彼と二人で並んで歩くのも久しぶりだったし、彼の声を近くで
聞きながら話すのも久しぶりだったのですが、やっぱり彼は
今までと違うんです。「昨日話した子が中学生でさァ」とか
「●●ってハンドルネームだから、女だと思ったら男だった」とか
ず~~~~っと、チャットの話をしているんです。
話題を変えたくて、「会社はどう?」と聞くと「つまらない」
とだけ返ってきて、すぐにまたチャットの話になりました。
部屋に帰ると、彼はすぐにパソコンの電源を入れ、メールチャェック
をしたのですが、30分くらいの間に数通のメールが彼に届いて
いました。結局、彼はチャット、私はビデオになってしまい、会話が
余りないまま、二人の夏休みは終わりました。
>>608 そうです。知らない間にチャット友達が増えてたんですよ。
(つづき)
夏休みが終わっても、私の仕事は相変わらず忙しくて、彼の変化に
反応している暇すら無かったんです。
そんなこんなで、あっという間にクリスマスが近づき、会社の中でも
ウキウキしたムードが広がっていきました。
そして、私のプライベート用のメールアドレスに、一通のメールが
届きました。
題名は、「●●(彼の名前)さんの彼女さんへ」だったと思います。
(すいません、電話しないといけないので、またすぐに書きます。)
きゃ~、気になるタイトル…
みんなヒキがうまいわね…
(すみませんでした、つづきです)
届いたメールはとても長いメールで、メールの差出人と
私の彼が、ネット上でどのように知り合い、どのように
愛を育んだかが、延々とかかれていました。
でも、少し気味が悪いメールだったんです。
例えば、「●月●日○時○分◎秒に~~と彼は言ってくれました」の
用に、すごく時間的な描写が細かい上に、必ず最後に「ログで確認済み」
と付いてくるんです。
さらに、漢字が少なく、ほとんど平仮名で書かれている上に、意味も
なく所々がカタカナで表記してあったり、意味不明な顔文字が使われて
いたりと、普通のメールとは明らかに違うものでした。
メールの内容は、差出人の彼女がA●Lでメールフレンドを募集したら
私の彼からメールが届き、なんどかチャットで話す内にお互いに好きに
なった。でも私と言う存在がいるために、付き合うことが出来ず
悩んでいる。と言うものでした。
それから、差出人の彼女は22歳で現在カナダに留学しており、1月に
帰国するので、そのときに3人で話し合いたい。と書かれていました。
すぐに彼に電話をし、こんなメールが来たんだけど心当たりはある?
と聞いてみました。すると、「ただの友達だよ、付き合うことは無いよ」
と言う返事が返ってきました。
「じゃあ、出○○系のメールに返事を書いたのは事実なの?」と聞くと
「出○○系じゃないよ、メルトモだよ!」と怒られてしまいました。
1月に3人で会いたいと言っている事について、彼は「それはない」
と否定し、彼からメールの彼女へ確認のメールを書くと言いました。
これが、夜のやり取りだったのですが、次の朝、会社に行く前に
メールチャックをすると、すでに新しいメールが届いていました。
題名は「私と●●さん(彼の名前)に誤解があるようです」と
いう物でした。
(メールチェックが、チャックになってる・・。ごめんなさい)
2通目のメールは、彼が付き合うと言ってくれたのが事実だと
証明するためのメールでした。
1通目と同じく、彼がいつ、どんな事を言ったかがこと細かく
書かれており、なんとログを添付して送ってきていました。
時間が無かったので、さっと目を通し、会社に行き、会社から
彼にメールを送りました。そして、家に帰ると、また彼女から
メールが届いていました・・・。
題名は「彼女さんへ」と言うもので、この先「彼女さんへ2」から
「彼女さん100」位まで毎日2~3通ずつ、延々とメールが届く事
になります。
内容はいつも同じで、彼が何をどう言ったか、私の彼と彼女が
どのくらいお互いを思いあっているか、と言うものです。
彼女からのメールには必ず「ログ」が添付されているのですが、
私には解読不可能で、ただのアルファベットの並びにしか見えません
でした。
さすがに気味が悪いので、彼にから私にはもうメールを
送らないように言ってくれ、と伝えました。
さらに、私と彼は何度も喧嘩をし、別れ話も出たのですが、
彼は「絶対に別れたくない」と言っていて、別れませんでした。
そして、彼女の帰ってくる1月になってしまいました。
この頃にはすでに、私は彼女からのメールは読まなくなり、届いても
すぐにゴミ箱に捨てていました。
でも、「1月●日に帰国します」というメールが届き、「○時○分
○航空の○便で帰るので、彼と一緒に迎えに来てくれ」と書いて
ありました。なんで、私達が迎えに行かなきゃいけないんだ?と
思いましたが、彼と相談して、解決するためにはなるべく早くに
会って話をしたほうが良いだろう。と言う事になり、迎えに行くことに
なりました。
幸い彼女の帰ってくるのは日曜日で、私は彼の車に乗って
成田空港まで迎えに行きました。
飛行機の到着する時間が近づいたのですが、私は彼女の特徴を全く
知らなかったので、彼に「彼女はどんな顔なの??」と聞くと、
驚くべき答えが返ってきました。
「顔は知らない」
え!?と一瞬びっくりしすぎて、固まってしまいました。
相手の方も彼の顔は知らないそうです。
「それで、一体どうやって見分けるの!」と彼に言うと、
「さぁ・・・」と不安な答えが返ってきました。
そして、彼女の飛行機が無事着陸した、放送が流れ、
しばらくすると、たくさんの人が降りてきました。
時期が時期だけに、家族連れが多かったのですが、中に
一人の女の子が混ざっていました。
(ごめんなさい、また電話をしてました。。)
出てきた女の子を見て「あれかな?」と私が言うと、かれも
じっとその子を見ていました。そして、「○○さんですか?」
と彼女が彼に話し掛けてきました。
彼女の服装は、メール同様に変わっていて、原色のセーターに
水色の水玉のGパン(の様な生地)をはいていて、ベレー帽を
かぶっていました。22歳というと、当時の私たちよりも
1つしか下でしかないのに、高校生か、中学生くらいにしか
見えませんでした。
その後、空港内にある和食レストランに入り、3人で話し合いを
する事になりました。でも、彼女は最初から話がおかしくて、
彼と付き合いたいから、話し合いたい。と言っていたのに、
彼女の口から出るのは、カナダがどんなにすばらしい国か、日本と
カナダはどこが違うかなどで、彼との話が出てきません。
私はだんだんイライラしてきて、彼女に「そんな事を話すために、
私たちをわざわざ成田まで呼んだの?」と言うと、彼女は突然
泣き出してしまいました。
この時点で、私は彼女に会った事を心の底から後悔しました。
泣いたままでは困るので、何とか彼女をなだめて、取り合えず
彼女が食べたいと言った「うな重」を注文し、食べる事にしました。
彼も何か定食のようなものを食べていましたが、私はコーヒーしか
飲めませんでした。
彼女が食べ終わるのを待って、今度は私から本題に入りました。
「彼は、あなたとは付き合わないと言っているけど、あなたは
本当に彼と付き合いたいの?」と聞くと、「もちろんですよ。
私たちは結婚するんですから」と返事が返ってきました。
彼の顔を見ると、さすがにちょっとびっくりしていて、彼女に
「付き合うとか、結婚するとか、俺たちそういう話はしてないだろ?」
と言いました。すると、彼女はまた泣き出してしまいました。
結局、その後彼女は泣き止んでくれなくて、何の解決も無いまま
和食レストランを出ました。
彼女はずうずうしくも、彼に車で家まで送って欲しいと言いましたが、
私の機嫌が最高に悪かったので、彼はそれをあっさり断り、彼女は
電車で自宅に帰りました。(彼女の自宅は、東北のほうだと言っていました)
車の中で私は彼にもう一度別れて欲しいと言いました。
顔も知らないのに迎えに行ったり、彼女が泣き出しても何のフォローも
してくれない態度に、本当に嫌気が差したからです。
彼は「別れたくない」と言いましたが、「もう勘弁して」と言って、
強制的に彼と別れてしまいました。
それからしばらくして、彼女からまたメールが来ました。
「彼が落ち込んでいるようなので、私が慰めます。明日彼の
マンションに行って、一緒に夜を過ごします」と言う内容でした。
「勝手にしてくれ」と思ったのですが、やはり気になるので
彼に電話を入れました。すると「彼女はここの住所を知らないよ」
と返事が来ました。そして、明日は私が彼のマンションに行き、
この間の別れ話の続きをしよう。と言う事になりました。
彼の部屋では冷静に別れ話をして、彼も納得しかけたところで、
彼が例の彼女の話を始めました。
彼にとっては、彼女が始めてのメールフレンドで、彼女は毎日返事を
くれるので、すごく嬉しかったと言っていました。
でも、付き合うとか、結婚するとか、そういう話は一度もしたことが
無く、私のメールアドレスも、数人に同じ内容のメールを一気に送った
時に見て知ったんだろう、と言いました。
今ではメールもチャットも止めたし、間違ってもメルトモ募集の
所には出入りしないから、もう一度やり直して欲しい。と彼に
言われたのですが、「別れたい原因は、今回の事だけじゃない」
と言って、私はやり直す事を断りました。
これで一件落着、かと思っていたのですが、それから数日、
題名、送信者名、あて先、全てが空欄で妙な添付ファイル付き、と言う
怪しいメールが毎日届くようになりました。
あて先も送信者名も空欄で、なんでメールが届くんだろう??
と不思議に思って、会社の同僚に尋ねると、UNIXを使って
直接メールサーバを操作すると、空欄のメールが送れるよ、と
マニアックな答えが返ってきました。
添付ファイルがあるんだけど、どうしたらいい?と同僚に聞くと、
「持ってきたら調べてあげるよ、でも、ウィルスチェックしてね。」
と言われました。添付ファイルにウィルスは無かったので、FDに
入れてその同僚に渡すと、しばらくして、「すっごいマニアックな
知り合いがいるね」と嬉しそうに言われました。
添付ファイルは、有名な暗号化アルゴリズムを使って圧縮してあり、
解読すると「これ以上、彼に手を出さないで」となるそうです。
さすがに寒気がしました・・・。
そこで、同僚がくれた添付ファイルを添付して空欄メールに返信したら
(返信できたんです、空欄なのに)、二度とメールは来なくなりました。
(長い上に、余りオチがないですね、ごめんなさい・・・)
>>643
その同僚が、添付ファイルに何って書いたかキニナルヨー
>>644
特に特別な事は書いてないんですけど、添付ファイルの圧縮方法が
すごくマニアックなんだそうです。
こちらにも、マニアックな人間がついているから、変な事しないほうが
良いよ、という、警告になるそうです。
>>645
ナルホド。ご返答ありがとう。
今度は普通(って言い方も失礼だが)の彼氏を見つけてお幸せに。
>>604
そういう方面の知識があったのかな?>DQNメノレ友彼女
確かに、以前サイトをやっててトラブルになりかけたときも、
「プログラマーやってんだよ」という意志表示をしたら
静かになったことがあったなあ。
コメント