場所や詳しい年代はぼかしますが、昔話と思って下さい。
昔、俺の地元にタチの悪い一家が居たんだ。
家族構成は爺さん、婆さん、息子夫婦、孫3人だったかな。(記憶が曖昧です)
婆さんは勝手に近所の家に入って空き巣まがい、息子は893崩れかテンピラかその辺り
奥さんは類友、孫は珍走団や碌な仕事してない連中だった。
俺が知ってるのは小さい頃にあの一家には近づくなって話と、その一家が当時やってた
悪さや昔の悪さを噂で親や近所の人に聞かされてた。
今なら直ぐに捕まるんだろうけど、窃盗、傷害、強請、集り、女性に膀胱なんかしてたようで
田舎の人間は被害者は恥になるから言わないのを良いことにやりたい放題だったんだ。
でも、知恵はあったようで有力者や力のある人の親族には絶対に手を出さなかったみたい。
俺が知ってる範囲だと奴らの車のそばで遊んでた小学生に車を傷つけたろうと言いがかりを
付けて50万取ったとか、そう言った強請に屈しない人の家に火を付けたとか。(証拠なし)
息子3人はどこそこの女の子襲っただ喧嘩で相手を○しかけたとかの話は聞いた。
爺さんだけはまともというか、良い人では無いが悪さをしない人だったんだ。
そのまともな爺さんがある日から突然悪さをしだして子供心にくるったんじゃないのかと思ってた。
田舎の人間は噂好きなんで、好奇心もあって近所の婆さん達が話してる会話を盗み聞きしたら
昔は相当な悪で息子なんか問題にならないぐらいの事をしてたらしい。
その会話の中で○○さんが○くなって悪い血が騒ぎ出したんじゃないのかとか言う話があったが
当時小学生の俺には血が騒ぐの意味が理解できなかったんだ。
それで家の婆ちゃんに悪い血が騒ぐって何の事だと聞いたら、理由を聞かれてその爺さんの話になった。
爺さんはGにするね。
婆ちゃんはおそらく俺が好奇心旺盛でここでGの事を隠したら自分から近づいていくとでも思ったんだろうと思う。
少し考えた後、教訓の様に話してくれた。
ここからの話は大人になってから他の人に聞いた話や自分で推測して補完した部分も含むんで了承して下さい。
昔、Gがまだ30代だった頃は近所の婆さんが話してた通りの悪党で893者、K察にも目を付けられてたらしい。
その中の悪さである女性を膀胱した。
その人は婚約中で、昔は膀胱にあったりしたら破談が普通の事でヘタをすると膀胱した人間の嫁にならなきゃ
ならないことも有った時代。(Gはすでに結婚してた)
そしてその婚約者だった男性が○○さん、ここではAさんにする。
Aさんは武家の家系で文武両道の立派な人で戦争での生き残り。
Aさんの婚約者の家がAさんには相応しくないと婚約を取り下げて破談を申し込んだら、しばらくして婚約者の
女性が自サ.ツ.未遂をした。
原因はGが婚約破談を聞いて目賭になれとか何とか婚約者の家に押しかけたらしい。
自サ.ツ.未遂にGがまたもや関与してた事でAさんが鬼神の如くブチ切れ、893の事務所に日本刀携えて乗り込んだらしい。
そりゃ田舎の893と言っても日本刀抱えた人間が乗り込んでくるんだから、かなり騒然となった。
この後の事の噂は諸説あるんだけど現実的な物を書いてみる。
血の気の多い若い奴が何人かナグりかかったらしいが簡単に打ちのめされ刃物を持って向かっていった奴は刀の鞘で
あしらわれ、十数人居た組員がどうにも出来なかったらしい。
こりゃどうにもならないと思った組員がライフノレ持ちだしてAさんはさんに向けるもAさんは全く怯まず、静かに
「組長さんとお話がしたい」と言ったそうだ。
そして組長に直接Gの悪行をぶちまけてGを引き渡す様に交渉し組長のOKを貰ったんだが組長が893の面子なのかAさんが
行き着く所まで行くのを危惧したのかは判らないが、Gはこの場で破門にするので今後は一家とは全く関係が無いが
一度は身内になった人間だからこの件で命までは取らないでくれと条件を出しらしい。
Aさん、ちょっと考えて「承った」と言うと同時に刀をカチンと鳴らしたそうだ。
そして他の893に両脇抱えられて来たGに組長が破門を言い渡した直後に刀でGのズボンのベルトを切り落とし
竿と右耳を切り落として「次、悪さした話を聞いたら命は無いと思え!」と言い組長に頭を下げて出て行ったらしい。
実際にGの右耳は無かった。
それが刀で切り落とされた物だと知って恐怖以外の何者でもないし、話を聞きながら足が震えてたよ。
温厚でやさしいAさんが刀で人を切った事が有ることにもビビってた。
今考えると戦争の生き残りなんだから何の事も無いんだろうけどね。
そして今、Aさんが○くなった。
Aさんが居なくなっただけで悪さを再開するGには恐怖というより呆れてた。
Aさん、生前は本当に近所の人にGが悪さをしてないか聞いてたらしい。
推測だけど、これはGを抑えるためにわざとGの耳に入る様に近所に定期的に聞いてたんだと思う。
Aさんが○くなった後、今までの鬱憤を晴らすようにGはA家に執拗に絡んだらしい。
Aさんの奥さんはあの婚約者だったから余計に拍車をかけたんだと思う。
一家揃って嫌がらせを始めた。
朝早くにAさんの家の前にゴミか何かを撒いてるのは俺も目撃した。
「Aはもうこの世に居ねえ、怖いもんは無え」と近所の人にも言って回ったらしい。
コメント
手書き文字ならともかく、キーボード打ちチンピラがテンピラになる?
「てんぴら」というポジションがあるのかな?あちらの世界には