もう数年たったので…
幼稚園のママ友いじめでの、スカッと話。
うちの子が通っていた幼稚園は、一般家庭の子達が入る、いわゆるご近所園なんだけど、
一部のママたちが偽セレブ気取っていて、他のママさんたちをいつも見下していた。
その偽セレブ班の中でイジメがあったらしい。
イジメられてるママをA子としますね。
最初はみんな、ただの内部闘争か~ぐらいにしか思ってなかったんだけど、よく見ていると、
どうもA子は、好き好んで偽セレブ班にいるわけじゃないらしい。
ここで事情通のママさんが、偽セレブのリーダーの夫が、A子の夫の仕事上の恩師にあたる人らしく、
それを逆手にとった偽セレブのリーダーが、好き放題にA子を使っているらしいとのこと。
イジメの内容は、お茶代を毎回払わされたり、荷物もたされたり、似合わないウィッグつけさせられて
笑われたり子どもじみた内容なんだけど。
そんなある日、家でうちの子が「今度、偽セレブ子の家でハロウィンやるんだって!A子ママは、
うる星やつらのラムちゃんの恰好で家から来るんだって。ママ、ラムちゃんってなに?」って
言い出した。
次の日、子どものお迎えに来ていたママたちの間では、その話題でもちきりだった。
本当だとしたら、子どもつれて、十月末にラムちゃんの恰好で公道歩くなんて可哀想だし、
なにより子どもがトラウマになりそう。A子自身は、気弱だけど悪い人じゃないし、A子の子どもも
優しくて良い子。夫の仕事の都合で偽セレブ班にからまれているけど、本来なら、地味っこグルーブ
でのほほんとしていそうな感じ。
で、たまたま役員会議で、単身でいたA子に、役員のみんなが事の真相を聞いてみる事に。
まあ、ここまでは、なんだかんだいいながら、ワイドショー根性もあったけど…
なんと、A子が号泣。聞くと、偽セレブのリーダーが、夫の立場を利用して、A子から借金して踏み倒す
とか、夏に市営プールいって、際どい水着を着せて嘲笑うとか、本当に陰湿だったらしい。
子どもが「ママ、ぼく、幼稚園、やめてもいいんだよ」って言いだすほどだったとか。
そこで、幼稚園ママの中て背も熱血正義感のB美が憤慨。
「一発、偽セレブ班をキャーンいわしたれ!!」ってなった。
普段から、偽セレブ班には、雑務おしつけられたり、傘盗られたり、車に傷つけられて逆切れされたりで、
不満タラタラだった他のママたちも、B美に賛同。
即日、作戦会議。
翌日、さっそく行動に。
B美が偽セレブ班に「ハロウィンやるの?私たちもまぜて!!」と声をかけた。
それを皮切りに、総勢十二名のママが「私もいきたい」と声をかける。
最初はびっくりしていた偽セレブ班だけど、人数が大勢いる中で、A子のラムちゃん姿を嘲笑えるのが嬉し
かったのか、即OK。ただ、人数がすごいことになったので、会場が必要…となり、市の会議スペース借りて
ハロウィン開催することに。
会議スペースを借りられるなら、夫も呼んで、家族参加のハロウィンにしよう、と言い出すと、突然、
偽セレブママが「夫は、多忙だから…」とかモニョりだす。ここで、B美の目がキラーン。
そんなこんなでハロウィン当日。
簡単なケータリングの食事と、やたら豪華な飾り付けをされた部屋に、白雪姫とかシンデレラとか、
ディズニーの姫系のコスプレに、子ども達には七人の小人やらせた偽セレブ班と、
テンちゃんの恰好したA子の息子。その中央で、素肌にラムちゃん衣装で、嘲笑われているA子。
ちなみに、偽セレブ班の夫は誰も来ていない。
なんとか、自宅からコスプレのまま歩いてくるのは、私たちの反対で無しになったけど、「いい年して、やだあ、
すごい下品!!」とか、子どもの前で言われてるA子は、本当に可哀想。A子の息子はもっと可哀想。
会議スペースの隣の部屋で着替えてるときも、いろいろ言われていたらしい。
ちなみに私たちは、わざとみんなで遅刻。
だんだん偽セレブ班たちが「おっそーい!!」「ちょっとA子、その恰好で市内を探しまわってきてよ!」とか
言い始めた。の間も、お腹を小突かれたり、どうせなら全ネ果になれば?って言われてるA子。
ちょっとA子が涙目になった時…
突如、会場に爆音で流れる、うる星やつらのテーマソングと、ドアを蹴破らんばかりの勢いで部屋に傾れ込む
大量のラムちゃん(園ママ)、テンちゃん(子ども)、諸星あたる(当日、参加できた夫たち&A子の夫)。
いっきに部屋じゅう、中年婆の小汚いラムちゃんズで、テーマソングを熱唱。うろたえる偽セレブ班と、
ラムちゃん姿のB美(関取体型)に肩を組まれ、みんなと一緒にテーマソングを歌い出すA子。
そして、弾けんばかりの笑顔ではしゃぐテンちゃんたち。もちろん、その中には、A子の息子も。
偽セレブ班の子どもたちは、みんな不思議なくらい同時に母親の顔色を伺い…でも、楽しそうな幼稚園のお友達
の誘惑には勝てず、テンちゃんズの輪に入ってはしゃぎだした。
もう、部屋じゅうカオス。
ここで、偽セレブのリーダーがキレる。
「なにこれ!?私たちのこと、だましたわね!!」すごい勢いでA子の肩を掴んだとき…
「いいかげんにしなさいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
大声でどなり、ドアからフリーザ様が入って来た。
全員、ぽかーん。中には泣き出す子ども。なぜかニヤリとわらうB美。
突然のフリーザ様の登場に、みんなが絶句していると…
「あなた!!なにやってるのょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」と偽セレブのリーダー大絶叫。
なんとフリーザ様、偽セレブのリーダーの夫でした。
ちなみに偽セレブのリーダーは、超ミニのティンカーベル姿。
つかつかつかとティンカーベルに近づくフリーザ様と、顔面蒼白でへたれこむティンカーベル。
フリーザ様の手には、一着のフリーザ様衣装が。
そしてフリーザ様が「話はみんな聞きましたよ。お前、A子さんにだけ破廉恥な恰好をさせようとしていたらしいですね。
他の話もききました。目には目を、歯には歯を。今、ここで、これを着てみなさい」と、衣装を投げるフリーザ様。
絶叫して拒むティンカーベル。
その間、出際よく、テンちゃんズを館内のキッズスペースに誘導するB美ほか三名ほど。
(みんなラムちゃん衣装の上に割烹着だった)
会議室には、ディズニーの姫キャラ七人、小汚いラムちゃんズ、フリーザ様、大勢の諸星アタルたち。
コメント
昔の創作レベルはひどいね
いやぁ面白かったぞ。
小汚いラムちゃんず、想像するだけで大爆笑だった。