もう、20年近く前の話なんですが、家から物がなくなることがたびたびおこるようになった。
そんな事があってしばらくしたある日、母が、弟(小学生)の友人Aが遊びに来る度に物がなくなると、俺に相談してきた。
当時、中2だった俺だが、小学校時代にクラスの男児全員と大乱闘して勝ったり、中学生とケンカして土下座させたとか、色々と武勇伝を持っていた。
その噂は、未だに小学校に残っており、事実、弟を泣かせたガキを脅して謝罪させたりもしていた為、盗み癖がある奴でも、ウチは外すと思っていた。
しかし、その友人Aは、俺が卒業してから転校してきたらしく、俺の武勇伝も誇張された噂程度にしか思っていなかったようだ。
事実を確認する為、調べてみると、Aが遊びに行った家から何かなくなっていることが判明した。
弟たちになくなった物のリストを作成させた。
そして、あくる日、弟たちにAを連れて遊びに行かせた。
この時、弟たちには絶対に誰かの家にはいかない。
17:30過ぎまで絶対に家に帰すなと厳命しておいた。
弟たちが遊んでいる間に、体格のいい友人5人と弟のクラスメイトを連れてAの家へ。
クラスメイトに忘れ物を届けに来たと話させ、家の扉が開いた瞬間に、扉の隙間に足を挟み、無理やり扉を開けた。
「おじゃまします!」×6
驚いて呆然となっているA母を置いて家に上がり込み、事前に弟たちに聞いていたAの部屋へ直行し、盗品を探す。
「なんなのあなたたちは!?」
ようやくさいきどうしたA母がドナってきた為、弁のたつ友人に説明させる。
「オタクのA君がウチのリーダー(俺)の家を含め、いくつもの友人の家から物を盗んでいます。
我々は代表してその盗品の回収に来ました」
「ウチのAはそんなことする子じゃありません! 帰らないとK察を呼びますよ!」
と言っている横で、いくつもの盗品が見つかりだし、それを見せても「ウチのモノだ!」と叫ばれた。
「このゲームカセットを見てください。変なマークが入っていますよね」
「ウチの子が入れたんです!」
「おかしいなぁ、他には書かれていないのに、なんでこれだけ?」
「そんなこと知りません!」
「で、この写真見てください」
用意しておいた写真を提示、そこには同じマークの入ったゲームが複数映っていた。
「これって、Bくんが遊びに行ったりして自分のモノがわからなくならないよう、つけているオリジナルマークなんですよ」
「……」
続いて、置いてあったプラモを見せる。
「これ、ウチのリーダーのお気に入りのプラモですね」
「そんなことない! ウチの子が作ったものです!」
「それはおかしい、これってウチのリーダーが専用塗料で塗ったオリジナルカラーのプラモなんですけど?」
「……」
友人のドSスイッチが入りそうなので、下がらせた。
「ボクらは、盗られた物を物を取り返しに来ただけで、K察沙汰にしようとか、学校に報告しようとか思っているわけじゃないし、ここにあるリスト以外のモノをとる気もないです。
どうしても気に入らないって言うんなら、K察を呼んでくれて構いませんけど、そしたら、Aくんが盗みをしていることがバレますよ?」
A母はその後、だまって、俺たちの作業を見ていたが、騒ぐことはなかった。
見つかった盗品がリストの物であることをA母と確認してから、回収し、こんなことしないよう、注意してくださいと告げて撤収した。
その一カ月後、再び盗みが発覚した。
前回と同じ手順で、リストを作成し、今度は盗まれた子と俺の友人9人でAの家へそして、家の前に立つと、全員で大声で叫んだ。
「A君が盗んだ物を返して下さい!」
丁度、家には誰もいなかったようだが、気にせず、ずっと叫び続ける。しばらくして血相を変えたA母が現れた。
「Aくんのお母さん、A君がまた、人の家から物を盗みました!
今日はその盗品を取り返しに来ました!!」
ワザと大声で言ってやる。
言うまでもないことかもしれないが、家の前で、体格のいい中学生(学ラン)10人と小学生複数が大声を出していれば、周囲の住民は何事かと顔をのぞかせていた。
それを承知で叫び続けた。
その後、泣きそうなAが扉を開け、全員で、家に入って盗品を回収。家から出て、全員で大声で。
「もう、ボクらのモノをとったりさせないでください!」
と言って解散した。
後日、A家は、引っ越したそうだ。
ついでに何故、拳で解決しなかったのかというと、中学に上がり、K察の怖さってやつを知ったからですww
最近、友人(弁がたつ奴)と偶然会い、そんなことやったなぁって話になって思わず書き込みしました。
>385で
あくる日って書いたけど、1週間くらい写真撮ったりとか、なくなった物の特徴の聞き込みとかに費やしました。
>>431
Aは引っ越した先でまたやっただろうね
盗み癖は繰り返すって本当だったんだー、どっかの学校の卒業生たちにも聞かせてやりたいよー
コメント
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