長文で乱筆乱文多謝 身バレしないように少しだけフェイク入り
典型的な二代目バカ社長の会社での話:バカ社長にとっての修羅場みたいなもの
二代目バカ社長(今後バカ2と書きます)は、
大学卒業後デキ婚で家を追い出され職を転々としていた。
先代に末期がんが見つかった際に呼び戻され、実務経験を殆どすっ飛ばして社長になった。
当然仕事なんて全然出来ないが、就任するなり
「ここは私の会社なので私の好きなようにします。」宣言
をするDQNだった。
最初は言葉だけで一切仕事が出来ないので実害は無かった。
ただ、全然職歴が無いというコンプレックスが
有ったのか、稲盛塾に通って役に立たない知識を得ては、それを実践するようになった。
勿論塾で学んだ知識は、経営的に役に立つものだと思うが、
バカ2には理解出来ず自分に都合の良い超解釈を
作り上げて社内に投げかけてきた。
当時のバカ2の基地語録だけで結構な量がある。覚えているのはこんな感じ
「会社に頭脳は少ない方がいい。だから俺(バカ2)以外は一切判断する必要が無い」
「トラブル対応は全部俺が決めるので勝手に判断したら即時解雇だ」
「二年以上いる社員は給料が高いので新卒を雇って一年で辞めさせるのが一番人件費安い」
「俺より頭が良い社員は全員早めに首を切った方が、良い会社になる 年内には全員切る」
こんなことを堂々と朝礼などでいうやつだった。
勿論労働基準法などの法律違反なんだが、こいつはこう
いった法律を知らずオーナー企業は好き放題していいと勘違いしていた。
特に酷かったのが、一度でもバカ2に口答えした女性事務員は、
数時間社長室に呼ばれ叱責を受けた後、
ほぼ確実に解雇された事だ。また、後日判明するが一人だけいたSEをスパイに仕立てて、雑談中でも
自分に対する悪口が無いか常にチェックする小心者でもあった。
当時、とあるセクションに若くして優秀な男がいた。
Tといい、中肉中背で目立たないが、仕事に関しては
全幅の信頼がおけるやつだった。
ある日、出荷関係のトラブルが発生した。
新幹線で移動中のバカ2に連絡を取ろうとするも連絡が取れない
(後日シ酉を飲んで寝ていたことが判明)
緊急を要する話だったのでTがその場で対処し被害は最小限に抑えられ、
その後事の顛末をバカ2に連絡した。
翌日出社してきたバカ2は無茶苦茶不機嫌。
Tを社長室に呼びつけて数時間叱責した後、「明日から来なくてよい」と云ったそうだ。
勿論バカ2が法律違反しているのだが、Tも詳しくなかったのでその日はとぼとぼと帰ったらしい。
数日経って、Tが三人の男性と一緒に会社に訪問してきた。三人ともそれなりの年齢で貫録がある。
バッジから一人は弁護士と分かるは後の二人は職業不明。T達は受け付けと少し話をした後、そのまま
社長室に入っていった。事務所などは一体誰だろう、でもバカ2にお灸据えてくれれば嬉しいな…
という空気だった。
T達は数十分で出てきて、そのまま帰っていった。
帰り際、Tがこっそり俺に携帯番号を書いた紙を渡してくれた。
会社が終わってすぐに連絡すると、社長室内の出来事を教えてくれた。
Tは単なる高卒後新卒として入社した普通の人間だが、
実は比較的危ない地域で土建屋をやっている社長の一人息子だったそうだ。
一度は必ず社会を見てこいと云う父親の方針で数年間外で働き、帰ってから
跡継ぎの勉強をする方針だったらしい。
ところが、入社二年目でいきなり「明日から来るな」宣言を受け、
すぐに父親に泣きついた(本人談)ところ、
父親が懇意にしている弁護士と893を連れて訪問になったそうだ
法律を知らないばかりか、密室で女性事務員を虐める程度しか出来ないバカ2なので、
弁護士と自称コンサルタントそして土建業の代表取締役のTの父の名刺を見たとたん見事なスライティング
土下座を敢行。その後コメツキバッタのようにずっと頭を下げていたが、
最終的に「白紙の念書」を書く
羽目になったそうだ。白紙の念書なんざシケイ宣告と一緒だが、バカ2が当然知る訳もなく…
まあ、弁護士もいたので七桁後半の数字で勘弁することにしたらしい。
ただ、あまり接点の無かった俺に連絡をしてきたのは、Tの見立てでは先代社長のたっての願いで
新工場建設を担当し、建設後はそのまま工場長になる予定の俺が、次にバカ2のターゲットになると
思ったのと、893からバカ2タイプは一回で反省することは絶対ないから最低でももう一回酷い目に
合わせるべきとアドバイス受けたかららしい。。
「もしバカ2が理不尽な事を云って来たら連絡ください。父親は無理ですが、今回手に入るお金を使い
無料で弁護士かヤの人がお手伝いして貰えるように話付けています」
こいつ、なんでそんなにイケメンなんだよと思ったが、
有り難く弁護士さんの連絡先のみ教えて貰った。
・・・はずだった・・・
その後新工場建設予定地に単身赴任になった。
その事件から三か月経過した頃、新工場の建設が終わり、完成検査等も終了、製造ラインも安定し、
作業標準書もほぼ出来上がった。そのタイミングを見計らって本社のバカ2から携帯に連絡が来た。
「こちらに来い・・・ガチャン・・・」
名乗りもせず一秒で電話が切れたが、予想通り。そろそろそういう態度に出ると思っていた。
バカ2には工場建設のミーティングに出ても何も理解出来ない。だから工場が安定運転出来るまでじっと
黙っていて、誰でも動かせるレベルになった瞬間に嫌がらせしてくると思っていたから。
新工場と本社は自動車で二時間ぐらいの道のりだったが、
弁護士に連絡して翌日おっとりと本社を尋ねた。
事務所に行くと、案の定バカ2が仁王立ちしていた。
始めてのバカ2との対談だ。昨日すぐに来なかったのはなぜかという
怒声から始まり、嬉しそうにしゃべる
しゃべる。この会社は俺の箱庭だから云々、
工場が動く以上俺より優秀な人間は要らない、さっさと出ていけ
(この台詞聞いた時は流石に驚いたよ)云々、工場完成まで待ったがもう待てない云々。
悪役が自分の悪事の内容を相手にわざわざ説明するなんて、映画の中だけかと思っていたがまさかリアルで
遭えるとは思っても見なかった。長生きはするものだよな。
「そういう事で、お前は明日から来なくていい。解雇だ。」とバカ2。
「なるほど、じゃあ知り合い呼んであるので入って貰いますが宜しいですか?」
「なんだそれは、社内に勝手に部外者入れるな。」
「いえ、Fさん(バカ2のこと)の知り合いですから…」
颯爽と小太り弁護士が登場。その顔を見た瞬間のバカ2の表情が面白すぎて…唖然とした顔から赤青と信号機
のように色が変わり、そのまま絶句。
弁護士が云った台詞は「お久しぶりです。」
この一言だけ。後は無言。でもバカ2は椅子から飛び降りて地面にスライディング土下座を始めた。
よほど前回のトラウマでも残っているのか全身ががくがく震えている。変な汗もかいているように見える。
それを見ると哀れで可哀想に思えてきた。だって、弁護士が挨拶しただけだぜ。
笑いを堪えつつ務めて冷静に「えっと、もう一度私がどうすればいいかお教え願えますか?」というと、
「い、いえ。またご連絡します。お帰り下さい。」
「折角久しぶりに本社に来ましたが、じゃあ工場戻りますね。」
俺らが出ていくまでずっと土下座続けるバカ2凄すぎ。普通に座っても誰も文句云わないのにね。
翌日、バカ2から連絡があり辞めるなら退職一時金ン百万円出すと
連絡があったが、先代に散々世話になっているのでバカ2提示額の5分の1だけ貰って退職した。
あと弁護士だと思っていた人は実は違ったって事が
判明して大いに反省した。俺のことは一回限りの支援なので
名前も忘れると云ってはくれたが暫く怖かった。
大した修羅場じゃなかったが、あのスライディング土下座だけは録画するべきだったなと思うわ。
>>146
いやー、面白かった。スッキリした。
ドナりつけてクビにするってーのが
前いた会社のジジイ社長そのものだ。
ヤーさん借りたかったw
>>153
表向けは、経営コンサル会社の代取だけど、中身知ったら反則だよな
弁護士と勘違いして連絡とったの未だに後悔しているし
893連れてきた時点でなぁ
正義も悪も無いよ
毒をもって毒を制したってだけの話
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