私が中学生の時に近所の家で火事が起きた。
火の海だったんだけど、ベランダから女の子と母親が
煙に巻かれながら助けてと叫んでた。
でも、ベランダ下からすごい勢いで火が出てたから
誰も助けられず遠巻きで見てるしかなかった。
周りの人達はもうすぐ消防が来るから頑張れと叫んでた。
一番近い消防署から出動していて時間がかかってた。
消防はまだかまだかと皆が焦ってた時に
うちの父が仕事用のハイエースでその家に突っ込んだ。
ブロック塀を破壊して炎が飛び出してるベランダ下に強引に乗り付けて
ハイエースの屋根に登ってベランダに登っていた。
それを見てた近所の他の男性も助けに入り、
焼け石に水かもしれないけど
水まきホースを強引に伸ばしてベランダへかけ始めた。
最初に女の子をハイエースの屋根に登ってきた別の男性に手渡して、
次に女性を担ぎあげてベランダの柵から投げ落とした。
ハイエースの屋根が窪むほどの衝撃だったんだけど、
その時点で父は左肩にかなりの火傷を負っていて
危ないと感じたから投げ落としたそうだ。
その後父も飛び降りて脱出。
ハイエースも別の男性が動かしてボロボロの状態で脱出。
その時には救急車が来て女の子と母親が連れて行かれて、
近所の人の車で父が病院へ連れて行かれた。
それから5分ぐらいして消防車が到着。
でも時既に遅く、火元の家は全焼、隣と裏手の家も半焼した。
そして父と母は病院で大喧嘩をしてイチャイチャした結果、
私に10歳以上も歳が離れた弟が出来たことが修羅場です。
ちなみに市と消防から表彰されたけど
世間の目にさらされたくないという理由で式典?
の取材拒否して表彰状を偉い人から手渡されただけだった。
ハイエースの修理費や、
火傷の治療費は本当は自腹になるとこだったんだけど、
火元のご主人と近所の人達がお金出してくれて
自腹は少しで済んだそうだ。
こういう人助けの場合って保険も使えないらしいです。
故意に怪我をした壊したってことでダメだそうだ。
もうすぐ定年になる父だけど、
左肩から首筋の火傷が今でも薄着すると見えます。
あの時は子供心に自分の父親はヒーローだと思ったけど、
大人になってからはなんて危ないことをしてたんだろうと
思えるようになりました。
>>736
いやあお父さんは間違いなくヒーローだよ
なくしてたかもしれない命を救ったのだから
お父さん、助けを求める人達が自分の妻子とダブったのかもな
咄嗟に動ける行動力はすげーわ。尊敬する
>>737
父曰く、わけわからなくなってハイエースなら助けられると思って
突っ込んだと言ってました。
当然そんな危ないことしたわけで病院で母にドナり散らされビンタされ
大泣きされ、退院後に家でチュッチュして娘の居場所が無くなる状態に。
そして弟が出来たわけです。
本当に何も考えずハイエースなら、
という謎の行動力で火事場に突っ込んでるので
一歩間違えると危険だったと思います。
K察と消防署の人にも現場検証の時にがっつり怒られてから
褒められていました。
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