叩かれるの覚悟で投稿します。
自分と親友との話ですが聞いてください。
Aは幼稚園からの幼馴染みだった。
Aは小学校のときから変わっていて、
「人生って何なんだろうな」
と言っていた。
中2病が早いのかと思われるだろうが、Aは真面目に言っていたのが印象的だった。
中学になっても性格はそのままだった。
うちらの中学はかなり荒れていて、K察が卒業式に同伴するのが毎年のことだった。
Aは真面目で曲がったことが嫌いだったためか不良に標的にされ、不登校になった。
放課後Aとは遊んでいたが、学校に来なくなり遊ぶ事もなくなった。
結局2年の夏まで来なかった。
2年の夏、事件がおこった。
終業式の日にAが登校し、不良に挑戦状を叩きつけた。
部室の裏にみんな集まった。
10人以上いたと思う。
Aは不良をボコボコにした。
それ以上にAはボコボコだった。
Aに聞くと
「休みの間に考えた。
負けてもいいがあいつをナ.グ.る。
それで何かが変わるかもしれない、自分が行動しないと前に進めない。」
みたいな事を言っていた。
その時はよくわからなかった。
Aに肩を貸し家に送り、久しぶりにAの家に行った。
部屋に入って驚いた。
壁一面に紙が張ってあり、目標が書いてあった。
・朝起きること。
・学校に行くこと。
・不良をナ.グ.ること。
など書いてあり、達成したことには赤丸をかいていた。
続きには
・16までに彼女を作ること。
・看護師になること。
・22で結婚する。
・子供は25まで。
・30までに家を買う。
・65までに貯金5,000万。
・タヒぬ時は迷惑かけずにタヒぬこと。
なども書いてあった。
聞くと不登校中に図書館などで調べ、書き上げたらしい。
理由もあり、
・彼女をつくり、異性とのコミュニケーションの仕方を学ぶ。
・看護師は日本中どこでも平均以上の収入がある。
・晩婚するより早めに子育てして、第2の人生を歩みたい。若いうちは体力があるから何でもできる。
・30で35年ローンだと現役中にローンが終わる。
・老後は国からの年金を当てにできない。
正直
(バカらしい)
と思った。
(なぜそんなことを今考えるのか)
と。
Aは
「目標をもたないと俺はダメになる。」
と言っていた。
Aは中3になって学年トップをとった。
みんなびっくりしたがそのままずっとトップを守って卒業した。
だか難関高を受けたが落ちた。
内申がボロボロだったらしく、第一志望高校落ちた俺と同じく底辺高になった。
Aに
「目標通りにならなかったな」
煽ってと言うと、
「修正しなきゃな」
と帰って来た。
素っ気なかったのを覚えている。
落ち込んでるのではなく、結果から何かを学んでるようだった。
高校でAは優秀で先生たちからも気に入られていた。
しかし裏では禁止されているバイトしていて、先輩とこの会社のドカタや新聞配達をしていた。
自分も新聞配達をしたが、3ヶ月でやめてしまった。
給料は月8万と良かったが体が持たなかった。
たがAは3年間やりとおした。
バイト代を貯めていたAは5月生まれだったため、すぐ免許をとりバイクや車を持っていた。
彼女もできて、目標達成と喜んでいた。
高校でバイクと車を維持していたのは今でもAくらいしか知らない。
正直うらやましかった。
ただAは遊ぶ理由を
「今のうちに遊ばないと目標にたどりつけない」
と訳の分からないことをいっていた。
今でもこの理由は分からない。
Aは指定校推薦で看護大学に行った。
自分は地元の大学に行きそこでAと初めて別の道にいった。
Aとは時々話すくらいしかなくなって疎遠になった。
就活が忙しくなってきた頃、Aが学校を辞めた。
それを聞き、目標通りに行ってないことが内心嬉しかった。
久々にあって聞くと
「答えがないからこの業界は合わない」
みたいな事を言っていた。
(社会なめてんなぁ)
と思った。
Aはドカタに就職したと聞いた。
「これからドカタは需要がふえる。若い人がいないからバブルがまたくる。」
と言っていたらしい。
馬鹿だと思った。
(もう底辺まっしぐらだなぁ)
と見下していた。
自分は卒業し、そこそこの会社に就職した。
入った会社はかなり仕事が忙しく毎日残業だらけだった。
Aとは4年ほど会わなくなった。
忘れもしない正月。
実家に戻って市の広報にAが載っていた。
市の青年部活動をしてるらしい。
すぐにAに連絡をとり、飲みにいき近況を聞きに行った。
Aと飲み屋に入ると半分以上がAの顔見知りだった。
みんなAに挨拶にくるし、みんなニコニコしていた。
Aの近況を聞いて驚いた。
看護大学時代の彼女と結婚したこと。
ドカタの会社を1年で辞め独立してること。
子供が2人いること。
頭が真っ白だった。
置いていかれた気分だった。
目標通りに行っている。
意味がわからなかった。
Aに会って何かよくわからなくなってしまった。
仕事もミスばかりで結局退職した。
退職後地元に戻りニート街道まっしぐらだった。
Aを笑っていた自分が真っ逆さまになってしまった。
地元にいると嫌でもAの噂が入ってくる。
家を建てていることも。
もう聞きたくなかった。
そして先週Aが家に来た。
俺がニートやってることをきき、
「うちで働かないか」
と誘ってきた。
Aいわく、
「中学の時に肩を貸して家に連れて帰ってもらった事がとてもうれしかった」
らしい。
自分はそれを聞いて何かわからない気持ちが込み上げてきて、追い出すようにAに帰ってもらった。
どうしたらいいのだろう…。
叩かれるの覚悟で教えてほしい。
Aのところで一緒にやりたいけど、なぜが言い表せない気持ちがあるんだ。
長い
まとめたかったが思いの外長くなってしまった。
ごめん。


コメント
薄っぺらなプライド
冒険せずに堅実な生き方を志すなら退職しない