記憶が定かなら母方の伯父は今年で５２になる。
しかし祖父母曰く一度も職に就いたことがないらしい。
高校卒業→大学進学→留年を繰り返す→中退→ニート→ある日突然医者を目指してかれこれ８浪（９浪？）
まぁこんな感じの人生詰みまくったおっさん。
「アニメばっか見てないで現実の女を抱け」
とか抜かして当時高校生だった俺を風ｲ谷に連れていこうとしたり、
「もう子供産めるなぁ。俺の子産め」
と姉にセク八ラかましたり、人間的にもクソみたいなおっさんだった。
祖母に
「なんで伯父ちゃん働いてないの？」
って聞いたことがある。
「まぁ、ちゃんと面倒見るから」
って返事だった。
それでもまあ、用事がある時は伯父を留守番させてこっちに来てくれたから、祖母にも伯父のおかしさへの理解とこっちへの気遣いはあったと思う。
姉へのセク八ラの件で父がブチ切れてから数年ほど会ってなかったんだが、この前の法事で久々に再会した（姉は留守番）。
伯父は浪人に浪人を重ねていた。
相変わらず童/貞弄りや風ｲ谷出禁になった話やら色々されたが、逆に憐れだった。
この歳になって気付いたんだが、伯父の下ネタってワンパターンなんだわ。
（人生経験ないまま歳取っちゃったんだなー）
って。
それよりも伯父はなんだか妙に不機嫌そうだった。
わざとらしくため息吐くわ物音立てて皿を置くわ。
不機嫌の理由はその後の愚痴ですぐに分かった。
伯父、どうも女子高生に道を聞くのがマイブームらしいが、
先日話しかけた女子高生にタメ口で返されたのが気に食わなかったらしい。
タメ口のことで女子高生に怒ったら
「お前がタメ口で話しかけてきたからだよ」
みたいなこと言われたそうだ。
「歳上への敬意が～」
って抜かしてた。
とりあえずダメ元で祖父母に報告しておいた。
諸々の用事が終わって帰るぐらいの時間、伯父は祖父母に説教されていた。
「他人に迷惑かけるんじゃない！」
っていい歳して説教されてて笑った。
歳上の敬意を語る奴がまさか親の言うこと聞かないわけないわな。
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