もう完全に笑い話に出来るようになった昔の話。
元彼がある日のデートに母親と元彼の幼なじみの女の子、そしてその両親を連れてきた。
そのデート場所は自分が初めて元彼の両親に「彼女と付き合っている」と紹介してくれた、ある意味思い出深いステーキ屋だった
そこで元彼母親から知らされたのは元彼が幼なじみの女の子を妊娠させたので別れて欲しい。そして金輪際元彼に連絡取るような真似をしないで欲しいという事だった
ついさっきまで普通のデートだと思っていたので頭真っ白になったし、事態の把握が出来なかった。
とにかくまだぺたんこのお腹を嬉しそうに触る幼なじみとその両親を見ていた。
訳が解らずにボーっと話を聞いていたらどうやら幼なじみが同棲していた彼氏に浮気されて傷付いて実家に帰った時に元彼が親身に励ましてくれたそうだ。
その話は少し聞いていたし、幼なじみと飲みに行って相談に乗っていたのも知っていた
26歳になって、結婚も考えていた。何も言い返せなかった。涙も出なかった
ただ、少し体勢を変える仕草をすると元彼母親や幼なじみ家族が幼なじみを守る仕草をするのがじわじわキツかった
話の終盤に「いきなりごめんなさいね、でもこれから新居や挙式の話をしていかなくちゃいけないから……揉めて長引かせたくないの。」と彼氏母親が封筒を差し出した
マジでドラマみたいに手切れ金ってあるんだなーと思いつつ、こちらと目も合わせない元彼を見て本当に惨めな気持ちになった
「いりません。婚約していた訳でもないし、そちらもこれからお金がかかるでしょうから受け取れません。」
強がってたけど今考えれば貰っといてエステとか旅行で散財すれば良かったかもって思う時がある
「逆上して流産でもさせられたらたまらん。何出す気だ?」と言われた。この言葉は今でも脳裏に焼き付いてるw
バッグに凶器隠す女なんてそうそういないしw
でも店は駅から遠いしタクシーも通らないから仕方なく駅まで歩いた。途中疲れて立ち寄ったブックオフみたいな店で何故かビリーズブートキャンプ買った
1ヶ月したらぷにぷにの腹が引き締まってきて更にビリーにのめり込んだ
悔しさとか怒りを全てビリーにぶつけて15キロ痩せた時にやっと携帯のメモリを消した。別れてから半年経ってた。
そんな頃に高校時代の仲の良いクラスメート男子から呼び出しの電話が来た。
何故か怒ってて、有無を言わせずとにかく来いと。訳も分からず居シ酉屋の個室に着いた瞬間顔面にビ○ルぶっ.かけられた。
もうね、コンタクト入れてる目に不意打ちビ○ルはマジで凶器。
しみて痛いので目も開けられないの。そして降りかかる元クラスメートからの罵詈雑言。
うろ覚えだけど「お前最低!」とか「もう友達じゃないけど腹の虫がおさまらないんだよ!」とかね。
反論するも何も痛いしビックリだし服びしゃびしゃなんですけどw勇気出して買った白のダウンビ○ルまみれですw
やっと目が開いた時に視界に入ったのはバツの悪そうな顔の元彼と元彼幼なじみだった
髪ひっつかまれて「2人に土下座しろ!」って言われた。
あの日からビリーに支えられてなんとか保ってた精神崩壊した。
笑えるんだよね、自分がボロボロ過ぎて。
もう、ビ○ルまみれの床に顔つけて大笑いした。
「何笑ってんだよ!」って今度は火の着いたタ.バ.コ.投げられた。ダウン焦げたw
ここからは完全にうろ覚えだけど「笑わずにいられるかぁ!」ってビリー仕込みの腹筋で起き上がったね
「いつものデートだと思ってたらいきなり親同伴で別れ話されてさぁ!前の日に電話で大切な話があるからって言われて結婚だと浮かれてさぁ!あんた達、あたしの目の前で結婚の日取りの相談したね!親も嬉しそうに!」
さすがにこの辺で泣いたさ。もう惨めすぎたよ。
ちなみに真っ白ダウン、起き上がったひょうしに醤油ついて再起不能。
クラスメート連中は面食らって黙ってた。というか多分状況が把握できてなかった模様。
三連休一日目だったから気兼ねなく泣いた。お腹空いたら泣きながら冷蔵庫漁って弟が風呂上がりに必ず食べるガリガリ君のストックも食べた
明日仕事だから回復しなくちゃいけない、と思い始めた時にクラスメート全員が家に来た。
会いたくないから帰って欲しいと母親に伝えてもらったけど、みんなして道路で土下座してるから迷惑だと弟が家に招き入れた
会う気が無いから話が終わったら直ぐに帰る条件で部屋のドア越しに話だけは聞く事にした。
部屋のドアの前でビ○ルかけて髪ひっつかんだ奴(以下A)のお嫁さん(面識無し)が全力で謝ってきた
そして家族に事のあらましを説明して父親と弟にAがボコボコにナグられたらしい。部屋に籠もってたから母親からの又聞きです
特にAは明らかに暴/行しているのでK察に告訴されても申し開きしようがない、本当に申し訳ないと言っていた。
けれどお嫁さんの震えた声を聞きながら冷静になってきた。部屋から出ると大きなお腹のAお嫁さんがいた。
一瞬本気でK察行ってやろうかと思ったけど妊娠中に重いお腹抱えて来たAお嫁さんの謝罪があまりにも誠実過ぎてそんな気無くした
「もういいです。私は引っ越しして皆さんの事を忘れます。今後一生会いません。本当に今も惨めです。私に関わらないで下さい」
それだけ言うと全員が父親の鬼のような迫力に気圧されて帰って行った。
家を出る際に母親がクラスメート達に塩を投げつけて、「自分の子供が恋人や友人に同じ仕打ちを受けたらどれだけ辛いか、これから家庭を持った時や子供が産まれた時に考えなさい。
私はあなた達を許さないし、気付いてやれなかった自分も許さない。二度と来るな!」といって泣いた。一緒に泣いた
弟が怒り浸透で今からでも弁護士立てて慰謝料取ろう!とまくし立てたけど婚約していた訳でもなく勝ち目もないだろうし余計に見下されるし関わりたく無いから落ち着かせた。
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