幼なじみに専門で出来た彼女を取られた。
エミって娘だった。
夏休みに地元に連れて行ったら幼なじみも丁度帰ってきていた。
お互い一目惚れだったらしい。
次の週には一夜を共に過ごしていた。
幼なじみは気付かれてないと思ってるらしいが、
彼女が浮気じゃ物足りなくなって別れを切り出した時に初めて知る。
その時は幼なじみをぶんなぐりに行こうとも思ったけど、それ以上に情けなくて何もできずに別れる。
そしたらそのエミが幼なじみに振られた。
「あいつとはずっと親友でいたいから付き合えない」とかなんとか。
どの面下げてあのクズ野郎はそんな言葉言ってんだ?と思ったけど
よく考えりゃ正規の彼女がいたはず。
人を散々コケにしやがって。
エミにはヨリを戻そうと言われたが、お前も、どの面さげてそんな言葉が出るんだと突っ返した。
それから1年程して幼なじみが婚約した。と、風の噂で聞いた。
俺は東京に出てきてたから正規の彼女は会った事ない。
なので、地元の連中と一緒に幼なじみが実家に帰省した時にドッキリを敢行。
ケーキを用意して、2人が家に入ってきたところをクラッカーで祝福。
結婚のテーマ曲を流しながらケーキを出した。
泣きそうになってる幼なじみカップル。
幼なじみがケーキを開けたら◯◯(幼なじみ)エミちゃんへと言う文字が。
固まる幼なじみ。誰これ?と婚約者。
あれ、やっべ!と、慌てるフリをする。
状況が読めない地元の友人達。
「あれ、お前エミと婚約したんじゃないの!?」と叫ぶ。
皆、騒然。
「いや、あれは。フったんだよ…てか何でお前知ってるの?」
それはそれは挙動不審になってらっしゃる幼なじみ。
「お前人の彼女取っといてフったのかよ!?え、だって1年しか経ってないよな!?
俺はてっきりエミとお前が婚約したと思って潔く祝福しようとしたのに!」
婚約者の娘はどういう事?と、幼なじみに詰め寄ろうとする。が、ずっと俺のターン。
そこからは修羅場、戦場。
切れたフリした俺は幼なじみを表に引きづり出す。
幼なじみの家族に止められる前に顔面ケーキやってやった。
後はもう周りが勝手に動いてくれます。
家族と婚約者家族に尋問される幼なじみ。
めでたく破棄に。
その後土下座して幼なじみに謝られて
「俺が悪かった!二度としない!何でも言うこと聞くから親友でいて下さい」
だって。
本当こいつはどの面さげてそんな事言えるんだろう。
しかも何でそこまでして自分に固執するのかもサッパリ。
曖昧に返事してサッサと東京戻りました。
婚約者の人に謝りに言ったら「あんな人と結婚しなくて良かったです。
貴方も被害者なんだから謝らないで下さい」と。
いい人逃したなーあいつ。
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