私子:22才。彼男と付き合って6年経つ。同棲中。
婚約してからは、彼男の自営業の事務手伝い。
彼男:26才。20才から会社起こして自営業。
浮美:28才。彼男の間女。事件発覚まで面識は無し。
彼男と付き合ってもう何年も経ち来年結婚する事になり、
双方の両親への報告も済ませ婚約していた。
彼男の会社はかなりうまくっていたし、
仲も良かったし、これと言って心配な事は何もなかった。
もともと彼男の仕事時間はかなり不規則で、
いつもそうとう無理をしながら働いていた。
だがある時期を境に連続で朝帰りが多くなったりして、
少し不安を感じ始めていた。
ある夜、彼男に大事な話があったので彼男の帰りを待っていたのだが、
深夜になっても帰ってこない。
今日も仕事詰まってんのかな…と思っていると、知らない番号から着信があった。
私子「もしもし?」
何度呼びかけても返事が無い。
私子「誰ですかー?」
謎の女声「……か…」
私子「え?誰ですか?」
謎の女声「てめーか糞女!!!!」
私子「え…え……(戸惑いすぎて声が出ない)」
浮美「あたしぃ、浮子ってゆーの!彼男の女なんだけど、あんた○フレか何か??」
私子「こ、恋人ですけど…」
浮美「はっ!?笑っちゃーう!バッカじゃないの!?てめーは遊びだって彼男が言ってたよ~」
私子「婚約してますけど…」
浮美「あ゛?妄想がすごい女の言うことってマジ怖いんだけどー!超必タヒ!
とにかくあんたマジ迷惑だから消えてよね!!!」
乱暴に電話が切られてしばらく事態が飲み込めず呆然としてると、メール着信音が鳴った。
知らないアドレスからだった。
本文に【タヒね】と書かれており、
添付画像にラ○ホでタ○コ吸ってる彼男が写ってる写メが添付されていた。
連続で何通もメールが来て、
その全てに何枚もの彼男のネ果の写メやちゅープリなどが添付されていた。
ただひたすら事態が飲み込めなくて、
なさけないことに携帯握り締めたままぼーっとするしか出来なかった。
しばらくして彼男が帰って来た。
彼男「あれ?私子まだ起きてたの?」
私子「う、ん(喉が詰まってうまく声が出ない)」
彼男「どうした?具合でも悪いか?」
私子「あの、ね。話したいことがあって待ってたの。」
彼男「ん?」
私子「実は…整理が遅れてて最近具合も悪くて、今日婦人科に行ってきたの。
赤ちゃん出来てた。3ヶ月だって」
私子が彼男の浮気を知ったのは、妊娠した事を伝えようと思った日だった。
子供は結婚式挙げてからね、と二人で話してたのだが
先々月に一度だけゴムが破れてしまったことがあり、おそらくその時の子供だと思う。
彼男「えっ!?えーーーーっ!????マジか!
私子のお腹の中に子供がいるんだよな、なんかすっげえ…
結婚式と子供が順番逆になっただけだよ。安心して生みな!!
どうしようすごい嬉しいな!」
はしゃいでいる彼男のことを、なんだかブラウン管の中の出来事のように見ていた。
あぁ今まで通りならこの先楽しい事がたくさん待っていたはずなのにと。
でも知ってしまったからには
しっかりさせなくちゃと頭がさえてきて、ようやく冷静になれた。
私子「彼男」
彼男「何?あー男の子かな女の子かな?」
私子「さっき浮美さんて人から電話あったよ」
彼男「ありょぇ!?(うわずって変な声出たらしい)」
私子「浮気してたの?」
彼男「し、してない!
知り合いだけど友達っていうか先輩っていうか飲み仲間っていうかさ」
あきらかに動揺していて見ているこっちがなんだかいたたまれなくなった。
私子「ホテルカ●●ラ●カのベッドは寝心地良かった?」
先ほど送られて来た写メを見せながら真っ直ぐ目を見て言った。
(ホテルの名前は、写メに写っていたデジタル時計のパネル?に書いてあったのが見えた。)
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