俺自身の話ではないので休憩所投下。
文章変だったらごめん。
登場人物
俺:20代前半、大学生
母:40代後半、保育士
父:50前後、リーマン
倫子:20代前半から半ば、親父と同じ職場
年齢はすべて当時。
俺は大学生、親父は単身赴任でそれぞれ一人暮らし。
たまたま親父の赴任先が自分の大学のある場所に決まったが
お互いに事情もあるだろうということで一緒には住まないものの、車で10分くらいのところに住んでいた。
親父は定期的に実家に帰っていて
時々母の手料理を持ち帰っては息子である俺を呼び、おふくろの味を共有していた。
ある日「肉じゃがを持ってきたから食べにこないか」と呼び出されたので親父のアパートに赴いた。
親父に促され部屋に入るとなんだか様子がおかしい。
普段“汚部屋”というほどではないが決して綺麗とは言い難い様であるのに
この日はなんだか整理されていてとても綺麗だった。
あれ、と思ったが特に気にせず食事を終えた。
親父も俺も元来口数が少ない方なのでまったく盛り上がらない食事だった。
それから1ヶ月後、母親から電話がかかってきた。
昔からヒステリーなきらいがあり、かつ俺が無口なこともあって電話は苦手。
でも妹か弟の進路か何かのことかなと思って出た(俺は4人兄弟で、妹1は高校生、弟と妹2は中学生)。
「お父さんが浮気してたんだけど! 相談したいから帰ってきて!」
え、親父が浮気? なんだそれ?
テンパる俺。
正直母親のヒスには参るが、妹たち3人の世話をしている苦労もわかるし
ここはひとつ長男の俺がなんとかせねば!と意味不明な意気込みもあり
加えて週末だったこともあって翌日帰省して話を聞くことにした。
先週末親父が帰ってきたらしい。
ちょっと買い物があるとかで親父が外出、母は久しぶりにスーツをクリーニングにでも出そうかなと思った。
ティッシュでも入っていたら困るのでスーツのポケットに手を入れる。
すると見覚えのない携帯電話が入っていた。
不審に思い開くと出るわ出るわ、知らない女(倫子)からのメールと着信。
どうやらそれは倫子専用の携帯だったようだ。
母「すぐに問い詰めようと思ったけど、子供たちに聞こえたらまずいから思い止まった。
あんた浮気してたこと知ってた?」
俺「いや、知らなかった」
母「会社の女だと思うんだけど、どういうつもりなんだか」
俺「そういえばこの間親父のところ行ったけど、やけに綺麗だったな」
母「それ変だと思わなかったの?!」
一時的に俺に怒りの矛先が向けられてしまい、自分の空気の読めなさに辟易した。
午後に予定があったので俺は翌日の午前中に帰った。
ちなみにその週末は親父は赴任先にいた。
それからしばらく日にちが経ってまた母から着信。
どうやら決着がついたらしい。
▼母の話(会話は推測)
弟が部活、妹が予備校に行っている時を見計らって親父に突撃。
母「この間お父さんのスーツをクリーニングに出そうと思ってポケット調べたよ」
父「お、ありがとう」
母「で、私が見たことない携帯があったんだけど、あれ何?」
父「…あ、俺携帯忘れて出かけたんだなw」
母「見 た こ と な い 携帯だったんだけど」
父「いやいやww そういえば俺機種変更したこと言ってなかったっけ?ww」
母「機種変更? 家族割してた鳴海璃子からわざわざ上戸彩にする意味がわからないんだけど?」
父「…あれ会社で支給されたやつだよw」
母「へぇww あなたの会社って大きいのに社員さん女性1人しかいないのねwww」
父「見たの…?」
母「バカにするんじゃない!!」
思わず平手打ち。たじろぐ親父。
今すぐここで電話しろとドナられ、母の目の前で倫子に電話した。
嫁にばれた、すまんと言う親父に、倫子は多少ごねたものの割と素直に了承。別れる運びに。
倫子は会社の事務社員。
見た目が渋い親父(俺の彼女に写真を見せたらそう言ってた。俺自身そう思う。どうして俺はダンディーじゃないんだろう)だし
普段は無口で、かつ俺といるとそれが顕著なのだが
会社にいる時や女性が多い場だと饒舌なようだ。
母親と付き合う前にそれなりに女遊びもしていたらしい(どうして俺ry)。
その1,2年前に親父が俺に見合いの話を持ってきたことがあって、その見合い相手が倫子。
俺はすでに今の彼女と付き合っていたし、彼女以外考えられないと思っているし
この歳で、しかも学生の身分なのに見合いとかとんでもないと思ったので断った。
電話させた後、「もう2度と浮気しません」と手書きで誓約書を書かせ、指に朱肉をつけて捺印。
おわびに旅行に連れて行けと迫った。
実は親父と倫子は過去にも不倫関係にあったが、母にばれて別れたらしい。
お互いに未練→復活
まさかの嫁バレpart2。
俺の親父ながらその懲りない性格と証拠をほったらかしにする迂闊さに呆れた。
彼女にこの話をした時「俺が浮気したらどうする?w」と冗談で聞いてみた。
「一生できないようにちょん切るね」と笑顔で返された。
こいつを大事にしようと思ったw
それから遠距離になっちゃったけどwwworz<おしまい
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