大学にいる勘助A。
以前はネットを真に受けた「日本は女尊男卑!」を
いつもガーガー言ってる人だった。
あるとき民俗学の講義で、
宮本常一の著作をテキ.ス.トにしてレポートを書き発表した。
Bという女子学生が、宮本常一の女性論に絡めて
「私の曾祖母は一方的に離縁されて家を追いだされ、
子供に二度と会えず極貧に落ちた」
というくだりを書いた。
Aはそれを聞いて
「女が親権とれない=女が有責だ!
曾祖母は浮気か托卵したんだ。いいように書くな!」
と笑った。
Bは蒼白になり、教授は激怒。
Aは連行され、教授にマンツーマンで
「日本において女性の権利が認められたのはここ30年のことであり
根付いたと言えるのはさらに20年に狭まる」
「ここを読め、あれを読め、もっと勉強しろ。
君は基礎知識が圧倒的に足らない!」
と罵られ改心した。
もともと素直な人なんだと思う。
日本は女尊男卑~っていうのもネットを素直に真に受けた結果だろうし。
でも以後Aははっちゃけてしまった。
「俺は、目覚めた!女の味方だ!」と何が何でも、
理屈に合わなくても女の味方をするようになった。
気持ちはありがたいけど、迷惑だった。
前後の流れも把握しないのに急に会話に入ってこられて
「女の味方だ!」をやられても嬉しくない。
関係ないのにやたら首を突っこんでくるのも嫌だった。
Aは特にBに粘着した。
「あの時はごめん」と謝罪してBも許したのに、
その後も「俺はBの味方だから!」としつこかった。
Bはバイト先の店長にちょっとしたセク八ラ言動を取られていた。
それを知ったAはバイト先に押しかけていって店内で騒いだ。
セク八ラ騒動が店全体に知れ渡ってしまい、
居づらくなってBはやめた。
「被害者であるBを居づらくさせる職場が悪い!」とAは吠えたし、
正しいんだけど、正しいだけでは世の中回っていかない。
だからこそBは穏便に解決しようとしていたのに、
Aが騒いで台無しにしてしまった。
Bは苦学生だったのでバイト先を失うのは大きな痛手で、
一時は休学も考えたそうだ。
周囲の手助けがあって休学はせずに済んだが、
BはすっかりAが苦手になっていた。
でもAはなぜかBと付きあえるものと自信満々。
周囲がAを遠ざけるのに協力してるけど、
本人は「俺はBを守った王子様」だと思ってるから始末に負えない。
>でもAはなぜかBと付きあえるものと自信満々。
最初っからそれが目的でAに目をつけてたんじゃないかな
勘助というか基地外だね
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