自分名義の土地を、適正価格で売ったというだけの話。
書いてみたら愚痴まじりで長くなったので、お暇な人だけどうぞ。
私が中学生の時、両親が離婚した。
父の愛/人(不倫より本気で、何年か“囲って”いた)に子供が生まれたからだった。
それから25年、父が病気でしんだ。
生前に弁護士を頼んで遺言が作ってあって、
私の相続分は、父の家の土地の、何分の一かだった。
(そんなことができるのかと思うだろうけど、弁護士を入れれば何でもできるさ)
その分と、土地の評価額を足して、遺留分きっちりの金額だった。
その土地には家が建っていて父家族が暮らしていて、
その一画が私の名義といっても、私には何もできない。
その時私は40歳独身、父の考えとしては
→どうせ私は独身のままだろう
→15も年上の私はどうせ弟より先にしぬ
→その頃には私の母もいってるだろうし、法定相続人は弟1人
→土地はそのまま弟のもの
→俺ってよい父親!
だったと思う。
父は愛/人の子が男の子とわかって狂喜して、母に離婚を突き付けたからね。
その前から、私にもよく「おまえが男の子だったらなあ」って言ってたからね。
男の子にすべてを遺してやりたかったんだろうね。
弟には、私の時とは桁違いに、教育にも習い事にも遊びにもお金をかけてやってたしね。
私は相続税を払わされるだけだし、
土地が細切れになると後々、弟にとっても面倒なんじゃないか、
現金で相サイした方がいいんじゃないかと言ってみたのだが、
愛/人→後妻が「図々しい!」と罵ってきた。
カチンときた私が「じゃあ老後は、私の土地に掘っ建て小屋でも建てて住まわしてもらいますわ」と言った時の、「そんなことはさせません!」という般若顔は忘れない。
弟くんの一人勝ちってことですねー」と精一杯の嫌味を言い、
「そんな言い方ないでしょおおお!」という後妻の叫びと、無言無表情な弟25歳を残して、
弁護士事務所を後にした。
私は父の遺産を法定相続通り、四分の一、欲しかった。
金額ではなく、弟と同じだけ愛していたという証拠が欲しかった。
でも、父の愛は弟の半分よりさらに少なかった、いっそ私は要らない子だった、とよくわかった。
それが私の修羅場。
父に関わることは全部忘れようと努力して3年、
弟から連絡があった。
土地を相続したといっても、分筆はしていなかったので、
その土地の「どこ」というのは決まってなかった。
その「どこ」をはっきりさせたい=分筆したいということだった。
どうも弟は結婚したいらしく、その前に私との縁を切っておきたいらしい。
私の「老後は掘立小屋を建てて…」発言を真に受けて心配になったと見える。
そりゃ楽しい家庭の隣に、腹違いの意地悪独身姉が住み着いたら嫌だよねwww
分筆したって、私の分は猫の額よりまだ狭い。それこそ「端っこ」分くらいしかない。
実際には、売れもしないし住めもしない。
どうしようかなと考えていると、弁護士から内容証明のお手紙が届いた。
依頼料が高そうだなーと思った。
分筆のための話し合いに応じなさい、ごねたって無駄だという内容だった。
いや(まだ)ごねてませんが。
どうせ住めるわけでもないんだし、権利を放棄しなさいよ、譲りなさいよ」と
匂わせている。
(はっきりとは言わない、言うわけもない。だから私の被害妄想かもしれない)
ともあれ私はキレた。
「売られた喧嘩は買ったるわ!」
私は自分ちの駅前の、2階建ての雑居ビルの一室(隣はカラオケ屋)に事務所を構える弁護士に依頼した。
人情派のビンボー弁護士が勝つ!みたいになったら楽しいと思って。
こちらの弁護士も別にビンボーではないと思うwww
弁護士同士、いたってビジネスライクに話を進めてくださった結果、
分筆は現実的ではない。
弟は適正価格で私名義の土地を買う。という結論になった。
それでもまだ、現金を用意するのに時間が~結婚が近いのに~
銀行に担保を設定しなきゃ~ローンを組むの大変~みたいに
ごにょごにょ(弁護士経由で)匂わせていたが、知らんわ。
「税理士にゴルアしてもらうか!」と脅さなければならなかった。
初めての相談の時、事情を説明しながら、
父に愛されていなかったことを思い出して、(いい歳して)泣いてしまった私に、
「ひどい目に遭いましたね」と言ってくれた雑居ビルの弁護士には感謝している。
以上、3行でまとめますと、
→クズな父から猫の額の半分くらいの土地を相続した。
→異母弟にその土地を買い取ってもらった。
→そうそう、私の財産はすべて某所に寄付すると遺言状を作って、雑居ビルの弁護士に預けてある(きょうだいに遺留分はない)。
オチもなくて失礼しました。
読みやすい内容の上、自ら三行まで…
さらに最後の一行にすっきり成分まで
あなたは賢い人だね
>>560面白い話をありがとう
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