登場人物
私・馬鹿男・嬢子 いずれも20代後半
私と馬鹿男は、趣味関係のサークルで出会い、2年ほど付き合っていた。
ある時、馬鹿男に「紹介したい人がいるから家に来てほしい」と言われ、ご両親に紹介、プロポーズ路線だと思い小綺麗な格好で馬鹿男宅へ。
すると、そこにいたのは嬢子だった。
馬鹿男「私ちゃん、紹介するね、彼女が僕の婚約者の嬢子、嬢子、彼女が私ちゃん、君が会いたがってた僕の恋人」
にこやかに二人を引き合わせる馬鹿男。言ってることがこれっぱかりもわかりません。
馬鹿男「僕の家庭を守ってくれる嬢子、僕の安らぎの私ちゃん。一度ちゃんと引き合わせようと思ってたんだ。こそこそするのは浮気みたいで嫌だもんね 嬢子が私ちゃんに会ってみたいって言ってくれて嬉しいよ」
あまりのことに私は呆然としていたのだが、嬢子は馬鹿男の御託を一通り聞いたところで、目一杯スナップ効いた平手打ち。
嬢子「婚約破棄は改めてお父様から連絡します」とだけ言い捨てて出て行った。
馬鹿男「ああいうきっぱりした気性だからさ、彼女じゃ安らげないんだ。しっかり者だから妻には最適だけどさ。気にしないでいいよ、彼女も落ち着いたら本妻はどっしり構えてればいいって気づくからさ。私ちゃんはいつもみたいに笑って甘えさせてくれればいいんだよ」と、ヘラヘラ言われて、我に返り、馬鹿男を蹴飛ばして私も帰った。
馬鹿男からは「どうしたの?僕の安らぎ、僕の天使は君だけなのに、何を拗ねているんだい?」等と、アホっぽいメールがじゃかすか届いてる。
嬢子さんからは、馬鹿男の浮気調査で私のことを知り会わせるように言った。馬鹿男があそこまで馬鹿とは思わなかった、あの時の私を見て嬢子のことを本当に知らず、私さんも騙されてたんだと確信した。婚約破棄の慰謝料請求をするが、共闘しないか、ついては私と馬鹿男の交際経緯を全て教えてほしいとの誘いが来た。
今は脱力感がすごくてどっちにも関わりたくない。
馬鹿男によると、嬢子は理想の妻、私は理想の恋人。
妻に求めるものと恋人に求めるものは違って当たり前。
どちらも僕のNo.1。
私は綺麗にして、安らぎを馬鹿男に与えるだけでいい存在。
家事とかはしなくていいんだよ。幸せなことだろう?
100歩譲って、そんな愛/人状態を人に求めるなら、月額100万とかでメカケ囲え。
割り勘デートで堅実な付き合いしてたつもりだったのに。
デートの時は普通だったのに、馬鹿男の宇宙人っぷりが怖い。
支援してくれた方、ありがとうございますが、続きはないです。
吐き出させてくれてありがとう。
どちらとも連絡取らないのが吉。
これ以上巻き込まれると面倒だしね。
美味しいものでも食べてゆっくりと休んで下さい。
婚約者がいること知らなかった証拠(メールとか)は取っておけ
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