680: 名無しさん@おーぷん 投稿日:2015/07/14(火) 09:40:00 ID:g60
昨日電車で発生した、ちょっとした奇跡を書く。
会社帰り、俺はターミナル駅から普通電車に乗車し、横長の椅子の一番左端に着席。
後から学生(会話から推測)が乗車してきて俺の右隣に着席するが、コイツが電話しながら乗って来て、席に座っても電車が発車しても大声で電話を続ける。
俺は音楽を聴くことにし、ポッケからスマホを取り出す。
イヤホンを装着、再生を開始するが、うっかり右のイヤホン(学生側)を浅く耳に挿してしまったのと、うっかり音量をMAXにしてしまったので激しく音漏れがしていたかもしれない。
更に俺は疲れていたので身体を上手く支えることができず、上半身が右(学生側)に傾いて俺の頭(とイヤホン)が学生の頭(とスマホ)の間近になるようになってしまったのだけど仕方ないよね。
異常を感じたのか、学生がこちらを気にしているような気がしたが、電話をやめないので気のせいだと思うことにし、俺は音楽鑑賞を続けた。
つづく
つづき
学生の右方向にはあまり人は座っておらず、二、三人程のスペースがあったのだが、学生は俺から逃げるように椅子を右方向へじりじりと移動していく。
空いたスペースに人が座れるよう、俺もすかさず『右』側に移動していく。
追うものと追われるもの、付きっぱなし離れずをキープしつつ長椅子の上を人一人分ほど移動した時だろうか、逃げる学生の退路方向、つまり学生の右側すぐ隣に誰かが座った。
見た目50歳程の、品のいいワンピースをお召しになった、「奥様」という表現がしっくりくるような女性だ。
俺は流石に潮時かと思い、音量を下げよるために手を動かそうとした時、奇跡が起こった。
つづく
つづき
突然、電車内に手拍子が聞こえ始めた。
音量MAXで音楽を流していたので最初はどこから手拍子が聞こえるのか分らず、俺は目線だけで辺りを見回した。
すぐにそれは見つかった。
学生の右側のお上品な「奥様」が手拍子をしていたのだ。
そして、どうやら奥様は、俺のイヤホンから漏れる音楽のリズムに合わせて手拍子をしているらしい。
さり気なくそちらを伺うと、奥様は真っ直ぐな背筋で椅子に座り、視線も真っ直ぐ前を見つつ、口元に微笑みを浮かべながら楽しそうに手拍子を続けていらっしゃる。
その時点で俺は吹き出しそうになったが、向かいの長椅子に座っている乗客の中にも、ニヤニヤしながらこちらを見ている人が何人かいた。
つづく
つづき
学生は相変わらず電話を続けていたが、当初のイケイケな態度は消え失せ、組んでいた脚をほどいて挙動不審になり、辺りをキョロキョロ見回していた。
やがて電車が駅に近づき、まもなく到着の車内アナウンスが流れると、学生は停車を待たずに席を立ち、ドアの前に移動した。電話はまた続けている。
学生が降りるのかどうか微妙だったので俺自身は席に座りつつ様子を伺っていたが、電車が駅に着き学生が降りたのを見届けて俺はプレイヤーの再生を停止した。
記憶が曖昧だが、奥様は学生が席を立った時点で手拍子をやめていたように思うが、その後学生が電車を降りてからも(俺達の背中側のドアがホーム方向だったので)身体と首を捻ってホーム上の学生の様子を暫く観察していらした。ニコニコなさりながらwwwww
その後特に変わった事は起こらず、奥様は俺の降りる一つ前の駅で降りられた。
席を立つ際に目は伏せたまま、顔を少しだけこちらに向けて会釈をしたように見えたんだが、それは俺の考えすぎかもしれない。
>>680
どっちも迷惑だったんじゃあ…
音もれも相当迷惑
まあ、そうだろうねー
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