手品師業界では同業者のネタやトリックの模倣は当たり前なのだが
Aは特に酷く模倣どころかそのネタを考えたのは俺だと主張までしていた
俺は思いついたネタとトリックとその手順を手帳にまとめていて
Aには何度かそれを盗み見られていたようだ
Aは先輩にあたるから指摘や文句言えないし悔しいが
ネタを思いつく発想力は乏しい代わりに技術は一流
(パクられた後輩に俺がやった方がお前よりうまくできるだろと嘲笑っていた)だった
何とかして懲らしめたいと思ってた矢先にある漫画に出会った
知ってる人もいるだろうけど
金田一少年の事件簿の魔術列車サ.ツ.人事件というエピソードで、
同じくネタとトリックをパクられた挙句にコ.ロ.された女性が
生前にネタとトリックを奪われることを予知して手帳に欠陥トリックを仕込み
パクった相手が引っかかりタヒ○するという結末だった、俺はこれだと思った
俺が考えたネタはカードと袖に薬品を染み込ませ
発火させてから別の物が現れるという単純なものだが
火を使うので見映えがするこれを手帳にイラストも添えて書けば確実にパクると思った、
本当は自分が燃えるとも知らずに
当然ぶっつけ本番で披露するわけではなく練習もするのだがそこも考慮済み、
「本番で染み込ませる薬品で出る炎は見映えがするが
高価な為練習では安価な代用品を使用」
・「練習では染み込ませる薬品の量を抑えると」添えた
本当は本番ではなく練習中に引っかかってくれても良かったが
Aの性格から本番で盛大にやりたいと思ってると踏んだ
本番当日、技術が確かなAは見事に引っかかってくれた、
本番で使う薬品はより発火しやすく量も多め、
漫画のように火が回ることを想定していたが予想以上で爆発してAは吹っ飛び大火傷をした
大失敗で恥ずかしい思いをした上に大火傷を負ったので立ち直るまで時間がかかったようだ
Aは事前にこのネタとトリックは俺が考えたと言いふらしていた、
思うのだが周りには薬品や火を使う同業者が多い、
ご丁寧にAは手順まで俺が考えたと説明してたから周りは欠陥に気づいていた筈だ、
にも関わらず指摘しなかったのは周りは本当に欠陥に気づいてなかったか
失敗を望んでいたんだろうか?
>>938
都津根毬夫こと高遠遥一か懐かしいネタだ
>指摘しなかったのは周りは本当に欠陥に気づいてなかったか
失敗を望んでいたんだろうか?
後者だろうなー
コメント
手品のネタをバラすTV番組があった、あった。
特許を取らないから創作