すぐにメールフォルダを確認するが
鮎子のメアドとのやりとり以外は何も見当たらない。
それどころかアドレス帳も、画像フォルダも空っぽだ。
俺「どういう事?これ、なに・・・?」
鮎子「何って堤さんの・・・」
堤「おい、俺がそんな持つと思うか?」
俺「堤さんのなら、何で今お前が持ってるんだよ?!」
責め立てると鮎子はわっと机につっぷして叫んだ。
「スキって言ったじゃなああああいいいいい!
なんで知らないとかいうのぉぉぉぉぉおぉぉ!
大事にするってクリスマスの日言ったじゃああああああんんん!!!
シンイチのうそつきいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
まさに( ゚д゚)ポカーン …状態。
何こいつ、ダレ?
堤「鮎子ちゃん、クリスマスって何日のこと?」
鮎子「25日じゃああん!!
どうして!どうして!ウソつくの!!!」
ビービー泣いてる鮎子を見下げ、ぽつりと呟く堤さん。
堤「俺さ。去年のクリスマスの日仕事終わって
すぐ彼女と会ってたんだけど。」
俺「まじすか・・・?」
堤「うん。あんま見せたくないが、ほれ、証拠の写真だ。」
携帯を渡された。
そこには・・・
チキン咥えた堤さんの頬にちゅーする彼女。
撮影した画像の詳細情報を見ると 20 09/12/25 22:51
鮎子「ちがう!間違えた!24日!」
俺と堤さんは顔を見合わせた。
堤「24日は出張だったけど・・・」
はい、そうです。
メールのやりとりも日記も全部鮎子の自作自演でした\(^o^)/
怖い鮎子怖い
婚約破棄でいいよな
堤さん巻き込まれww
鮎子の自作自演だと確信したと
同時にジャンピング土下座を繰り出す。
俺「疑ってすみませんでした!!
煮るなり焼くなりして下さいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!」
堤「いや、いいよ、コレは仕方ない。
まさか自分の彼女がこんな事してるなんて普通思わないよ。
俺ですら、自分いつの間にこんなメールを?って思ったくらいだし。
手が込んでる。ホントにすごいよ。」
俺「ほんっっっっっっっとうにすみません!
どうか許してください!!!!!!」
これでもかというくらいに頭こすりつける。
ホント、ご利用は計画的に、だよ・・・。
堤「もういいって。疑い晴れたし。それより彼女どうすんの。」
鮎子・・・
ウソよぉ、ウソよぉ、とか言いながらヒックヒック泣いてる。
俺「どうしようもないですよね、これじゃ。」
鮎子「待って!何でうそつくの!ねぇ!」
なおも堤さんの足に泣きながらすがりつく鮎子。
俺「てめぇいい加減にしろよ!!!」
危うく蹴りそうになったが堤さんに静止された。
堤「まぁまぁ。鮎子ちゃんさ、今回の事は
誰にも言わないでおくから。一度病院に行っておいで。」
鮎子「え?」
堤「君、心の病気だよ。わかるかな?
きっと何か原因があるはずだよ。ちゃんと調べておいで。ね?」
鮎子「病気?あたしが・・・?」
泣き喚いてたのが嘘のよう
今度は一点を見たまま動かなくなった。
15分くらい様子を見てたが、
まったく動こうとしない鮎子。
でもブツブツなんか言ってんの。
普通の人じゃなく確実にアッチの住人だ。
俺とんでもねーのと結婚しようとしてたんだなぁ
って心から恐ろしくなった。
堤「とりあずココ出るか?」
俺「そうですね・・・」
お店の人にヒソヒソされながら会計を済ませ外に出る。
堤「とりあえず、今日は二人でよく話し合えよ。」
俺「はい。コイツ家送っていきます・・・一応女なんで」
堤「頼んだよ。何かあったら連絡してくれ。
これ、プライベート携帯の番号だ。」
今思えば
凸する前に堤さんのプライベート携帯や
アドレスちゃんと調べておけばよかったんだ。
本当バカだ俺。クビかなぁ。
俺「迷惑かけて本当にすいませんでした・・・以後このような事は・・・」
堤「もういいから。冷えるぞ」
俺「はい・・・」
ふかぶかとお辞儀する。
俺「鮎子、行くぞ。」
この時の俺はさらなる地獄が
待っているなんて思ってもいなかった。
聞いてないと分かっていながら話しかける。
俺「鮎子。俺もうお前を支えてやれないよ。
わかるよな。結婚はなしだ。別れてくれ。」
ここで思わぬ回答が。
鮎子「何言ってるの?
鮎子がアイシテルのはアナタだけだよ?」
俺「は?!お前さっきと言ってる事違うじゃねーかよ!」
鮎子「違うの、違うの!あの男が嘘言ってるの、
あたしには分かるから。だまされないで!」
俺「・・・お前まじでやべぇって。頭やべぇよ!!!!」
どうやら頭ヤバイという言葉がトリガーだったようです・・・。
「あ゛た゛し゛は゛お゛か゛し゛く゛な゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!!」
俺、長いつめで思いっきり頬掴まれました\(^o^)/
痛い、痛いがそんな事よりも
目の前にいる女が恐ろしすぎる。
もやは正気の沙汰じゃない。
よろめいとえる所に突き飛ばされ、道端に倒れこむ俺。
「なんでそんなこというのおおおおおおおおおお!」
あっさりマウントポジションを取られる。
そして
「愛してるんだって!愛してるんだって!」
とか言いながら真っ赤な目をして
ミリミリと、女とは思えない力で首を締め上げていく。
ころされる
本気で思った。
コメント
気狂い女は妖怪系害獣と指定して、薬物による溶解処分で良いよ。
ネタ
最後に「今、堤さんは俺のベットの隣で寝てる」とかあれば9割がたネタだと思えるw
堤が妖怪を引き寄せる体質なんだな。
女が悪い話になると、いっつもネタ扱いするアホが湧いてくるな。
お前ら、いっつも人間離れしたキチママの話とかよく書く込むやんか。あれと何が違うのか。
コロナワクチン打つと頭もおかしなるんだな。