息子が中学でメンデルの法則が~と話題に出たので書く。
中3当時、俺は理科係だった。
ある日の6限、理科の授業が終わり、係の俺は黒板を消し終えてふと見ると、
教室に帰らずぽつねんと椅子に座った女子が一人。ほとんど話したことも無い子だ。
「どしたん?」と声をかけた。顔が真っ青だ。
貧血?と思い「おいおい大丈夫か?保健室行くか?」と続けるが無反応。
こりゃ重傷だなと思い、施錠しないといけなかったのでなんとか立たせ、
教科書とかも持ってやり、保健室へ。
二人で保健室までの道のりをぽてぽて歩いてると、その子がぼそっと、
女「俺君て理科得意だよね」
俺「まあ好きだね」
女「B型とO型の親から、A型が生まれることってある?」
そう、その日の授業内容は、メンデルの法則・血液型の遺伝。
俺「普通はあり得ない。稀にAB型からO型が生まることがあるらしいけど」
「もし起きたとしても、すごい確率低いんじゃないかな?」
女「・・・だよねぇ」
俺「?」
女「お母さんがO型で、お父さんがB型なのに、あたし、A型なんだよね・・・」
俺「!」
彼女は泣いてはいなかった。無表情だったけど。
その後、下手に慰めることもできず、保健室に送り届けた。
その日彼女はそのまま教室に戻ってこなかった。
金曜だったので、俺は土日を悶々と過ごした。部活も身が入って無かったと思う。
週明けの月曜、やはり悶々としながら学校へ行った。
下駄箱で声をかけられた。
「俺君!」
彼女だった。
そして、彼女は“心から私は嬉しいです”って顔に書いてあるような笑顔だった。
それを見て『ああ、大丈夫だったんだ』と思った。
「お父さんのほうが間違ってた!A型だった!」
笑顔に見とれる俺。
「・・・よかったな」
「うん!」
その後なんとなく仲良くなり、
笑顔にやられた俺が猛アタックし、同じ高校に行き、まあ色々あって今に至る。
終わり。
>>384
おいおい、ちょっといい話じゃねーかよ。奥さん大事にしろよ。
なんで出直すんだよ。過程の発端じゃないか。
続きwktkなら分かるが、出直す必要はないだろ?
続きぷりーず。
やっぱ蛇足なのでその後の流れを箇条書きで。
中学時代
・嫁子が毎日図書室に行っているという情報をゲット。昼休みに図書室に突撃し科学系の本とか物色しつつ、話すようになる。
・部活の朝練の無い日は登校時間を微妙にずらし、朝挨拶や雑談を交わす。
・これを続け11月頃告白し、「受験が終わったら言う」と保留の返事をもらう。
・受験校のランクを一つ上げ、嫁子のそれに合わせる。
・3月まで学校ではアプローチをかけつつ、ひたすら受験勉強。
・二人とも無事合格し、OKの返事をもらう。
・俺歓喜。メンデル先生に感謝する。
高校時代
・周りに弄られながら普通の彼氏彼女をやる。結局3年間違うクラスだった。
・高1の夏休みに嫁父と対面。例の話で盛り上がる。
・嫁家でも大事件だったらしく、その詳細を聞いて爆笑する。(需要があれば後述します)
・元々の理科好きとメンデル先生の影響で国立の理系を受け、合格。茨城へ。
・嫁子も東京の大学を受けて合格。微妙な距離の遠恋に。
・俺の人生に多大な影響を与えたメンデル先生に感謝。
大学以降
・俺はバイトだ実験だと忙しかったけど、お互いの部屋を行ったり来たりで青春を過ごす。
・3年生の時大学院に行くことを決意、卒業まで待ってもらうと嫁子がいき遅れて悪いな~と思って卒業と同時に学生結婚。
・嫁子は都内で就職
・ドクター(博士号)取った辺りで息子が生まれ、都内で研究職にありつく。
・現在に至る。
・読んでくれた人とメンデル先生に感謝。
>卒業まで待ってもらうと嫁子がいき遅れて悪いな~と思って卒業と同時に学生結婚。
わかり難いな。
(院の)卒業まで待ってもらうと悪いから(四大の)卒業と同時に結婚
コメント
A型8種類B型8種類の組み合わせでAB型は64種類。
A型の人の赤血球はA型が最大90%O型が最小10%、O型の割合が増えて8種類。
B型の人の赤血球はB型が最大50%O型が最小50%、O型の割合が増えて8種類。
A型B型共通でO型が99%以上のタイプが3種類、99%のタイプ、90%のタイプがある。
AB型を含めてO型が90%だと簡易血液抗体検査ではO型と誤診される。
稀血のパラボンベイ型にはA型B型O型がありA型B型の子供が生まれることが有る。