当時所属していたサークルの話。
学生も社会人もいて男女比率は2:8くらい。地味目文系。
地味ながらも平和にやっていたサークルにある日加入してきたA子。
当時23~4歳くらい。
小柄色白胸が大きい+舌ったらずなしゃべり+つねに胸の見える服。
口癖は「え~わかんな~い。教えてくださ~い」。
美人ではないがカワイイ系。
文学青年くずれの喪男みたいなメンバーが多かった(俺含む)サークルにおいて
とにかくA子の加入は衝撃的だった。
月イチだった飲み会の頻度がやたらと上がった。
A子はシ酉が入るとボディタッチが増えて
それもまた女に免疫ないメンバーたちの心を揺さぶった。
しばらくして男会員は3派に分かれるようになった。
1・A子最高!女神!土下座するから結婚してくれ派
2・やらしてくれるか触らしてくれるならいいけど遊びの女だな派
3・地雷くせーから近寄らずにいよう派
独身男はほとんどが1で、既婚は2か3だった。
しかし既婚者でも1のやつはちらほらいた。
そんなこんなで数カ月が経った。
ある日、サークル内で俺といちばん仲良かったB男が「相談があるから飲みに行こう」と誘ってきた。
相談内容は
「A子を妊娠させてしまった。責任とってA子と結婚しようと思う」
だと。
俺驚愕。
だってB男は出来婚で2か月前に結婚したばかりで2派だったはず。
「嫁さんだって妊娠中だろ、どうすんだよ!」
と言ったがB男は
「でもA子を一人にしておけない。A子を愛してしまった。愛に理屈や順番はない」と主張。
話にならんので
「とにかくよく考えろ」とだけ言ってその場は解散した。
しかし翌月になってサークルは修羅場と化した。
A子の腹にいる父親を名乗るサークル会員が、5人に増殖した。
C、D、E男は1派に属する独身で、とにかくA子を崇拝して信じ切ってる。
F男はB男と同じく既婚。遊びで手を出したがはらませてしまった…と言ってる。
この中でF男のみ
「ほれ見ろ、やっぱり俺の子じゃなかった!!」
とさっさと逃げたが、残る男4人で「俺が父親だ!」と醜い争いが始まった。
C男は地元でも有名なおぼっちゃんだったこともあり
親戚を巻きこんでの騒動になった。
D男は大学生だったが「彼女と子供のために働く」といちはやく大学をやめてしまった。
E男はB男と元同級生だったこともあり
B男の浮気をB女房にばらしてそっちの家庭も修羅場にさせた。
その過程でF男の浮気も数珠つながりにばれて、F男家庭も修羅場となった。
A子をめぐる争いでサークルがぐちゃぐちゃに瓦解し
もう活動どころじゃなくなった頃、真実が判明した。
A子の腹の子は、A子の元夫のものでした。
なんとA子はバツイチだった。
ちなみにバツイチになった理由も、元旦那の父親(A子から見たら舅)が
A子をめぐって息子と争うようになり、激怒した姑はじめ親類に追い出されたかららしい。
しかしA子に未練たらたらな元夫は、まだ隠れてA子と会い続けていたんだそうな。
これらのことが全部わかったのは
A子がネット上の日記に逐一過程を書いてたからだった。
当時はまだブログなんてものはなくて、レンタル日記やツリー型BBSの時代。
A子は無料レンタルの日記に、実名、実サークル名、自分の顔写真を載せて
「いつも周囲の男性を虜にしてしまういけない私」
「そんなつもりはないのに、私のためにみんな争わないで」
な日記を綿々とつづっていた。
A子うぜええええええええええ
恐ろしいことにネット上の信者なんかもいて、そいつらも
「A子は悪くないよ!悪いとしたらA子が魅力的すぎることだ」
「A子ガンバレ、応援してるよ!」
なんて寒いメッセージを送ってきていた。
まあ大半はA子の露出過多な写真UPを期待しての激励だっただろうが
それにしても…と当時はうすら寒かった。
結局A子がB~F男に「あなたの子よ」と言ってまわったのは
単に自分のために男たちが争うのを見るのが好きってだけだったらしい。
コメント
見えてる地雷を全力で踏み抜くアホ集団。自業自得。