婚約者に不倫された挙句にお腹の子を○された話を語りたいと思います。【長編】

サレ女
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780: 776 投稿日:2014/09/28(日) 04:38:27 ID:S0K56Dcw1

だがその年の春間近、地元を大きな地震が襲った。
私は運転中に地震が起きて車内で一人、あり得ない位上下に揺られた。
その地震が元で地元は大なり小なり被害を受けたのだが
それと同じ位酷い問題が浮上した。
地元にある原子力発電所で事故が起きて、放射能問題が起きた。
幸い実家はギリギリ危険区域から数メートル離れてて避難は免れたが
それでも現場から車で20分弱の距離にある。
放射能問題で国家レベルで話し合う事になった。

そしてこれがきっかけでA男は本社に呼び戻される事になった。
その話をしに来た彼に「一緒に関西に来て欲しい」と言われた。

しかし私はこの時、仕事の努力が報われて役職もあり
仕事を辞める気にはなれなかった。
予定としてはA男の赴任も後五年ほどあったし、結婚しても
地元でそのまま働くつもりだった。
だがA男は離れて暮らすには距離がありすぎるし、心配だから
仕事を辞めて関西に来てほしいとずっと説得してきた。

私は危険区域と言われていてもタヒにはしないから大丈夫だと
言ったのだが、A男に今はよくてもこれから生まれる子供の事も
考えろと何度も諭されたのと
丁度関西で避難の対応をしてくれる所もあるし
Y子とT郎も身体の影響を心配して関西に行くと言うのもあって
A男にY子達も居るんだから良いだろう?と言われ
私も渋々折れて退職し、A男について行く決心をした。
何よりもA男に「これからの私子の生活は俺が責任を持つ」と
言ってくれたのが大きい。

親はせっかく役職もついた仕事を辞めてまで行く必要はあるのか
A男に私子を養う甲斐性はあるのか、責任を持てるのか等と言いながら
心配して中々賛成はしてくれなかった。
結婚後も数年は地元にいる予定だったし
両親にはどうやらA男の優しい所が、頼りなげに見えているようで
震災でのゴタゴタも相まって、不安だったらしい。

しかしA男は婚約者でもあるし、A男のほぼ毎日の様な説得と
関西にはA男の実家がある事、そして何よりA男の兄であるK先輩が
実家で同居だと言うのが大きかったらしく
渋々ではあるが送り出してくれた。

 

782: 776 投稿日:2014/09/28(日) 04:42:39 ID:S0K56Dcw1

ところが仕事を辞めていざ関西への引っ越しを準備していた時
関西でアパートが見つかるまで
A男の実家の一室を間借りする予定だったのだが
A男経由で、実家で同居しているK先輩から待ったがかかった。
なんでもK先輩達が
「子供が繊細な病気で他人を入れるのはストレスになる
いくら婚約者だとしても、申し訳ないが、今は遠慮して欲しい」
と言ったそうだ。
A男からそう言われて、強引に住み込むなど出来なかった。
私としても、その時は少し良くなり始めていた母ではあったが
病気で苦しんでいた時代を物心ついた頃から見てきている。
他人が居て心休まらない事も知っていた。
それにK先輩達の子供と聞いて、迷惑などかけられなかった。

しかし仕事も辞めてしまい
引っ越しも後は荷を運ぶだけという所まで来て
私は引っ込みがつかなかった。
そこで私は都内にマンションを借りる事にした。
A男の仕事は都内と関西を行ったり来たりするし
都内近くで泊まれる所があると助かるのにとずっと言っていたからだ。
彼の会社になるべく近い所を探し、広めの部屋を借りた。
A男も助かると言っていたし、震災での仕事のゴタゴタが片付いたら
A男実家に世話にはならずに、そのまま直接二人で
住める部屋を探そうと約束した。
ちなみにこの時の部屋は実父に保証人になって貰って
費用も全て自己負担。都内の被災支援が受けられなかったのが悔しい。
初めての引っ越しと賃貸契約で父と二人でてんやわんやだった。

しかし実際問題、仕事を見つけても
その収入だけで生活をするのは厳しかった。
貯金と退職金等で切り詰めたとしても、二年もすれば底を突いてしまう。
A男の仕事の目途がいつつくか分からないし、どうするか悩んでいた。
そんな時、B女から連絡が来た。婚約発表の飲み会以降は
メールでのやり取りしかなかったが、引っ越しの事を聞きつけて
休みの日に会いに来てくれたらしい。
彼女は都内に勤務先があったが、埼多摩に住んでいた。
ちょうど私とは真逆の場所で、寧ろ私のマンションからの方が
彼女の職場まで自転車で通える程近かった。
彼女は仕事帰りに私の所に寄る事が多くなり
たまに飲み会の帰りに泊めてほしいと言ってくることもあった。

 

783: 776 投稿日:2014/09/28(日) 04:52:08 ID:S0K56Dcw1

引っ越して三か月ほどあった時、漸く生活のリズムも整い始めやっと落ち着いた頃。
B女からルームシェアの提案をされた。B女からすれば交通費と家賃も浮くし通勤が楽。
なおかつ今住んでるワンルームより広いとなれば確かに私の所でのルームシェアは魅力的だろう。
幸い一部屋余っているし、家賃的にも半分負担が減れば大分助かる。
相手は友人だし、A男が泊りに来るのは月の半分ほどで困る事はない。
彼女の提案を早速A男に相談し、了承を貰った。
彼が泊りに来る時は、どの道私の部屋で過ごしているため支障はない。

そしてその二週間後にはB女は私のマンションに引っ越してきた。
約束事としては、B女は間借り扱いで、家関係の権利は私にあり
私の都合が優先されるというのが前提。
家賃と水道は折半(B女の服が多くて洗濯物が多いのと
風呂を頻繁に利用する為。私は専ら節約でシャワーのみ)
光熱費とネットと管理費は私負担、食事は各自
用がある際には互いの部屋に入る事は可能だが基本的には不可侵
報告の無い他人の連れ込みは禁止。
大家に相談したら元々ファミリー物件の為家賃の変更は無しという嬉しい事もあった。

二人での生活はそれなりに順調で
私は割と干渉しない性質なので、B女も気楽で助かると言っていた。
私は朝5時には家を出て仕事に行き、掛け持ちで仕事をして帰るのは23時過ぎの為
B女と擦れ違い生活であまり負担になるような事はなかった。
唯一困ったのは風呂場と洗面台の棚をB美の化粧品や美容グッズ関係に埋められたり
物の多い彼女にリビングの隅を占領された位だ。

そんな生活を一年ほど過ぎた時
二か月続けてB女から生活費が渡されず私が立て替えたのが続いた。
元々家賃や光熱費等生活にかかるお金は私の専用の口座から一括引き落としになっており
B女からの折半分は別の口座に振り込んで貰っていた。
私としてもあまり口うるさく言うのは嫌だと思いその二回分は不問にしたのだが
さすがに三回目になった時は一言B女に聞いてみた。
すると彼女は最近旅行が続いて、出費が嵩んでいて振り込めなかったと謝ってきた。
確かに月に数回彼女は数日家を空けていたが
しかしそれはB美の都合で振り込めない理由にはならないと思った。

それを彼女に言えば
「恵まれている私子は苦労知らずで羨ましいよ」と言われた。
彼女はそれだけ言うと、財布からひと月分の折半費を出してテーブルに置くと、そのまま黙って出かけて行った。
それを境にB女とはなんとなく気まずくなる。生活のリズムはずれている為衝突する事はなかったが
どこかしこりが残った状態だった。

ここでなんだが、他人から自分がどう見えるかなど分からないが
私は別に自分が恵まれているとは思っていない。
かと言って不幸だとか悲劇のヒロインだとかとも思っていない。
宝くじ当てて楽したいなあとは思うけど(笑)

 

784: 776 投稿日:2014/09/28(日) 05:01:05 ID:S0K56Dcw1

これと同時期位にA男は本社での仕事がメインになり
都内までの出張が月一に減っていき、ほぼ電話とメールのやり取りになっていった。
遠距離でも私は構わなかったが、なぜか電話での態度で異様に違和感と
胸騒ぎを覚えるようになった。
それから二月程経ったある日。体調が悪く、病院に行ったら妊娠していると発覚した。
私は嬉しくなったが、A男に連絡が取れないのに不安が募った。
手帳でA男と最後に会って連絡が途絶えてから一月経ったのを確認した。
最後に会った時に都内の出張はもう無くなり、関西の本社で
忙しくなるからしばらく連絡できないと言われて無理に返事の催促はしていなかったのだが、
さすがにこれだけ間が空くのはおかしいと思った。
私からは二、三日に一度は近況と激励のメールは送っているが、それに対して一度も返事はなかった。
ちなみにメールの内容は大体「○○の新刊が出て早速店(勤めている本屋)で買ってきちゃった。
読むのが楽しみ。A男君の好きな○○の続巻もあったよ」と言うようなもの。

真っ先にA男に知らせたかった私は、親に言うのを後にして、A男に話があるとメールを送った。
返事を待ちながら、不安に思いながらも数日過ごしたある日
家に着くとB美の靴は無く扉越しにノックしても返事はなかった。
室内は見ていないが気配がなかったから出かけているのだと知った。
彼女の夜遊びは割と多かったので、今回もそうなのだろうと思った。
私は特に気にせずに雑用を済ませ、自室のベッドで漸く一息ついた時に携帯を見て驚いた。

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コメント

  1. 名無し@2ch浮気速報 より:

    珍しくも読みやすい文章。長文だったけどサクサク読めた。
    常日頃、日本語が崩壊したまとめを見ているだけに、何か心が洗われるような気分。とはいえ内容は悲惨なものだけど。

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