ウト実家で行われたウト母法事で、トメがウト姉に
「家の嫁は婚家を大事にしないで、自分の実家ばっかりで…」
それに比べてアテクシったら偉いわーって感じで言いだした。
ウト姉は実家の料理屋を継ぐため、板前さんと結婚した人なので、
実質ウト実家の主のような怖ーーい人…
なのでトメも必タヒで持ち上げて、矛先を私に向けようとしてくるのがうざい。
ウト姉、案の定私に色々言ってきて、
トメが調子乗って「どうせ若い子は婚家より実家が大事よね」と言ってきた。
だから元気よく「はい!大事です!
でもお母様が偉いのは本当ですよね。私ならウト姉さんにあんな事されてまで
夫の実家に尽くそうなんて思えません。」
ウト姉「あんな事ってどういう事!?(ビキビキッ」
「嫁子ちゃん、何言い出すのっ!」
「いいえ、お母様、これ以上我慢なさらないでください!かわいそうで見てられません!」
トメの制止を振り切って色々と暴露。
「ウト姉さん、お母様の大事にしてらっしゃったお皿、わざと割ったそうですね。
いくらあとで弁償したからと言って、家中の皿を割るなんて最低です!」
→割ってしまったのは本当だけど一枚だけ、ウト姉夫婦がトメ夫婦にきちんと謝罪して弁償済み。
「トメさんが夫を妊娠中、立ちっぱなし、土間に放り出して食事も取れず、
何でもさせっぱなしで流山しそうになったそうですね」
→女中さんや板さんが沢山いるので、してない。私もさせられた事ない。
「弟の家とは言え、他世帯なんですから家計簿チェックなんておかしいと思いませんか?」
→ウト姉は店の経理も任されてるので、一々そんな暇はない。
「トメさんが夫弟さんを妊娠中、和服を着ないで法事に出た事を何年も責めたそうですね」
→確かに言ったが、妊娠してるとは知らず後で知らされてすぐ謝った。
「で、でも!お母様の嫁入り道具を全部取り上げたんですよね!?」
→邪魔だからと家に置いて行った。持って行きたきゃ蔵にあるから持って行け!
「ウト姉さん?もしかしてこれ全部ウソなんですか!?」
「嘘に決まってるでしょう!こんな事言われて黙ってらんないわよ!!」
「お母様!なんて酷い!私にまで嘘つかせて!
去年お母様が行きたくないって言うから、私もお母さまに話し合わせて病人扱いしたのに!」
「んまっ!トメさん、あなた仮病だったわけ!あーらそう!!!」
「私いままでお母さまにどんなひどい事言われても、どんなひどい事されても
お母様もご苦労なさった方だから…と我慢してましたが、
これからはお付き合いを考えさせていただきますから!!
家の両親が持たせてくれた嫁入り道具を私も捨てられたのだと言って、
捨ててしまった事は一生許しません!」
「トメさん、あなたこの子(私)の嫁入り道具捨てちゃったの!?」
トメ真っ青、ウトおシ酉飲んでペーロペロ。
ウト姉、ウトの前にトメ引きずって行ってドナりつける。
私もマヤって「ウト姉さん申し訳ありません、私ウト姉さんの事酷い人だと思ってました!なんて見当違いな事を!」と土下座。
それからトメに「お母様、私あなたを見損ないました!もうお会いしたくありません!!」とお暇してきた。
ウトがきょとんとした顔で私、トメ、ウト姉を見比べてたのが何かもう…
もう、pgrpgr、pgrの嵐、
帰りの車の中でテンションあがって歌まで歌ってきた。
当たり前だけど、ウト姉に言った事は全部真相を知ってた。
トメがウトにネチネチ文句を言い、
ウトが「これはこうだっただろー…」と言い訳、
トメは「ムキームキー」って逆切れしてあいまいに、ウトヘタレる、がパターンだったから。
おかげで私のウト実家での評価は「ダメ嫁」から
「体張ってトメを守り、立ち向かってきたトメ思いの嫁」
トメの評価は「ダメ嫁もらって大変な思いをするかわいそうなトメ」から「大嘘つきのくそ女」扱い。
夫にも、後から謝罪しに行ったウト姉夫婦にもマヤって
「嘘と見抜けず、ウト姉さんにひどい事を言ってしまって…」と土下座、
夫も「もういいと何度も言い、母と関わらない様言ったのに
こいつ「俺の母親だから」って一生懸命やってくれて…」。
ウト姉夫婦から慰められ、評価アップ。
トメの嫁入り道具は無事夫実家へ送り返され、キツキツになってるらしい。
数年前洋風にリフォームしたもんだから、置く所もあまりなさそうだし。
夫も「二度と妻にこんな思いをさせません」ってウト姉さんに言ってたし、
実家できっちり話し合って、私はもう会わなくてもいいという事になった。
ウト実家にも「しばらくご遠慮させていただきたい」と申し入れ、
誰のだかすらもわからない人の法事にも行く必要もない。
ヘタレウトは相変わらずヘタレている様子。
この法事での「ウト姉さん、うちの嫁酷いのー」のパターンはいつもの事なので
様々なパターンを想定し、何度も練習に練習を重ねた成果。
これをするためだけに、一年間夫にも「まぁまぁ、なぁなぁ」で済ましてきた。
「私の事かばってくれててありがとうね。私の頑張りが間違ってたのね。
あなたが正しかったのね。頼りになるあなたサイコーーステキーー!」って持ち上げといた。
今は清々しく生きています。
何かあったらウト姉さんに言いつけちゃうもんね。
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