116: 名無しさん@HOME 2012/07/19 (木) 09:37:40
地味ぽい修羅場でフェイク有り。
長い上に初投下。変なとこあったらごめん。
当時、親が離婚して母親に引き取られ物凄い山奥の祖父の家へ。
そこは大所帯で祖父母、叔父家族が同居しており、私達を含めて11人家族。
叔父には子供が4人(長女、長男、次男、三男)がいた。
長女(以下A子)が私と同じ歳で何かと張り合おうとする子だった。
根暗地味のインドアな私子とは反対に活発アウトドアなリア充系のA子。
張り合う以前に完全に負け組オーラ全開な私は違う意味で相手にしてなかった。
それが余計にA子を苛立たせたらしい。
全校20人くらいの村立の小学校へ転入。
もちろんA子はクラスメイト。しかも生徒会長だった。
都会からきたと言うだけで異常なまでにハイテンションのクラスメイト達だったけどコミュ障な私子はあっという間にぼっちに。
自然豊かに育まれたアクティブな生徒が多い中で、図書室に入り浸って本を読む私子。
それをA子は許さなかった。
本を読むなんて異常だから外に出ろと無理やり連れ出されてのドッチボール。
運動神経はもとより激しく身体を動かせない病気がある為、私子は格好の的だった。
A子が笑いながらボールを投げるので、本気で泣いても子供の遊びだと先生はスルー。
クラスメイト達に至っては、まあ子供なので便乗で面白がって当てようとしにかかる。
所謂、フルポッコ状態。
母は私達の生活費の為に都会へ出稼ぎに行っており、
A子が怖くて祖父母達にも誰にも言えなかった。
その内、学校では私には何をしても良いんだみたいな空気になり徐々にエスカレート。
陰口、靴隠しはデフォルトで。習字の時間に使った墨汁を飲まされたり。
私子を数人で押さえつけて蟻まみれの飴玉を口へ入れたり。
トイレに入っていると上からヘビを投げ込みとか。筆箱の中に蜘蛛とか。
私子は何より虫が嫌い、目の前に虫を見つけるだけで悲鳴をあげるチキン。
授業中だろうがA子の気分次第でやられるので、悲鳴を上げてしまい最後には先生達に変な目で見られるように。
よく泣き出す、変な癇癪持ちの子とレッテルを貼られた。
それでも私は登校拒否にならなかった。
正確にはなれなかった。
何故なら同居しているA子が行きたくないとごねる私子の腕を見えないようにつねり、
親達の前では「私ちゃんも一緒に行こうよ!」と健気な雰囲気たっぷりで連れ出してくれるから。
主犯格はお前だろうと心で叫びながら、学校へドナドナの繰り返し。
どんどん図書室への依存度が高くなっていたある日、一冊の本を見つけた。
タイトルはもう忘れたけど、東洋系の呪術とか宗.教.の本。
藁人形の作り方が乗ってた。
ひらめいた!これだ!!!と何故か確信する私子。
今思えばただのアホ。
裏の牛小屋へ忍び込み藁を拝借し、数日かかったがA子の枕カバーから髪の毛を採取して完成させた。
呪いをかけるべく神社へ行こうとして私の計画は破綻する。
仕事帰りのご近所さんに見つかったから。
夜にパジャマ姿でカナヅチと藁人形を持った子供が農道を歩いてる姿は怖かったと思う。
ごめん。私子だと紛らわしいんだね。
とりあえずこれで最後。
ここからが大変だった。
事情を聞かれて呪いをかけに行く途中だったんだと号泣する私。
呪いと聞いて目が点になる大人達。
駆けつけ激昂してた祖父母に藁人形を見せると血の気の引いた顔をしていた。
その場の大人達が騒ぎ始め、最終的にお寺に連れて行かれた。
香がすごい焚き染められてる小部屋で念仏されたりお経で背中やお尻を叩かれたり。
1週間くらいお寺に監金された。
初めの日は怒られた事とA子を呪えなかった悔しさに泣き喚いていたものの、
学校へ行かなくて良いらしい状況に段々ご機嫌に。
そんな様子を見て住職さんが意味深な顔をしてたのを覚えてる。
そもそも何故、祖父母のみならず村の大人(主に老人衆)が異常に騒いでいたかと言うのには理由があった。
私の家は男じゃなくて女が家督を受け継ぐ家系とかで。
小さい頃に亡くなった曾祖母が村の中で有名な本筋の家長であり、宗.教.的な怪しい呪術も色々としてたと。
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