間男来訪
そんな事を知らない俺はひたすら仕事に励んでいた。
正月の三が日も出勤していた俺は、正月の中頃に三日間の休みをもらった。
そして、おしゃれなホテルを取り優雅な休みを満喫する気でいた。
ホテルのティールームで紅茶を楽しみ、やる気満々で部屋に行くと
知らない男がいた。
がばっと土下座した男。そいつの隣で土下座する元嫁。
頭の中が???な俺。
無言で土下座を続ける間男に代わって元嫁が説明。
プラトニックだけど、6年間付き合っていたこと。
間男さんがどうしても元嫁を諦められないこと。
元嫁も俺と離婚して間男さんとやり直したいこと。
そんな事を言われ、俺は呆然としていた。
結局、間男さんに遠慮してもらい元嫁と話し合い。
感情が高ぶって元嫁を激しく抱いたけど、元嫁は人形のようだった。
元嫁の心が俺から離れた事を知った俺は家に帰らなくなった。
元嫁も社宅から出ていった。
社宅なのに無人になった事で俺の上司が登場、
上司の手配した弁護士に白紙委任。
結婚生活が短かったので元嫁はわずかな共有財産
(ほとんどが結婚式のご祝儀)を放棄。
元嫁と間男さんが共同して結婚式&新婚旅行の費用と相場より
高めの慰謝料を支払うことで協議離婚成立。
離婚して半年後に元嫁と元間男さんが結婚したとの報告が来た。
俺は泣きながら手紙を燃やして社宅を出た。
翌年の正月に俺の実家宛に年賀状が来た。
俺は「もう苦しめないでくれ。どこか、俺の知らない所に
行ってくれ」と返事を出した。
バブルが弾けて大変だったろうが、慰謝料etcはちゃんと
毎月振り込まれていたらしい。
通帳もカードも親に預けていたので、俺は知らなかったが。
数年後に俺も現嫁と結婚した。懲りずに再び責任を取る貯めに。
再婚当初は元嫁を思い出してイライラしていた。
子供ができてから元嫁のことは思い出さなくなっていた。
そして今年の初詣で元嫁&元間さんと再会。
先方は夫婦二人きりだったが、こちらは子供連れ。
俺は自分の家族と離れ、短く立ち話をした。
くどくどと謝り続ける二人に
「もう忘れた。お幸せに、そして無関係に暮らして欲しい」
俺が言うと、間男さんは子供二人に恵まれて幸せだと言って頭を下げ、元嫁は
「一つだけ教えて、あなたも今幸せ?」
「ああ」
「良かった。本当に良かった」
俺は家族の元に戻り、子どもたちに聞こえないように嫁に
耳打ちしてから初詣を済ませた。
帰宅してから嫁に神社で会ったのが元嫁だったことを正直に告げた。
くどいほど色々聞き、俺の実家にまで電話して確かめた嫁は
なんとか納得してくれた。
元嫁に関しては「思い出したくもない!」しか言っていなかったからね。
と言う訳で、特に面白くもない経緯でした。
他の皆さんとは違って結婚生活も半年と短かったし、子供もいなかったので
離婚に対する障害は事実上無かった。
現嫁は元嫁の方が胸がでかいと言ってむくれたりとか、でもウエストは
自分の方が細いとか騒いでいるがw
>>725
凄い切ない話ですね、
でも元嫁とその相手も何か憎めないな。
>>725
もういまは憎しみも恨みも薄れ、
間と元嫁に「幸せに」と言うことができたあんたに乾杯!
725はある意味純愛に負けたんだな・・・
おまいが幸せで良かった ついでに元嫁も
コメント
「俺のバンドの別メンバーと結婚した」
俺のバンドのメンバーで良くね?
↑作者はバンドやったことがない人なんだろう。
書くほどの内容か?