田舎ではこれまでの不幸はうちの祖母ちゃんの呪いじゃないかと言われてるって友人が話してくれた。
現に俺をいじめてたクラスの奴らばかりが不幸に見舞われてるらしい。
そんな馬.鹿なと笑いながら話してたら、夜遅いにも関わらず
またAが他の十数名引き連れてやってきた。
その中には何となく見覚えのある顔もあった。
その顔を見たせいか中学の頃のトラウマが蘇って来て涙が止まらなくなった。
それを見た友人が俺を部屋の奥に押しやってそいつらと話をしに行った。
10分もしない内に友人が帰ってきて、事の顛末を教えてくれた。
AはBの取り巻きの奴だった。
そして他の十数名は同じクラスの奴とその家族だと。
そして奴らは俺に謝りに来たという事らしい。
奴らはB父が倒れた後、怖くなって自分たちで別個にお払いしてくれる所や霊能力者を頼んだらしい。
そこである除霊師にかかった奴が言うには、そいつに対して強い怨念が感じると。
強すぎて払おうとした自分たちがやられるかもしれないから申し訳ないけどって断られたって。
他の奴らも大体そんな感じだったって。
自称見える霊能力者が言うには、鬼の様な顔した老婆が見えるとか言ってたらしい。
まあ、それは流石にテキトウ言ってると思うけど。
で、最後の手段としてもしかしたら俺に心の底から謝ったら
怨念が消えるかもしれないと思って探していたらしい。
一応奴らも探偵や興信所使ったらしいけど、途中でその探偵や興信所の人間が
怪我や病気になるという不幸に苛まれてままならなかったと。
そんな時に、俺がこの田舎に墓参りにやってきた。
それで呼べるやつ全員掻き集めて俺に謝罪をしに来た、という事だった。
友人は会わなくていいって怒りながら言っていた。
どうせ心の底から謝りたいって思ってる奴らじゃないからと。
でも俺はこの時出ていった。
勿論、奴らの謝罪を聞くためじゃない。
俺が玄関から出てくると、奴らは俺に近づいて
思い思いに謝罪の言葉を述べてた。でも俺は言ったよ。
「俺はお前らを絶対許さない。断言してやる、お前らはこれから一生幸せになんてなれない」
それから直ぐに部屋に入って寝たよ。
何か外からむせび泣く声が聞こえたけど布団かぶって寝た。
ばっちゃが神様にお願いしてたとしたら食らうしかないね。
見えるような椰子だったらまわれ右して逃げ出しますわ
次の日、せっかく泊まったから祖母ちゃん家に行こうと思ってたけど
奴らに会うと面倒だからタクシー呼んで奴らに見つからないように帰った。
その一ヶ月後に友人から手紙があった。
BとAが首.を.つ.っ.た、でもタヒに切れなかったって。
他にも家が小火になったり、酷い怪我負ったり、と色々出たって。
で、今年も祖母ちゃんの墓参りに行き、今年は祖母ちゃんの家に行く事も出来た。
これでラストです。
祖母ちゃんの呪いは相変わらず、いや勢いを増してた。
一年ぶりに会った友人が言うには、去年だけでいじめっ子家族が10人近くタヒんでると。
他にも家業だけじゃなくて親類の家業も傾き、夜逃げした奴もいる。
今まで健康だったけど突然の怪我や病気で
日常生活を送るのも厳しい状態になった奴もいるらしい。
BとAは檻のある病院にいるらしい。
何か見えないものが見えるとかで暴れてそのまま入院だとさ。
簡潔に出来なくてすいませんでした。
コメント
いい話だなあ。
神様ご不在でもこういう能力者が在野にいたら胸糞悪いいじめは一掃される。