兄が因果応報かな
すごくデキた兄でさ
勉強はもちろん、スポーツも水泳以外万能、顔もよかった
しかもさわやかで優しい性格で、女子からも一部だがモテた
彼女をとっかえひっかえ…ということもなく、何人か変遷はあったが二又もない、誠実な付き合い
兄は小さい私の面倒もずっと見てきた
親にとっても兄は自慢の息子だった
すごく期待してて、親は大学も最高学府が当然と思ってたし、将来は政治家か実業家か…と
でも兄は裏の顔があった
周囲の期待のストレスなのかな、今思えば
妹の私をギ.ャ.ク.待しまくった
ゴ.ウ.モ.ン.に近い
痕がのこらないように、私に”痛み”を与える
それが兄のストレス解消法だったんだね
セ.イ.的なギ.ャ.ク.待とかは無かった
というかセ.イ.欲あるかどうか疑問な雰囲気の兄だった
痛みに対する反応だけが喜びだったような感じ、想像だけど
私が痛みを堪えると余計に酷い目にあった
かといって大げさに痛みを演じると、「ふざけるな」とドナられて長引いた
この痛みのギ.ャ.ク.待は6年くらい続いたかな
でも兄が高3の夏、事故でタヒんだ
皆はなんであんないい子がと惜しんだよ
親は茫然自失
でもたった数年で親はもうケ□リとしてる
最初から居ないみたいな態度で、墓参りも私が言わないと絶対に行こうとしない
それどころか全く関心がなかった私のことを唯一の子供であるように接してきてる
葬儀で大泣きした兄の彼女は一周忌にすら来なかった
兄のことを嫌ってた数少ない私の幼馴染は、「ペラッペラな人だった、うそ臭くて」と言った
不思議とそんな幼馴染やギ.ャ.ク.待されてた私の方が、むしろ兄の話題を出すことが多かった
でも、裏の顔を知ってるのは私だけ
だから私だけが本当の兄を覚えてるみたいな錯覚に襲われる
そういう私も、最近優しい彼氏が出来て兄のことはほとんど思い出さなくなってきた
件の幼馴染も遠くの大学に進学してしまった
プロポーズもされて家を出るつもりだけど、兄の事を忘れるだろうって予感をはっきりと感じてる
若くしてタヒんだ事が、じゃない
あれだけデキた兄がこんな風になにも遺さず消えていく
それが、私をギ.ャ.ク.待してたことじゃなく、私以外の誰にも本当の顔を見せなかったことに対する因果応報だと思ってる
ちなみに親は「私達を捨てていくのか」とか言い出してるよ
彼氏にも「こっちで娘と一緒に住もう」ってね
でも親は私のことを放置してほとんどネグレクトだったことは、彼氏には打ち明けてる
同じく親の愛情を感じたことがない(こっちは身体的ギ.ャ.ク.待)という彼氏は、ニコニコしながら引っ越し準備をしている
これも因果応報かな
ふと思ったけど、こんなことを書いたのは兄のことを忘れたくないからかもしれない
ギ.ャ.ク.待をしたのは間違いなく兄だけど、ずっと面倒を見てくれたのも兄なんだ
だからお墓参りもしてたし、恨んだりはしなかった
あれだけ痛い目にあわされたのにこんなんだもの、私もどっかおかしいんだろうね
おかしくないよ
家族のことなんて一つの感情では括れないもんだ
これからは痛みのない幸せを大事にしてください
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