大学生の時付き合った彼。
すごく爽やかな人で、友人時代も長かったし、
「この縁が長く続くといいなぁ」なんて思ってた。
でも、付き合い始めてすぐに「アレ?」と思うようなことが続いた。
ある日彼と喫茶店で映画談義
(お互い映画鑑賞が趣味)に花を咲かせていた時。
楽しくお喋りしていたら、
彼の後ろ側にある席に座っている女性がチラチラ私の方を見てくる。
不思議に思っていると、テーブルに置いた私の手にポタっと赤い雫が。
ビックリして手鏡をみたら、鼻血。
しかも鏡をのぞき込んだ拍子にタラタラと流れ落ちてきた。
結構な量だから何滴もテーブルに落ち、
思わず鼻を抑えてしまって手も真っ赤。
驚いて「は、鼻血でた!」と彼に話しかけたら、
「うん、さっきからね。それでさ~」
ええ?気づいてたならいってよ!と思いつつも、
普段鼻血なんて出ない私はプチパニックになり、
とりあえずテーブルにあった紙ナプキンで鼻を抑え、
テーブルの上の血を拭いた。
でもナプキンじゃうまく拭ききれなくて
(ティッシュも持っていたけどバッグの中だったので、
取り出せない!と思ってしまった。
今思うと彼にお願いすればよかったんだけどね。)、
ゴシゴシやると余計広がり…と1人でバタバタしてる間中、
彼はそれまでと変わらぬテンションでずっと話しかけてくる。
「そ、そっか」とカラ返事を繰り返しながらも
なんとかテーブルの上の綺麗にし、
次はお手洗いで顔をなんとかしよう!と席を立った瞬間、彼が
「あ、それで今度の新作は予定通り×日に見るってことでいいのかな?」
それに対してまだテンパり中の私が
「ごめん!今それどころじゃなくて!」と返事をしたら、
彼は一瞬ムッとした顔をして 「ふーん…」
お手洗いで顔も綺麗にして戻ってきたんだけど、
お帰りもなしにまた話し出す彼。
私もなんとなく勢いに飲まれて話に戻り、その日はお開き。
この時点で若干モヤっとしたものの、
「私が大騒ぎし過ぎなのかなぁ」と飲み込んだ。
友人だった頃は逆に私がちょっと怪我したくらいでも
申し訳なるくらい心配してくれる人だったから。
でも恋人同士になったんだから、
彼もある意味気を使わなくなったのかな?とその時は思った。
でもそれからしばらくして、今度は風邪をひいて高熱を出してしまった。
その日は午後から彼と会う約束をしていたので、
熱でボーッとなりながらも彼に今の状態とキャンセルの旨のメールをいれ、
這うように病院へ行きってから薬をのんで寝ていた。
すると丁度約束していた時間頃に彼から着信。
出ると、開口一番「ねえ!○店て××の三階だよね!」
○店は当日行くはずだった店で、大きいSCに入ってる。
「そうだけど…」と返すと、
「1人で行こうと思ったけど、うろ覚えだったからさぁw
そうそう、この前サークルで必要なもんができて、
今日それも買おうと思ってて~」と1人でペラペラ。
わざわざ掛けてきたのだから何かあるのかなとしばらく聞いてたけど、
一向に雑談するのみなので、
「ごめん、熱で気分が悪いから切っていいかな…」と言ったら
一瞬黙った後、あからさまに不機嫌な声で「あーそうだね!じゃ!」
そしてやはり最後までこちらの体調を伺う言葉は一言もなかった。
熱が下がった時、「いやこれおかしいだろ」と冷静に思った。
こちらを気遣わないのはまだともかく、
付き合う前と後とのギャップがありすぎて。
私も悪いんだけど、彼にはすぐに突っ込めなかったかった。
なんていうかこちらを気にせず話す彼が本当にテンション高かったから、
言ったら結構な問題になりそうで。
私が神経質すぎるのか?いやでも…とグズグズ考えること数ヶ月。
その間は特に私が体調不良になることもなく、
普通に毎回楽しいデートだったので
感じた違和感も忘れかけてたんだけど、
ある日彼と人通りの多い道を歩いていたら、
丁度すれ違おうとしていたカップルの女の子が
石畳にヒールを引っ掛けてしまい、
横にいた私に思いっきり体当たりする形でぶつかった。
私の方はなんとか踏ん張ったので転ぶまでいかず、
女の子も不慮の事故なのに申し訳ないくらい謝ってくれ、
更に男の子まで「僕が咄嗟に支えられなくて…」と詫びてくれた。
その間彼はと言うと、私がこういう状況に巻き込まれたことは
絶対に気づいていたのに、全く足を緩めることなくスタスタ歩き、
すぐ先にあった店のウインドウを眺めていた。
追いついた私が声をかけると
「ねぇみてこれ!俺が探していたのこういうのだよ!」
この時に今まであった事がブワッと思い返されて、
あくまで軽い感じで彼に「ちょっとぐらい心配してよ~」と言ってみた。
すると彼が「^_^;」←まさにこんな顔で苦笑いし、
ヤレヤレ…と言わんばかりに軽く首を降りながら歩いていった。
コメント
元カレ、はっ達障〇じゃないかな?
相手を思いやれない…病名が出てこなかったw
そんなのがあった気がする。