何年か前の話。フェイクあります。
私ではなくて友人のやったこと。
10年来の付き合いがある知人A、友人Bと、久々に飲みに行く事になった。
私たち三人は高校の文芸部で知りあった関係で、話すのも小説とかの話。
皆オタクなので、小説といってもライトノベルなんだけど。
Aはずっと「××アニメ化はステマの結果」
「〇〇新人賞は爆タヒ確定」「業界は衰退してる」とか、
出版業界や書店に勤めてるわけでもなんでも無いのに、
そんな事ばっかり言ってた。
そのうち話題が自分たちの学生時代の作品に移って、
Aの矛先もこっちに向いて来た。
A「そういえばC(私)、まだあんなつまんないの書いてるの?
アドバイスしてあげようか?」
私「良いよ。私は好きなもの書いてたいだけだし」
A「Bは? いい加減あんなジャンルやめなよ。読者に媚びてるだけだって」
B「いや、俺、もうデビューしてるから」
私「そうそう。今度〇巻目出るんだよね。おめでとう」
B「ありがとう!」
そしたらAは面白いように発強した。
「今の流行に便乗してるだけでBの作品は面白くない」
「Bを出版させるなんて編集者は見る目が無い」
「携帯で検索してみたが売上も爆タヒしている」
「Bは最低だ。昔からCに良く学食をタカってた」
(1回か2回、財布を忘れたBに学食代を貸しただけ。Aは貸してないはず)
「そもそもあのレーベルはオワコンだ」
それで顔真っ赤にして自分の分の代金も払わないでお店を出て行ったので、
Bの新刊発売をお祝いして、縁切り代かわりに二人でAの代金も払って、
解散した。
続き
Aは学生時代から10年以上、
言ってる事やってる事、何も変わっていなかった。
他人の作品を馬鹿にして、プロの作品を馬鹿にして、
出版社を馬鹿にして、読者を馬鹿にして、
でも自分はすごい、デビューしたい、
プロになれないのはまわりが悪いって、ずーっと思ってるらしい。
私はなんでAがプロになれないのか知ってる。
知る限り、Aは今まで一本も作品を書き上げた事がない。
っていうか作品自体ほとんど書いてないし、
新人賞や小説サイトへの投稿もしてない。
書かない理由は知らないけど、
「ラノベなんか誰でも書ける」と本気で考えてるみたいで、
だから「才能のある自分が書けば大ヒット間違いない」らしい。
いや、無理無理。書かなきゃ無理でしょ。
そもそもBはずっと誰かを馬鹿にしてるAが大嫌いで、
頑張ってたのもAを見返すため。
今回も「もしAが馬鹿にしてきたらデビューを教えて自慢してやりたい」
って前から相談を受けてた。
だから正直もっとざまあみろ!
みたいな風に言うのかと思ったのに、そうしなかった理由を聞いたら、
「言おうかと思ったけど
『ああ、こいつ一生このままだな』って思ったらどうでも良くなった」そうだ。
私も今Aがどうしてるかは知らないけど、たぶん何も変わって無いだろうと思う。
ラノベレビューで発強してる人を見て、Aを思い出したのでカキコ。
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