大学時代の友人の話。
友人はとある教授の研究室に所属していた。
教授は某研究分野の第一人者らしく優秀なんだが人間性は最悪。
研究室内では神のように振る舞い、パワ八ラセク八ラは日常茶飯事といった有様。
一方友人はものすごく頭が良く誠実でいい奴なんだが口下手で寡黙。
教授からしてみたら優秀な研究員+従順なサンドバッグということでそれはもう大層気に入られていたらしい。
友人は研究室に入ってから顔つきが皆驚くくらい一変していた。
事情を聞いてみると驚くことばかり。
危ない実験を押し付けられる。
早朝六時の実験装置当番に割り振られてるのに、深夜ニ時まで飲みにつき合わされる。
少しでも自分の意のままにならないことがあると友人に当たり散らす。などなど。
そうした仕打ちを受けても、教授はその分野では顔が効き、進学するにしろ就職するにしろ教授の胸一つで決まるため、耐え忍ぶしかなかったらしい。
友人は元々その分野を勉強したくて大学に入学したので、そこで生きていくためには教授に従うほかなく
教授もそうした事情を知ってか特に友人にはつらく当たっていた。
某企業の研究職に内定もらえた友人は
「俺に断りもなく卒業できるとでも思ってんのか」
と教授に脅されて辞退させられ、結局なし崩し的に院に進学することに。
友人が院に進学して数年後、その教授は定年を迎え退官することとなった。
教授の最終講義は大学外のお偉いさんも大勢出席する大がかりなもの。
友人は講義に使う資料作成やらを手伝わされていた。
講義当日、講堂は満員で立ち見も出ていた。
ティーチングアシスタントとして友人は講義に使う資料をせっせと配っていた。
開始時間となり講義に先立って大学関係者による教授の紹介が始まったのだが講堂はざわついたままだった。
否、ざわめきは増すばかりだった。
友人が配布していた資料の表紙をめくると、あらびっくり。
中身は今まで教授が友人と研究室の人たちにしてきた行いの数々が列挙されている告発文にすり替えられていた。
終いには講堂は蜂の巣を突いた様な騒ぎになったが、友人は忽然と姿を消していた。
実は友人は進学後、教授にいびられ研究する傍ら密かに起業していたらしい。
それが軌道に乗りもはや大学にいる意味もなくなったのと教授が退官するのが同時だったため フェードアウトついでに爆弾を投下したそうな。
教授はその騒動のおかげで非常勤職&内定していた某団体顧問への再就職(聞けばほとんど天下り)をフイにした。
一方の友人は口下手も治って社交的になり、高収入を確保し美人なお嫁さんをゲットして幸せに暮らしています。
狭い業界だと誰だかわかりそうなものだけどGJ
クソ教授ざまぁあああああ
しかし、その道の第一人者ってのは、人間性を育む余裕がない人が多いらしいね
だからって他人の人生を歪めていい理由にはならんからね
コメント
学者って、こう言う奴が幅を効かす。