急に頭に血が昇り、一喝
俺「心配させんな!バカやろうが!」
って言ったんだっけかな。
Y美は俯いて黙ってる。沈黙が続き、なんか言わなきゃなとか考えてたんだ。
そしたらY美が、顔を上げ、右手の袖をまくりはじめた。
注射打つポイントあたりまで捲り、俺に手を伸ばしてきた。
なんか傷があった。言い表しにくいけど、あれが、切れにくいカミソリとかで切ったり抉ろうとした跡なのかな。
見入ってしまった。
血がジワジワ滲んでくる。動けなかった
どれくらい動けなかったか分からない。
一瞬だった気もするし、すごく長かった気もする
そしてY美がこう言ったんだ。よく覚えてる
Y美「俺男も痛かったよね、本当にゴメンね。私も罰受けたから、凄く痛いんだ。ね、お願いだからこれからも…」
そのときの喋り方、声のトーン、全てが今でもはっきり覚えてる。
頭で「こいつはもうダメだ」こんなことを冷静に考えてた。
そこから自分が自分じゃないみたいだった。
何を話したか分からない。二三言話してリビングに引っ張っていった。
確かその筈だ。
自分の命を盾にする奴なんて大嫌いだ!
ばかか。
不意打ちで受けた傷と自ら進んで受けた傷が同等なわけがナイ。
腕に剃刀で少し傷をつけるだけの罪悪感しかないのか。
盾にはしてないよ。パフォーマンス。
その時、恐怖も何も感じなかった。
これはメンヘラ…とか、全然考えられなかった。
消毒とガーゼで簡単な手当てをし、ボーっとしてた。
数分?ボケーッとして、やっとで意識?が戻ってきた俺。
一服ついでに外へ出て、夜景色眺めながら、ネタじゃ、ないんだよなぁ…とかしみじみ考えてたよ。
多分明日から大変だ、何が大変か想像すらつかないけど、荒れるだろうとも考えてた。
タ.バ.コ.を中に忘れたのを気づき、再度中へ。
あ、携帯みっけ。キッチンにあった。
タ.バ.コ.とライター、携帯を手に再度外へ。
まずは仕事先に電話した。ある程度話し、3日の休みをもらった。
上司が「全部終わったらシ酉を飲もう」って言ってくれたっけ。
次にY美宅へ電話。不在だったので留守電へ。
明日もう一度来てくれと入れといた。
いつの間にか数本のタ.バ.コ.を吸い終わり、あぁ俺もヘビースモーカーの仲間入りか…とか考えてたっけ。
支援
中に戻ってからは特になにもなかった。
Y美をなだめ、一緒にテレビを眺めてたと思う。
夜10時くらいを回ったぐらいにY美の携帯が鳴りだした。最近騒がしい携帯だこと、と俺は隣の寝室に移動し襖を閉めた。プライバシーは大事ですよね。
地元の友達らしく、いつもの調子の声が少し聞こえてきた。
なんか悪戯心が出てきて、襖に耳当てたんだよ。
それが間違いだった。
以下Y美の喋ってた言葉です。会話の内容は今でも分かりません。
Y美「うん…今寝室に行ってる」俺のことか?
Y美「大丈夫、バレてない」
この時、俺は逃げようと思った。徹夜してでも荷物をまとめ、逃げようと誓った。
今でも思い出すと辛い、チキンな俺を許して下さい。
Y美最低
支援
コメント
長い上に稚拙だった。
不要不急の無駄話
胸熱亜種
【フラバ体質】
何故みんな疑問に思わないのか不思議なんだけど、
これは婚約状態では無い!
勿体ぶった割には大して面白くなかった