当時の彼女に騙されて泣いた話
俺の家はあんまり裕福じゃなく(ぶっちゃけ貧乏)
高校を出たら働こうかと思ってた
でも学歴コンプがある親父と教師の強い推しもあり
高校もまじめに通ってたし大学に推薦で入ることになった
正直やりたいこともあったし、その学科に入れたことは素直に嬉しかった
親父もおふくろも手放しで喜んでくれて楽しい大学生活を送ってた
そして大学二年の時にコンパでA子と知り合い付き合うことになった
A子は医療系の専門学生で年は一つ下
見た目は地味だけど、明るい甘えたがりで俺はA子が大好きになり
ドップリハマってた
大学二年も終わりに近づいて自分のゼミを選択する段になって
「A子が妊娠した」と言い出した
俺はもてない男だったから大事にしたくて回数も控えめだったし避○もしてた
でも好きな彼女だったから俺ももう二十歳だしちゃんとしなくちゃ、と
学校をやめて働いて結婚しようと決心した
気が早いせっかちな俺はその思いを胸にA子の両親に妊娠させたことと
責任を取らせてくれと報告しに行った
A子の父は激怒して俺の頭を踏んづけたりされたが謝り倒した
怒られて当然だと思ってた
そして俺の両親にも謝りに行った
お袋は泣いたし、親父は激怒した
そりゃそうだよな、俺も今だからわかる
自分の希望だった子供が大学を立派に卒業するってのを楽しみに
金がないのに学費を出してくれたりしたんだ
親父に猛烈にナグられた、でも俺は謝ることしかできなかった
結局は折衷案として「大学は休学して様子を見ろ辞めるな」という
親父の説得に俺は甘えることにした
親父はなんだかんだで休学してる間の俺の仕事を探してきてくれた
親父は職人だったから現場の仕事(ALC工って仕事)だったけど
金は結構いいし、学校に復学するためにいずれは辞めるということまで
根回ししてくれた
今はもうタヒんでしまったけれど親父には俺がタヒぬまで頭は上がらない
2学年が終了すると同時に俺は休学届を出して翌日から働き始めた
本当に仕事はきつかったけれど気のいい人ばかりで俺はA子のために働いていた
でもこのころからA子がおかしくなった
俺は金が貯めたくて実家にいたから最初は毎日のようにA子に会っていたけど
A子が俺に会いたがらなくなった
きっと俺がつかれているから気を使ってくれているんだな、とか俺は思ってた
でも俺は毎日のように電話して、「おなかは大丈夫か?」とか訊いていた
俺は家庭が欲しかったし、子供が欲しかったからね
正直当時はこのまま仕事をして学校は辞めてしまおうと思ってた
働き始めて2か月くらいたったとき俺はA子の実家に呼ばれた
能天気で気が早い俺はてっきり今後の話をされるもんだと思ってた
気合を入れて仕事上がりに風呂に入って背広を着てA子の実家に向かった
家に入るとA子の両親とA子は待っていた
何故かA子は号泣していて俺はそれを見て、流産してしまったのか?と
不安に駆られた
そしてしばらく時間がたってA子の口から出てきた言葉は
「妊娠は嘘です、ごめんなさい。」だった
俺は意味が分からなかった
A子両親も口々に俺に謝ってる
俺は意味が分からない、俺が最初に口にした言葉は多分
「え?ドッキリ?」みたいな言葉だった気がする
A子が言うには「俺がどれだけ好きか試したかった」とか
「大学で楽しそうな俺がうらやましかった」だとかそんなことを言ってたと思う
俺はもうパニックで、意味わかんないからまた来ますみたいなことを言って家に帰った
家に帰ってたしか笑いながら親父に報告した
「妊娠って嘘なんだって、意味わかんねーよなwwwwwww」
って感じだったと思う。
きっとあの時俺はアタマおかしかったと思う
親父はポカーンとした後激怒した
大学辞めるって言った時もあんなに怒らなかった
ガキの頃から親父には散々ナグられてきたけどあの時ほどナグられたことはない
で、その時初めて俺は親父にキレた
「俺だって意味わかんねーんだよ、なんだよこれ!!」
みたいに叫んで泣きながら初めて親父にナグり返した
お袋はただ泣くだけ、親父も冷めたのか喧嘩は止まった
そのまましばらくボーっとして親父と呑んだ
何も話さなかったと思う
それからしばらく仕事は休ませてもらった
何もする気は起きなかったしA子とは会いたくもなかった
もう本当に訳が分からなかったから
A子とA子両親はウチに毎日謝りに来てたみたいだ
でも親父とお袋は取り合わなかったらしい
俺は部屋にこもってずーっとラジオを聞いてた
電気もつけず飯も満足に食べなかった
1週間くらいボーっとし続けて痩せた、で、急に頭の中で何かが閃いた
このままじゃダメだって思えて俺は部屋から出た
とりあえずA子に電話しようと思ったら
電話の電池が切れてたのを何故かはっきり覚えてる
で、もうどうでもよくなって電話はそのまま放っておいた
その夜仕事から帰ってきた親父に土下座して謝った
とりあえず「来年度から復学する旨を伝えて今年度は働くということ」
そして「その給料で学費と生活費を支払うこと」を両親に伝えた
親父は「わかった」と言ってあとはひたすら二人で飲んだ
俺はすぐ潰れて寝ゲロした
お袋が笑泣きしてたのを強烈に覚えてる
携帯は解約して新しい番号にした
近所のおじさんの家に俺だけ引っ越した
なんかやり直したかった
そのあとは宣言通り一年働いて学校に復学した
ダブりってのはきつかった
就職活動とかをはじめとして世間は浪人には優しいけど
留年には厳しいことを知った
就職活動で面接のとき「なぜ休学したのか」を必ず聞かれる
俺は「自分が馬鹿だから遠回りをしてしまいました」と答えることにしてた
就職氷河期の始まりのころだったけどそんな俺を気に入ってくれる会社があって
なんとか無事卒業できたし希望の職について働いてる
A子はどうしたか知らない、なんか本気で興味がないというか
関わりたくなくなってしまった
きっと実家には来てたりしたんだろうけど親父もおふくろも俺に何も言わなかった
今も俺は独身のままだ
あの一緒に飲んだ時以来、A子のことは一度も会話に上らないまま
親父もおふくろもタヒんでしまった
今でも大学を卒業した時、学校なんてものに近寄りもしなかった親父が
俺の卒業式に紋付き袴でお袋と来ていた
そしてただ一言、「おめでとう」と言ってくれた、お袋は泣いてた
きっとあれが俺ができた最初で最後で最大の親孝行だったんだろう
今だからなんとなく思うのはきっと俺が悪かったんだろうということ
ウソとわからないのもそうだし、信じすぎてしまったのもある
そしてA子に何も言わせず突っ走った俺が悪いんだろう
俺がなんでもさっさとやってしまったから
A子は追い詰められてしまったんだろうな
モテない男だから女心を全く理解してなかったんだろう
何故か今はA子に謝りたい、で、俺の人生をそこからやり直したい
A子と因りを戻したいわけじゃないし、人生を後悔してるわけでもない
なんか知らんが謝りたい、あとタヒんだ俺の両親にも謝りたい、無理だけど
A子とあんなことがあったせいとは思わないが何故か結婚できない、踏み切れない
そんなままいい年になってしまった
A子に謝らなければ何か踏ん切りがつけられない気がする
彼女は普通に結婚して暮らしているだろうか?
もし俺とのことで傷ついてしまっていたら申し訳なく思う
もうA子のことは好きでも何でもないんだが会って謝りたい
きっと会わないし会えないと思うけど
とりとめがない書き込みをだらだらと申し訳なかった
今日が節目の誕生日だったからふと吐き出したくなった
いい年こいて自分の心ってわからないもんだな
そんな俺があの時A子の心なんてわかるわけがないと反省してる
消えます、女々しい書き込みで失礼した
>>234
自分にはA子が酷いとしか思えないんだけど
逆にいえば、だからA子なんかどうでもいいから謝って気が晴れるなら
そうすればいいと思うくらい、あなたは全然悪くないと思うよ
誰が悪いかは問題じゃなく、謝りたいと思ったのなら、
反省できたんだからそれでいいんじゃね。
直接本人に謝りたいのは、許して欲しいからだと思う。
つまり、自分で自分を許してないってこと。
謝るなら、直接自分に謝ればいい。
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