実の父親がキ千ガイだった。
よく引っぱたかれた。
ご飯食べれないこともしょっちゅうだった。
母はある日消えた。
父親が大声で
「どこ行ったー!」
って喚きながら、なぜか外には行かず家の中を畳をひっくり返してまで探してた。
私以上にナ.グ.られてたから、逃げたんだと思う。
母がいなくなった悲しさより、私を連れて行ってくれなかった悲しさが辛かった。
私の母に対する愛情より、私の父に対する恐怖の方が大きかったんだって思った。
いま思えばそれは母も同じだったということだけれど。
そして父親の実家に引っ越して、私は転校になった。
祖母がいたから多少は食生活とかマシになった。
でも田舎だったから父親の仕事が減ってシ酉に浸り、余計に荒れるようになった。
家に居ることが多くなってひっぱたかれることも増えた。
中学に上がる前から、父親が体を触ってくるようになった。
厭らしい鼻の潰れた天狗のような赤ら顔に濁った目で、母親の名前を呟きながら撫でる。
その頃から父親の親族が家に来だした。
父親の従兄弟らしかったが、そいつも触ってくる。
細面のキツネみたいな顔で笑ってた。
中学に上がって町の中学に通うようになると、同級生たちを眩しく感じた。
今思えば、あの実家周辺の子供たちは皆どこかしら虚ろで、私の同類のような匂いがしてた。
町の子の友達が出来て、そのこから色んな本を貸してもらった。
家に変える前に読んで、鞄に隠したまま学校に持って行って返してた。
色んなジャンルの本を読んでると、現実というものがどんどんあやふやなものになっていった。
見たくないもの、聞きたくないもの、感じたくないもの。
よく思い出せないことも多い。
このころ私は狂ってたのかもしれない。
そして2年生になって、ふせってた祖母がタヒに、
しばらくして家が燃えた。
泥のように酔っぱらってた赤面天狗とキツネ面は黒焦げになって焼けタヒんだ。
寝タ.バ.コ.が原因ってことになった。
何冊か借りてた本も一緒に燃えた。
友達には謝ったけど、もちろん許してくれたけど、それから疎遠になった。
たぶん借りっぱなしだった本の内容が、私の家の火事のことを想起させたからだろう。
でもそれはただの推理小説だ。
現実はそんなに上手くは行かなかったよ。
私は施設に行き、それから母に引き取られ、人より遅れて高校を卒業した後に母の元を離れた。
一度だけ母に連れられて、父親の墓参りをした。
キツネ面の親がついでに立てた父親の粗末な墓にツバを吐きかけ、蹴り倒して大笑いしたら、なぜか母が泣いた。
今はひとり暮らしで本を読むのだけを楽しみにしてる。
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