翌日私は妻をドライブに誘いました。
『君にプレゼントがあるんだ。受け取って欲しいんだけれどいいかな』
妻は少しびっくりしたようでしたが『楽しみだわ』と言って
ドライブデートに応じてくれました。
もちろん妻にもアイスコーヒーを差し出しましたよ。
妻は甘党なんでミルクと砂糖を多めに入れて・
私は田舎者のなので、戸建て住宅にこだわっていました。
多摩地区なら、私でもかなり広い土地が買えたんですよ。
本当はそこで年をとったら妻と暮らすつもりだったんですよ。
妻と不倫相手は目が覚めたようでした。
二人とも穴の中から私に向かって叫びました。
『やめて、あなた何をするつもりなの』『やめろ。やめろ。』
私は黙ったまま重機を動かして、二人の上に土を被せてあげました。
もう私のような面白くもない男のことなど気にせず
永遠に二人で愛し合えるように。
当時、多摩地区の外れなんて人家も無かったし
何にも無かったんですよ。
そのまま重機で地面を均して、きれいに整地しました。
仕事で使っている重機なんで手馴れたものですよ。
重機を回送車に乗せて、そのまま会社の重機置き場に戻しておきました。
しばらくして、飲食店の従業員が失踪したという噂が流れました。
でも、成人の失踪者なんてK察もまともに捜査しないものですね。
都会の飲食店では店員が消息不明になるのはよくあることのようで
その内誰も関心を持たなくなりました。
私は『奥さんに逃げられた可愛そうな旦那』と陰口を叩かれましたが
定年まで仕事を続けましたよ。
稚拙な作り話には設定に無理があるから直ぐ分る。
だが、腐れ共にはその位しても許されるし、してやりたいのがサレの本音だわな。
○通罪を復活させて、腐れシタは私刑にしても構わない。って法改正したいわな。
妻の親族が尋ねてくることもありましたが
不倫の資料を見せると、私に哀れみの目を向けて帰っていきました。
おそらく『奥さんに逃げられた可愛そうな旦那』というのは
妻の親族が言いふらしたのでしょうね。
今ではあの場所は林のようになっていて誰も寄り付かないようです。
そういや最近、川底から白骨が乗った古い車が2台同じ場所で引き上げられた事件が有ったな。
調査潜水しなきゃ見つからなかっただろうから、似たような失踪話が有っても不思議じゃないな。
コメント
工事現場で謎の白骨体が出ても見なかったことにして工事を再開するってのもあるそうだ。
下手に騒いで工事が中断になったらその間の処理が洒落にならないからなんだって。
そのうちに、宅地造成されて戸建の家、アパートやマンションが建ち並び、二人の遺体は地面の中に……。
刹人の時効って無くなったんだっけ?
捜査されてないから、時効も〇そも無いです。
この話が本当かどうか分からないし。
酔った人間が海に落ちる事故はよくある話。わかりかな。
わかりかな。←わからん。
※2
事件になったら、ね。
イイハナシダナー
年間に何人失踪者が出てるか。
わりと多いんだよね。
今は土壌改良で杭打ったり、穴空けてコンクリ流したりしてるけど昔なら地均ししてその上にコンクリの躯体打ってよしだね。
意外と住宅地の方が発見されないっぽいね。
やっぱこの場合は成仏できない不倫霊が家主家族を不倫に引きずり込むんかな。
良い話だったよ!心が洗われるね