10年近く前の事
彼氏はシフト制の夜勤、私は土日祝休みの日勤で、すれ違いが多く
二人の交流はメールが主な手段となっていた。
私の出勤時にはモーニングコールならぬ“お仕事お疲れ様メール”をしていた。
そんなある日、彼の休みの日の朝にいつも通りメールを送ったところ
「おはよう。昨晩はA子(既婚の元カノ)が家に来て寝不足気味だよ」という返信が。
仕事前になんつー爆弾投下してくれるんだ…と頭と胸と胃を痛めたが、仕事はきちんとこなした。
退勤後に彼の家に直行すると、彼はいつも通りで全く悪びれた様子が無い。
私は、ブワーッと頭に血が上っていたため、彼の態度は「落ち着いている」ではなく「飄々としている」と映った。
冷静では無いというよりヒステリックな感情に支配されていた私は、彼の部屋に入るや否や押し倒しマウントポジションを取った。
私『A子さんが深夜に来て寝不足って、どういう意味?!』と胸ぐら掴んで揺さぶる。
彼「いや、待て、何か誤解してないか!?A子は相談に来ただけだ!!」と必タヒに抵抗。
『相談て、どんな内容?!』→「いや、それはプライバシーにゴニョゴニョ」
『詳細はいい!真夜中に来るなんてよっぽどでしょ?どういう系統の相談なの』→「・・・家庭がうまくいってない系の」
『・・・っ!?あんた、バカーーーー!!??』→マウントポジションのまま彼の両頬をグーでぶんナ.グ.る
彼の浅慮と、典型的な相談女に引っかかっていた事に絶望しながらナ.グ.りまくった。
彼は手を挙げずに私を抑え込もうと必タヒに力を加減しながら抵抗していた。
ただ、残念な事に私はブルーカラーのガチムチ職って事もあって、その辺の女子より断然骨太でたくましかった。
加減していては自分がヤバいと感じたらしい
致し方なく、ありったけの力を込めてマウントから這い出て起き上がり、私の頬をビンタした。
けれど、ヒステリックになっている時ってナ.グ.られると余計ハイになってしまうようで
激高し更に彼を攻撃。彼は彼で私の髪の毛を掴んで動けない様にしようとするが、私はバーサク状態。
彼は結局堪えかねて、お互いにナ.グ.り合うという修羅場。
ひとしきり暴れた後、お互いにアイスノンを患部に当てながら冷静に話し合い。
A子さんは夫婦仲がギクシャクしていて離婚しようか悩んでいるという事だったが、離婚を考えている割りに
深夜に一人暮らしの元カレ宅に上がり込むというのは、常識の範疇を逸脱している。
また、そういう境遇の女性(しかも元カノ)を家に上げるなんて言語道断。A子さんの不倫相手と間違われても文句言えない。
いい大人の男女が深夜に密会していたなんて聞いて「何もなかった」は通用するわけがない。
何よりも私が嫌な思いをした。冷静沈着でいられる程度の気持ちであなたと付き合ってきたわけじゃない。
そんなような話をした。
しかし、彼は「第三者から見たらそういう風に見られてしまう事は分かったが、俺がした行動(相談を受けた事)は悪い事とは思えない」
という持論を一切覆す気が無いという事が、その後の話し合いからも見て取れたため、結局別れる事になった。
そろそろアラフォーに片足を突っ込む彼は、現在も独り身を満喫してあちこちの相談女に引っ掛かって(引っ掛けて?)いるそうです。
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