誰もいなそうなので私が恥ずかしい話を書き捨て
奥さんの浮気で離婚した、連れ子(女の子)のいる男性と結婚した
しかも奥さんはとても綺麗でスタイルも良かったらしく、デブで容姿も並以下の私が突然現れてお母さんだと言われても受け入れられる筈も無く、敵意や嫌悪の視線が凄かった
でも蟠りはいつか解けると信じてぎくしゃくしながらも生活を始めた
おはよう、良く寝られた?お帰りなさい、ご飯にしようか?宿題はやった?と聞いただけで、あんたなんかお母さんじゃない!偉そうにしないで!と反抗される
でも当たり前だよね、私がお母さんだなんて納得いかないよねと思ってたから、寧ろ反応してくれるのが嬉しくてウザい!と言われても声掛けはしていた
そんなある日
あの子の帰りが遅い、暗くなっても帰ってこない
残業でいつもより少し遅めに帰った私を義母が出迎えて言った
今息子(夫)が探しに行ったと
うちは人通りが少ない所も多く不審者目撃もありシ也沼男がいたりする、そんな田舎だったから頭が真っ白になった
義母に待っていて下さいと叫んで家を飛び出した
今思えば本当に馬鹿だと思うのが懐中電灯も持たずに探しに行った事
殆ど真っ暗な道を必タヒで駆けて名前を呼んだ
あの子に何かあったらどうしようと半泣きで探して、近くの公園(山)迄来たら入り口で夫に会い、手分けして探し始めた
薄暗闇の中名前を呼びながら周囲を見回していたのに、自分の立ち位置に気付かなかった私は足を滑らせ急斜面から転がり落ちた
気付いたら病院のベッドの上で、夫と義母が心配そうに私を見ていた
近くにあの子が見えなくて私発.狂.
あの子はどこ、見付かったの
どうして此処にいないのまだ見つかってないのならどうしてあんた達がここにいるの
あの子は可愛いからヘンな奴に連れて行かれて酷い目に遭わされてるかも知れないのに何でここにいるの
私の事はいいから早く探しに行って早くしないとあの子が、あの子が私の私の可愛い娘がああああああ放して放せえええ
とベッドから起きようと転がり落ちて抑えようとする夫を振り放そうとして絶叫した
顔を上げたらあの子で、怒ってる様な固まってる顔だった
でもどうでも良かった、無事だった生きてたんだと気付いたら膝立ちで抱き締めてた
良かった、良かった無事で良かったと号泣してる私を落ち着かせるみたいに髪の毛を撫でてくれていたのを覚えてる
どうやら頭を打った上、足に酷い切り傷があって縫ったばかりと言うのに暴れた為気を失ったらしい
気を失う→鎮静剤で寝かせられる現の中、心配そうに見つめるあの子の顔が夢なのか現実なのか分からなかったけれど、ぼーっとしつつも頭を撫でると泣き笑いしてるあの子の顔を見て幸せな夢だなと思っていた
現実だと気付いたのが鎮静剤も打たれなくなった日
ごめんねと小さな声で言ってくれた
無事で良かったと頭を撫でたらベッドに突っ伏して泣き出した
ごめんね、お母さんと何度も繰り返してその度にあんたが無事なら良いんだよ、無事で良かったと頭を撫でる私
その後は無事に退院して、お母さんと呼んでくれて笑ってくれる様になった
反抗期の時は大変だったけれど、甘えてくれる様にもなって楽しくて嬉しかった
今ではもう笑い話だねと、娘に言ったら驚愕の事実を聞いた
娘の話
あの日帰ろうとした時、本当のお母さんが来て父さんと今の女の人(私)が浮気してお母さんは捨てられたんだと言われたけれど直ぐに嘘だと分かった
お母さんと一緒においでと言われたけれど、後ろにいる男の人が気持ち悪くて嫌だと断ったら激怒して連れて行かれそうになったのを必タヒで逃げて近所の家の影に隠れていた
暫く探していたが諦めたみたいで居なくなったけれど暗くなってきて怖くて動けなくて、そしたらそこの家の人が帰ってきて事情を聞いてくれて義母に連絡をしてくれて送ってくれたのだと
母さんが落ちて病院にいると聞いた時、叱られると思ったけれど泣きながら無事で良かったと抱き締めてくれて
「何て言うか、今思えば子供なりに信頼出来ると思ったのかなあ」
それ迄あった母さんへの蟠りがすっと無くなったんだよね、と笑っていた
その後は接触は無かったのと聞いたら無かったよと言っていた
嘘では無さそうなので安心した
この度とうとうお祖母ちゃんになるので恥話を書き捨て
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