私は物凄く好きだった女性と本当に命を懸けた猛アタックの
末に結ばれました。
以来私は彼女と家族のために必タヒになって世の中と戦いそれなりに
成功することが出来ました。
家を建てて引越しした当日にまだ幼い子供が遊んでいて造りつけの
家具に乗って壊してしまいました、それを見た彼女が子供に
「パパが一生懸命働いて造ってくれたのに」といって涙ぐんでいました。
私は彼女を思わず抱きしめました、私も彼女も幸せでした。
ところが私たち二人の間のあるトラブルが原因で彼女の心がしだいに
はなれていきました、私は彼女の心を取り戻したくてそれまで以上に
必タヒで働きどんどん成功してゆきました、しかしどれだけ稼いでも、
豊かになっても彼女の心はけっして戻ってきませんでした。
私は寂しさに耐えかねて、しだいに外に安らぎを求めるようになりました。
次々と女を替えてはどんどん荒んで行きました、あるとき一人の素晴らしく
美しい女性と出会いました、彼女はとても恵まれた家庭の一人娘として
生まれ年の離
れた父親に溺愛されて育ちましたが、数年前に最愛の父親を
なくしていました、きっと彼女は突然いなくなってしまった父親の面影を
私の中に求め、私は失くしてしまった愛を彼女に求め、しだいに惹かれ
あってゆきました。
それまで私はどんな女性と関係しても、妻の愛を求める気持ちが片時も
頭をはなれませんので、本気で愛したことなど一度もありませんでした。
あるとき彼女が言いました「どうして色んな女とつきあうの?寂しいんでしょ。
でもいくらそんなことしてもきっとあなたの気持ちは寂しいままよ、
だからもうそんなことやめようよ。ずっと私がそばにいてあげるから」
私は彼女の膝で子供のように大きな声で泣きました。
382: 名無しさんといつまでも一緒: 2007/09/12(水) 20:21:36 ID:0
私は初めて妻以外の女性を本気で愛しました。
でもそれは新たな苦悩の始まりでもありました。
私は彼女を愛しながらもやはり妻の愛を求めてもいました、しかし
彼女はそれで私を攻めることなど一度もありませんでした。
それから数年がたち彼女は私の元を去りました、周りの勧めで
見合いした相手と結婚したのです。
最後の別れのときに彼女は泣きながら言いました
「どうして止めてくれないの、そうすれば私はずっとあなたといられるのに」
でも私にはもはや止められませんでした。
私は一人になった後泣きました、一晩中声が涸れるまで。
それから4年間抜け殻のようになって私は過ごしました。
つい先日妻の浮気が発覚しました、相手は若い貧乏な青年です、私は
自分のしたことも忘れ悲しみと怒りで気が狂いそうになりながら言いました。
私と別れたいか?彼女は言いました
「いいえ分かれたくはないは、私はだめな妻だったけど、子供たちには
いい母親でいたかったから。でも分かれましょう、こうなった以上彼とも
終わりだから安心して!彼は男としてはあなたの足もとにも及ばないわ。
あなたはステキな人よ、20年間大切にしてくれて本当にアリガトウ」
私は気づきました彼女がタヒぬ気だと、その瞬間私の中の怒りと憎し
みが彼女を永遠に失ってしまう恐怖の前に消し飛びました。
私は背中を向けて立ち去ろうとする彼女を後ろから抱きしめ泣きながら
言いましたただ一言だけ「許してくれ」と。
その瞬間10年にも及ぶすれ違いと確執がまるで魔法が解けるように氷解しました。
つらく悲しかったのは私だけではなく彼女も同じだったのです。
私は愚かにもやっとそのことに気がつきました。
私たちは離婚しました、しかしその日のうちに私は彼女にプロポーズしました。
私たちは20年たってもう一度結婚しました。
子供たちにもナイショで!二人で新婚旅行に行きそこでもう一度式を挙げるつもりでした。
ところがそんな頃に突然4年前に分かれた私の、妻以外にただ一人だけ心から
愛した彼女が戻ってきました。
見合いで結婚した男とは、8ヶ月で別居したそうですが正式に離婚するのに
これ間でかかってしまったそうです。
何故もっと早く連絡しないといったら
「だってちゃんと離婚するまでは私はあの人の奥さんなんだから
そんなことしたらいけないじゃない」そう言いました。
そうきっとそんな娘だから私は心から愛したのか
も知れません。
信じられないかも知れませんが、彼女と私は一度も体の関係はありません。
私たちにとって彼女と関係することは、彼女と結婚してずっと一緒に
いることを意味したからです。
私は妻と彼女の間で悩み決断をズルズルとのばしてしまいました、
それが彼女が4年前に私から離れっていった理由です。
彼女は4年間片時も私のことを思い出さないときはなかったといいました。
私たちが一緒にいた2年半のあいだ毎日私の妻になることを夢みていたといいました。
今度こそ間違いは○さない、あなたのそばにずっといると言いました。
もしももう1ヶ月だけ早く彼女が戻ってくれば今私の隣にいたのは妻ではなく
彼女だったかもしれません。
妻は言いました
「あの人のとこに行きたいなら行ってもいいのよ、私のことは気にしないで」と
でもそれが本心ではないことはすぐにわかりました。
なぜならそう言った妻の横顔がとても寂しそうだったから。
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