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失礼だが物凄く猿顔でインパクトのある面差しの人だった

サレ女
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558: 恋人は名無しさん 2010/07/24 07:13:25 ID:UIZFGu1mP



私…A社東京本社からB社に転職した26歳
彼男…A社関西支社勤務の26歳
猿子…同上事務員の29歳

私と彼男はAという会社の同期入社組。
苦楽を供にし知り合って三年目にお付き合いをするようになった。
ところが、付き合い出して間もなく彼男の関西支社への転勤が決まり、東京と大阪の遠距離になることに。

間もなく私が引き抜きを受けB社に転職。
彼男は慣れない土地で、私は新しい職場で四苦八苦。
そんなこんなであっという間に付き合ってるとは名ばかりの関係になってしまった。

私は別れを考え彼男に切り出したが、しかし彼男は嫌だ・別れたくないと言う。結婚するなら私しかいないとも。
私も彼男が嫌いなわけじゃないので、遠距離恋愛を決意。
メールや電話で連絡を取り合い、月に1・2度会いながら、半年が経過。



559: 恋人は名無しさん 2010/07/24 07:14:28 ID:UIZFGu1mP

A社とB社は何かと付き合いがある会社。
ある日私が社用で彼男のいるA社関西支社を訪ねることになった。
関西支社には彼男以外にも顔見知りが何人もいて、仕事が終わるとその日の夜は私を歓迎するシ酉盛りになった。

飲み会が進む内、とある女性がしきりに私に話し掛けてくるようになった。
関西弁のマシンガントークにも驚いたが、それより圧倒されたのはその女性の顔立ちに、だった。
失礼だが物凄く猿顔でインパクトのある面差しの人だったのだ。
聞けばリアルに影のあだ名が「山猿」らしい。
(以下猿子)

飲み会も終わりホテルで彼男と二人きりになってから猿子の事を話すと、
彼男は一瞬挙動不審になりながら、
「猿子には俺とお前が付き合ってること話してあるから、そのせいだと思う。」
と言ってきた。

私は「仕事がやりづらくなるからそういう事を社内で言わないで欲しかったな。」と文句を言うと、
彼男は普段猿子と二人で組んで仕事をする事が多く、(狭い室内に二人だけの時が多いらしい)
一緒に過ごす時間が長いのでついついプライベートなことまで話してしまったのだ、と説明された。

「猿子になんか変なこと聞かれたりした?猿子がお前に不愉快な思いさせたなら本当にごめん。
 軽率に俺達のこと話すべきじゃなかった。俺からも猿子に注意するから。」と、彼男平謝り。

なんか違和感があったけど、金輪際プライベートなことを社内の人間には話さないことを堅く約束させ、その場は許した。

560: 恋人は名無しさん 2010/07/24 07:16:03 ID:UIZFGu1mP

三ヶ月後、再び社用でA社関西支社を訪れると、担当者(彼男とその上司さん)は生憎外回りに出たばかりで不在。
応接室に通され、しばし待つことに。
するとそこに猿子がお茶を運んできた。
お茶を置くなり自分も座り込み、にこやかに私に話し掛けてくる。

猿子は「私さんは彼氏とかいらっしゃるんですかあ?」とか
「うちの○○が私さんの事をイイ!って言ってましたけど、ああいうタイプってどうですかあ?
 コンパとかしてやってくださいよお!あ、でも遠距離になっちゃうかあ^^」とか
何も知らないふりして悪怯れなく言ってきた。

さすがに詮索されている感じがとても不愉快で、
「(彼男の苗字)さんがなんか言ったみたいですけど…、あまりからかわないでください。」
と苦笑いしながら遠回しに黙れと釘を指してみた。

すると猿子は「ごめんなさい!噂の私さんがどんな人か、前からすごく気になってて…。
実は、彼男に聞いて知ってたんです!ごめんなさい!」と非常にしょんぼりした様子。

そこへ外回りから帰ってきた彼男が登場。
猿子を見るなり、「猿子、こんなとこで何してんの。○○さん呼んでたよ。戻れ。」と不機嫌そうに一喝。
すると猿子は、「私さんから最近電話無いからって八つ当たりしないでくださいよー^^」って言いながら応接室を出て行った。

ん?

確かに猿子の言う通り、ここ1週間ばかり出張が重なり電話はしてない。
が、そんな事を会社の人に愚痴るなんて!!恥ずかしい!迷惑すぎる!

「前に仕事がやりづらくなるから止めてと言ったらもうしないって約束したよね?何で電話無いとかまで話すのよ?」
私は物凄く不機嫌な声で言いながら彼男を睨んだ。

すると彼男は「私とのことは何も話してない!!」と弁解してくる。
「じゃあどうして電話してないなんて事を猿子さんが知ってるのよ?
 先週以外は二日に一回は欠かさず電話してたよね。電話のこと言ったとしたら最近でしょ?電話出来なかったの先週だけじゃん!」

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561: 恋人は名無しさん 2010/07/24 07:18:20 ID:UIZFGu1mP

すると彼男が妙なことを口走り出した。

「ゴニョゴニョちがう、だから、あいつ(猿子)が勝手に俺の携帯見たんだろ。
 俺、着信とかそういうの消したりしないし、いつも机の上に無防備に置いたりしてるから!ゴニョゴニョ」

パードゥン?

どこの世界に単なる同僚の携帯をチェックする女がいるんだ。
しかも着信とかを消す消さないって何。

「………猿子さんと付き合ってるんだ?」

半ば確信を持って言えば、彼男は一瞬詰まって「そんなわけない」だの「俺は浮気なんかしない」だのゴニョゴニョ言ってる。

「今ここで私に(彼男の)携帯を見せるのと、自分で正直に言うのと、どっちがいい?
 なんなら、猿子さんに直接訊くっていう選択肢もあるけど。」

駄目押しにそう言えば、彼男は真っ青になって何も言わなくなった。
そこへ彼男の上司が到着。

木偶の坊と化した彼男をうっちゃって、商談はつつがなく進んだ。
この後は私歓待の宴→ホテルで一泊→翌朝東京に帰る予定だったが、A社を後にしてすぐ私は新幹線の切符を手配した。
一刻も早く家に帰りたかった。

遠距離が決まった時、一度の浮気なら許そうと思っていた。
が、無理だった。
だって猿なんだもん。

サレ女
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