【復讐】「自他共に厳しい努力家」から「口先だけの屑」へ

小・中・高・大と一緒だったＡと言う幼馴染が居た。

酷く独善的な奴で、色んな奴とよく揉め事を起こしてた。

例えば、高校卒業後、就職した会社が潰れて次がなかなか
決まらない友人Ｃに「お前の努力が足りない」

大腸癌だかなんだかで腸の一部を切ることになった友人Ｄ
に対して「日頃から正しい食生活を(ｒｙ」

事故のせいで脚に後遺症が残り、自分と同じ速度で
歩けない友人Ｅに「早く歩く努(ｒｙ」
　　　　

と、何かにつけて
「～と言う問題が起きたのは本人の努力が足りないから」
と意見を押し付ける

相手が抗議すると
「お前より苦しんでるﾋﾄｶﾞｰ努力してるﾋﾄｶﾞｰ」
と他人の成功談を持ち出して悦に浸る

要するに、何が何でも「当人の努力」を認めようとしない奴だった



確かに、Ａの言い分は(ある意味)正しい。実際、努力すれば何とかなる事もある
しかし、努力したり自制しててもどうにもならない事だってあるし
他人の努力と比べたって事態が好転するわけでもない。

と言うか、十分に努力して疲れ果ててる友人が愚痴を言って
きたんだから苦労をねぎらってやるのが優しさじゃないか？
みたいに反論した事が何度かあるが

「そんなもん努力してない人間の言い訳。甘えに過ぎない。
結果が出ないなら意味がない」
「努力は当然。周囲の影響や、環境のせいにして現状から
脱出できない人間はクズ」

みたいに突っぱねられた。

そんなＡは大学に入っても相変わらずの努力厨っぷりを発揮して、
周囲から煙たがれていたが21の時に初めて女性と付き合う事になった。
お相手は俺達と同じサークルのＢ子

最初の頃は幸せいっぱいな感じで、俺も祝福してたんだが、日が経つにつれ
段々とＢの顔から笑顔が消えていった

気になったので、飯に誘ったついでに話を聞くと、
「Ａと居ると疲れるようになった」

料理を作っても塩が少し薄かったら
「なんでちゃんとした物を作ろうとしないんだ！」

Ａが部屋に来た時、少しでも埃があると
「客を迎えるのに何故、綺麗にしようと(ｒｙ」

資格試験に落ちて後悔してる時に「もう少し努力してれば(ｒｙ」

「確かに私に悪い面があるし、出来なかった事もあるけど、何でもかんでも
結果だけ求められても疲れる」
「努力するのは当然！って言うけどさ、努力した上で失敗したら
それまでの何もかもが悪いの…？」

と最後の方にはボロボロ泣き出して、もう見てるこっちが
悲しくなるくらいだったよ

結局、ＡとＢは別れる事になった。
サークル内の人間関係なので…と言うことで、２人は部室で
話しあう事になったんだけど、その席になぜか俺まで同席する事になった
こんな時になってもまだ、自分の非を一切認めようとせず、
ひたすらにＢ子の努力不足を責めるＡ

こんな時でもＢ子は黙って言われるがままだったんだが、
Ａが「恋人に好かれる努力も出来ない屑」と
言った瞬間、とうとうわっと泣き出した

そりゃそうだろ…と思ったよ。散々、何かにつけて小姑
みたいにケチを付けられ一つでも気に食わないと鬼の首でも
取ったように責められ続けた挙句、それを全て否定されたんだから

話し合いに直接参加していない物の同じ部室内にいたメンバーが
諌めたり注意したりしてるのにドヤ顔で「言ってやったぜ！」
みたいな面してるこの馬.鹿に心底、腹が立った